営業職採用が難しい本当の理由とは?有効求人倍率と不人気・応募が来ない課題を解決する6つの採用方法

「営業職の募集をしていても応募がこない」という悩みを抱えている企業は少なくありません。営業職は企業の成長に欠かせない重要なポジションですが、近年は求人倍率の高さや職種イメージの問題などから、求職者の応募が集まりづらい状況が続いています。

本記事では、営業職の募集に応募がこない理由を深掘りし、現場の「あるある」から、見落としがちな課題まで丁寧に解説します。また、応募を増やすための具体的な改善ポイントや最新の採用手法についてもご紹介しますので、ぜひ本記事を参考に、営業職の採用課題を根本から解決するヒントとしてご活用ください。

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株式会社Delight
RecUp事業部 カスタマーサクセス部門責任者

新卒から求人広告事業に従事し、企業の採用課題に向き合う中で、実践的な支援スキルを培う。その後、自社開発のAIを活用した採用支援ツール「RecUp」の営業責任者として、プロダクトを活用した採用戦略の設計・実行支援に従事。並行して自社の採用活動にも深く関与し、事業成長フェーズにおける人材要件定義、母集団形成、採用面接など、実務から戦略まで幅広い領域を担当。現在はカスタマーサクセス部門の責任者として、100社以上の採用支援実績をもとに、採用活動の最適化を支援している。実務と戦略の両視点を持つ実践型の採用コンサルタントとして、現場に寄り添いながらも成果に直結する支援に定評がある。

目次

【2026年5月最新】有効求人倍率から見る営業職採用の現状とは?

「営業職の採用がうまくいかない」「応募が集まらない」「なかなか自社に合った人材に出会えない」――採用担当者であれば、こうした悩みを一度は感じたことがあるのではないでしょうか。実際に、営業職の採用市場はここ数年にわたって求人数が求職者数を大きく上回る状態が続いており、企業側にとって難易度の高い職種の一つになっています。

最新のデータをもとに、現在の採用市場がどのような状態にあるかを把握することは、有効な採用戦略を立てるうえで欠かせない第一歩となります。まずは数字から現状を確認していきましょう。

厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況」によると、営業職業従事者の有効求人倍率は2.14倍と、全体平均(1.22倍前後)を大きく上回る水準で推移しています。これは求職者1名に対して2件以上の求人が存在する計算であり、求職者が企業を選ぶ側に立ちやすい「売り手市場」の状態を示しています。

出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和6年度)

出典:doda 転職求人倍率レポート(2026年3月)

dodaが毎月公表している転職求人倍率のデータを職種別に見ると、2026年3月末時点で営業職の転職求人倍率は2.72倍となっており、全体平均2.39倍を超える水準を維持しています。コロナ禍からの経済回復を経て、営業職の需要は右肩上がりで推移しており、今後もこの水準がコンスタントに維持される可能性が高いといえます。

こうした数字が示すとおり、「自社が求める営業人材に出会えない」のは企業努力が不足しているからではなく、市場環境そのものが採用を難しくしている側面があります。現状を正確に把握したうえで、次のセクションでは採用が難しくなっている具体的な理由について掘り下げていきます。

営業採用が難しい4つの理由とは?

「求人を出しているのに応募が来ない」「採用できても早期に離職してしまう」という声は、営業職の採用において多くの企業から聞かれます。有効求人倍率が示す通り市場環境は厳しいですが、それだけが原因ではありません。営業職ならではの構造的な課題が、採用難度をさらに押し上げているのです。

この章では、営業採用がうまくいかない背景にある4つの理由を整理しています。

営業職の学生からの人気は4位!一方で敬遠される理由も

パーソル総合研究所の「新卒就活の変化に関する定量調査」(2025年)によると、2025年時点での学生の希望職種ランキングで「営業職」は4位(17.7%)にランクインしており、2019年の5位(16.7%)から順位を上げています。成果が給与に反映されやすいこと、幅広い業界・企業へ転職しやすいこと、コミュニケーション力や提案力を通じて早期に成長できることなどが、就活生にとっての魅力として挙げられます。

一方で、営業職に対するネガティブなイメージは根強く残っており、敬遠する層も一定数存在します。特に多いのは以下のようなイメージです。

  • ノルマや数字のプレッシャーが大きい
  • 休みが取りにくく、残業が多い
  • 顧客クレームへの対応が精神的につらい
  • リモートワークがしにくく、フレキシブルな働き方と相性が悪い
  • インセンティブ制度があっても、安定した収入が見込みにくい

出典:パーソル総合研究所「新卒就活の変化に関する定量調査」

こうしたイメージを払拭しないまま求人を出しても、母集団の拡大には限界があります。「営業職=きつい」というイメージに対して、自社の実態を丁寧に発信していくことが採用戦略の出発点となるでしょう。

離職率が高く人材が定着しにくい

営業職の採用が難しい背景には、採用できても定着しないという問題もあります。日本労働調査組合の調査によると、営業職の80.8%が「離職を考えたことがある」と回答しており、そのうち約6割は転職活動や独立・起業に向けた準備を実際に進めた経験があるとされています。

離職を考えた具体的な理由としては、以下のようなものが挙げられています。

  • ノルマや成果目標の達成プレッシャー
  • 長時間労働や休日出勤の多さ
  • 給与・インセンティブへの不満
  • 上司や職場の人間関係
  • キャリアパスが見えにくい
  • 会社の方針や商品・サービスへの共感不足

離職率の高さは採用コストの増大にもつながります。せっかく採用しても短期で辞められてしまうと、再採用に時間と費用をかけるサイクルが繰り返されることになります。定着率を高めるための施策――入社前後のギャップを減らすオンボーディング設計や、評価制度・キャリアパスの整備――と採用活動はセットで考えることが重要です。

大手・中小の採用競争が激しい

営業職の有効求人倍率が2倍を超えるほど高い背景には、あらゆる規模・業種の企業が同時に営業職を必要としているという事情があります。企業規模を問わず採用競争が起きているため、中小企業にとっては大手企業と同じ土俵での戦いを強いられる状況です。

大手企業が採用難に陥ると、応募条件を緩和したり採用予算を増額したりする傾向があります。ブランド力・給与水準・研修制度のいずれも充実している大手に対して、中小企業は知名度や待遇面で不利になりやすく、競合の多い環境では埋もれてしまうリスクがあります。

こうした状況を打開するためには、大手との正面対決を避け、自社ならではの魅力をピンポイントで届ける工夫が必要です。給与や知名度で劣る分、働き方の柔軟性・成長機会・職場の雰囲気・担当できる業務の幅広さといった独自の強みを言語化し、採用候補者に届けることが差別化の出発点となります。

営業職志望に刺さる採用施策が難しい

営業職の採用がうまくいかない理由の一つに、「採用施策の設計が十分でない」という点があります。求人票の書き方が他社と横並びになっていたり、媒体選定が適切でなかったりすると、候補者の目に止まりにくくなります。また、採用担当者が求人の見せ方や媒体の特性を十分に把握できていないケースも少なくありません。

さらに、営業職を希望する求職者は「応募先の社風や実際の仕事内容を事前に確認したい」という意識が強い傾向があります。公式HPや口コミサイト(転職会議・OpenWorkなど)に情報が少なかったり、SNSでの発信が乏しかったりすると、候補者が応募前に離脱してしまう可能性が高まります。

採用広報の不足は、興味を持った候補者を逃す原因になるため、情報発信の充実は採用活動と並行して進めるべき取り組みです。

営業職採用が難しいことで失敗した時のリスクとは?

採用活動は成功して初めて価値が生まれますが、「採用できなかった場合」「ミスマッチな人材を採用してしまった場合」に何が起きるかを事前に把握しておくことも、採用戦略を考えるうえで重要な視点です。特に営業職は業績に直結するポジションであるため、採用の失敗が企業全体に与える影響は大きくなりやすい傾向があります。

営業採用が難しくて失敗した際のリスクとして、以下の3つが挙げられています。

  • 売上機会損失になる
  • 社員の負担が増加して士気が低下する
  • 採用コストの浪費により経営へ悪影響を及ぼす

営業人員の不足は、商談数や契約件数の減少という形で業績に直結するだけでなく、既存社員の疲弊から二次的な離職を引き起こすという連鎖にもつながります。採用が決まらないまま広告費・選考工数・研修費用が積み上がり続けることで、コストの回収が見込めない状態が長期化するケースもあります。

こうした影響は複合的に絡み合うため、採用活動の優先度を高め、早期に手を打つことが企業の安定経営につながります。

営業職採用のフェーズ別気をつけるポイント!

営業職の採用を成功させるためには、採用活動の「どの段階で」「何を」意識するかが重要です。求人を出せば自然と応募が来るという時代ではなく、採用開始前の設計から内定・入社後のフォローに至るまで、各フェーズで押さえるべきポイントが異なります。

この章では、採用フェーズごとの具体的な注意点を整理しています。

採用開始前の3つのポイント

採用活動をスタートする前の準備段階が、最終的な採用成果に大きく影響します。「とりあえず求人を出す」ではなく、採用ターゲット・求人票の内容・競合状況を事前に整理してから動き出すことで、無駄なコストや工数を抑えることができます。

①ターゲットを明確にする

採用活動の精度を高めるには、「どんな人材を採りたいか」を具体的に言語化することが出発点です。自社で活躍しているハイパフォーマーを分析し、スキル・価値観・行動特性をもとに採用基準を作成すると、選考のぶれを防ぎミスマッチを減らすことができます。

営業職を希望する求職者は、動機や志向によって大きく3つのタイプに分類できます。タイプごとに求職者が重視するポイントが異なるため、自社の求人や打ち手をそれに合わせて設計することが効果的です。

タイプ特徴採用時の注意点
待遇・業務内容こだわり型給与・インセンティブ・福利厚生を重視し、業務の具体性を求める給与レンジや評価制度を明示し、具体的な業務フローを伝える
営業スタイルこだわり型法人・個人、インバウンド・アウトバウンドなど自分の得意スタイルを優先する担当する顧客層・営業手法・1日の業務の流れを詳しく記載する
ワークライフこだわり型残業時間・休日・リモート対応など働き方を最重視する残業実績・有休取得率・テレワーク制度を具体的に開示する

コンパクトにまとめると、「どのタイプの求職者に響かせたいか」を決めてから求人設計に入ることで、応募の質と量を同時に高めやすくなります。

②魅力が伝わる求人票にする

求人票は候補者が最初に接する「自社の顔」です。業務内容・給与・勤務地といった基本情報だけを並べるのではなく、求職者が「この会社で働きたい」と感じられるような具体的な情報を盛り込むことが重要です。

特に営業職では、担当する顧客のイメージ・商材の特長・1日の業務の流れ・達成したときのやりがいといった「現場感のある情報」が応募意欲に直結します。また、数字で示せる情報(月平均残業時間・有休取得率・インセンティブ支給実績など)を掲載することで、ネガティブなイメージの払拭にもつながります。

求人票を作成・改善する際のポイントは以下の通りです。

  • 業務内容は「何をするか」だけでなく「なぜその仕事が必要か」まで記載する
  • インセンティブや評価制度は具体的な金額感や実績を示す
  • キャリアパスや研修制度を明記し、入社後の成長イメージを持たせる
  • 職場の雰囲気・チーム構成・社員の声を添えて人間関係の安心感を伝える
  • 応募へのハードル(面接回数・選考期間の目安)を明記して離脱を防ぐ

③競合を調査して差別化する

求人票を改善する前に、採用市場での競合がどのような打ち出しをしているかを把握することも重要です。同職種・同エリアで採用活動をしている競合他社の求人を確認し、「自社にしかない強み」「競合と差別化できる訴求ポイント」を明確にしましょう。

差別化ポイントの例としては、未経験歓迎の研修制度・社内昇格の実績・フレックス制度・自社製品・サービスの独自性などが挙げられます。競合が打ち出していない訴求軸を見つけられると、応募者の目に留まりやすくなるため、定期的な市場チェックを習慣化することをおすすめします。

母集団形成の3つのポイント

採用ターゲットと求人票の設計ができたら、次は「候補者を集める」フェーズに移ります。このフェーズでは、自社に合った採用手法の選定・自社情報の充実・条件見直しのタイミングが成果を左右します。

①営業職に強い・自社に合った採用方法を選ぶ

「どの採用媒体・手法を使うか」の選定は、母集団形成の成果に直結します。営業職の採用では、求人広告への掲載を待つだけの「受け身の採用」では競合に埋もれてしまいがちです。ダイレクトリクルーティングやSNS採用など、能動的にアプローチできる手法を組み合わせることで、応募数と質を向上させることができます。

自社の採用規模・予算・ターゲット層の特性に合わせた媒体選定がポイントです。後述する「おすすめの採用方法6選」も参照しながら、複数チャネルを併用した設計を検討してみてください。

②自社サイトやSNSの情報を充実させる

候補者が求人票に興味を持った後、多くの場合は企業の公式HPや口コミサイト・SNSで情報収集を行います。この段階で「情報が少ない」「リアルな社内の様子が分からない」と感じさせると、応募前離脱の原因になります。

採用サイト・コーポレートサイトには、社員インタビュー・職場の写真・働き方の実態・評価制度などのコンテンツを充実させましょう。InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを採用広報に活用することも有効です。候補者が「この会社なら安心して応募できる」と感じられる情報量を意識することが大切です。

③うまく応募が集まらない時は条件を見直す

一定期間応募が集まらない場合は、求人票の内容や採用条件そのものを見直すタイミングです。必須要件のハードルが高すぎて応募者を絞りすぎていないか、給与レンジが市場相場と乖離していないかを確認しましょう。

また、媒体の特性が採用ターゲットと合っていない可能性もあります。「応募は来るが質が合わない」のか「そもそも応募数が少ない」のかによって改善の方向性が異なるため、データをもとにPDCAを回すことが母集団形成の精度向上につながります。

関連記事:母集団形成が採用成功のカギ!新卒・中途別おすすめ手法8選と成功させるためのポイントを徹底解説!

選考の3つのポイント

応募が集まったら、次は選考フェーズです。このフェーズでの対応が、内定承諾率・採用ミスマッチ・候補者の入社意欲に大きく影響します。

①選考でも魅力を伝える

選考は企業が候補者を見極める場であると同時に、候補者が企業を見極める場でもあります。面接の場での受付対応・面接官の言葉遣い・オフィスの雰囲気・質問への回答の丁寧さなど、選考中のあらゆる体験が「この会社に入りたいか」の意思決定に影響します。

営業職の候補者は特に「自分がどのような環境で働くか」を具体的にイメージしたがる傾向があります。面接の場で入社後のキャリアパス・職場の雰囲気・上司や先輩社員の人柄を積極的に伝えることで、志望度の維持・向上につながります。必要に応じて現場の先輩社員を面接に同席させる方法も効果的です。

②採用基準を明確にして評価のばらつきを防ぐ

複数の面接官が選考に関わる場合、評価基準が揃っていないと判断がぶれ、選考の一貫性が失われます。「なんとなく感じが良かった」という印象ベースの採用は、ミスマッチリスクを高める要因にもなります。

行動基準を用いた評価シートを整備し、面接官全員が同じ軸で候補者を評価できる仕組みを作ることが重要です。コミュニケーション力・論理的思考・課題解決能力など、営業職に求めるスキルを行動レベルで定義したうえで、各面接官が共通の基準で評価できるよう事前にすり合わせを行いましょう。

③候補者体験(CX)の向上とプロセスの見直し

候補者体験(CX:Candidate Experience)とは、応募から内定に至るまでの一連のプロセスで候補者が感じるすべての体験のことです。選考スピードが遅い・合否連絡が不明確・面接官の態度が冷たいといった体験は、他社への内定承諾・選考辞退の原因になります。

選考プロセスを定期的に見直し、候補者視点での改善を続けることが採用力の底上げにつながります。「選考期間の目安を事前に伝えているか」「一次選考通過後の連絡は何日以内に行っているか」といった細かい運用の精度を高めることが、内定辞退の防止に直結します。

関連記事:採用CXとは?メリットや成功させるポイントについて徹底解説!法

関連記事:歩留まり改善で採用効率が劇的に変わる!9つの原因とその対策について徹底解説!

内定~入社のポイント

内定を出した後も、採用活動は終わりではありません。内定後から入社までの期間に候補者の気持ちが揺らぎやすく、丁寧なフォローがないまま放置すると内定辞退につながります。特に営業職は複数の内定を抱えているケースも多く、この期間の対応が入社承諾率を大きく左右します。

①丁寧な内定者フォローで特別感を演出する

内定通知はゴールではなく、入社に向けたコミュニケーションのスタート地点です。内定通知の際に「なぜあなたを選んだのか」という理由を丁寧に伝えることで、候補者は「自分が必要とされている」と感じ、入社意欲が高まります。

内定後は定期的な連絡を欠かさず、疑問や不安を解消できる窓口を設けることが大切です。入社準備の案内・Q&Aへの丁寧な対応・条件交渉があれば誠実に応じる姿勢が、辞退防止につながります。

関連記事:カジュアル面談ですべき質問とは?質問例から聞いてはいけないことも解説!

②先輩・同僚との交流会・イベントでリアルな企業理解を深める

内定後の不安の多くは「実際にどんな職場か分からない」という情報不足から来ています。内定者懇親会やオフィス見学、既存社員との座談会などを実施することで、候補者がリアルな職場環境を体感できる機会を提供できます。

先輩社員と話す場を設けることで「入社後のイメージが持てた」「一緒に働きたいと思えた」という入社意欲の向上につながります。特に営業職は人間関係が仕事の満足度に直結するため、チームの雰囲気を事前に知ってもらうことが有効です。オンラインでの交流会も活用しやすい手段の一つです。

関連記事:【2026年最新】新卒採用手法のトレンド7選!企業の特徴別の選び方と注意点について詳しく解説!

営業職採用に強いおすすめの採用方法6選!

採用方法は一つに絞る必要はなく、自社の採用ターゲット・予算・採用フェーズに応じて組み合わせることが効果的です。この章では営業職採用との相性が高い6つの手法を、特徴・メリット・デメリット・コスト目安とともに解説します。

この章では各採用手法の特徴と選び方を整理しています。

ダイレクトリクルーティング

企業が候補者データベースにアクセスし、自社の求める人材に直接スカウトメッセージを送る「攻めの採用」手法です。応募を待つ受け身の採用とは異なり、潜在的な転職希望者(パッシブ層)にもアプローチできるため、営業職のような競争が激しい職種に向いています。

項目内容
メリット自社ターゲットへのピンポイントアプローチ・転職潜在層へのリーチ・採用ミスマッチの低減
デメリットスカウト文の質と送付数が成果に直結するため、一定の工数がかかる
媒体例OfferBox・dodaキャンパス(新卒)、dodaダイレクト(中途)
コスト目安月額数万〜数十万円(定額制が多く、成功報酬なしのケースもあり)

ダイレクトリクルーティングで成果を出すためのポイントは以下の通りです。

  • 候補者のプロフィールを丁寧に読み込み、パーソナライズされたスカウト文を作成する
  • 承認率・返信率を定期的にチェックし、文面や対象者の条件設定を改善する
  • スカウト送付数の確保と質の両立が重要なため、AIスカウトツールの活用も有効
  • 採用ターゲットに合った媒体を選び、複数媒体を組み合わせると効果が高まる

関連記事:ダイレクトリクルーティングとは?新卒向け・中途向け30サービスを徹底比較!

関連記事:ダイレクトリクルーティングの費用を10社徹底比較!料金相場や費用対効果を上げるコツ!

SNS採用

Instagram・X(旧Twitter)・TikTokなどのSNSを活用し、採用広報や候補者とのコミュニケーションに活用する手法です。従来の求人媒体では届きにくい「転職潜在層」や若年層へのリーチに優れています。

項目内容
メリットブランディング効果・潜在層へのリーチ・採用媒体費の削減
デメリット効果が出るまでに時間がかかる・継続的な運用工数が必要
媒体例Instagram・X(旧Twitter)・TikTok・YouTube
コスト目安自社運用なら掲載費無料(運用工数あり)、代行の場合は月額数万〜十数万円

SNS採用でのポイントは以下の通りです。

  • 社員の日常・職場の雰囲気・成長ストーリーなど、リアルなコンテンツを発信する
  • 候補者が選考前に企業を深く理解できる情報を継続的に発信する
  • 求人情報の一方的な発信ではなく、双方向のコミュニケーションを意識する
  • ターゲット年齢層に合ったプラットフォームを選ぶ(新卒ならInstagram・TikTok等)

関連記事:SNS採用のメリット・デメリットとは?媒体の選び方・進め方と成功のコツ!

Indeedなどの検索エンジン

Indeed・Googleしごと検索などの求人特化型検索エンジンに求人を掲載する手法です。ナビサイト未登録の求職者にもリーチでき、クリック課金制(有料掲載の場合)のため費用対効果をコントロールしやすい特徴があります。

項目内容
メリット広いリーチ・無料掲載から始められる・採用時期を問わず活用可能
デメリット掲載するだけでは不十分で、原稿の最適化が必要
媒体例Indeed・Googleしごと検索
コスト目安無料掲載あり、有料の場合はクリック課金制(1クリック数十円〜)

Indeedを活用する際のポイントは以下の通りです。

  • 求人タイトルに検索されやすいキーワードを入れ、検索上位に表示させる
  • 選考フローの明記(面接回数・オンライン可など)で応募率を高める
  • 内定辞退後の補充採用や通年採用にも活用しやすく、柔軟性が高い
  • 自社サイト求人との連携で、採用コストを抑えながらリーチを広げられる

関連記事:Indeed(インディード)を使った新卒採用とは?メリットや効果的に運用する手法を徹底解説!

リファラル採用

既存の社員が知人・友人を自社に紹介する「社員紹介制度」を活用した採用手法です。紹介者が自社の実態を理解したうえで推薦するため、文化的なフィット感が高く、入社後の定着率が他手法に比べて高い傾向があります。

項目内容
メリット採用コストの削減・文化フィット度が高い・ミスマッチが起きにくい
デメリット制度の定着に時間がかかる・インセンティブ設計が必要
媒体例社内制度として運用(外部ツール:REFCOME等)
コスト目安紹介成功時のインセンティブ(数万〜数十万円)+運用工数

リファラル採用を成功させるポイントは以下の通りです。

  • 採用ターゲットと求める人物像を社員に分かりやすく周知する
  • 紹介成立時のインセンティブを設定し、社員が動きやすい環境を作る
  • 紹介者・候補者の双方に対する丁寧なフォロー体制を整える
  • 口頭での案内だけでなく、SlackやLINEなどで定期的にリマインドする

関連記事:【採用担当者向け】リファラル採用は気まずい?その理由と採用を成功させるコツを伝授!

人材紹介

人材紹介会社(エージェント)が保有する候補者データベースから、採用条件に合った人材を紹介してもらう手法です。エージェントが採用ニーズをヒアリングしたうえで候補者のスクリーニングを行うため、採用担当者の工数を抑えながら質の高い候補者と出会いやすい特徴があります。

項目内容
メリット採用担当者の工数削減・エージェントのスクリーニングで質の担保がしやすい
デメリット採用決定時の成功報酬が高額(年収の30〜35%程度が相場)になる場合がある
媒体例リクルートエージェント・doda・マイナビエージェント等
コスト目安成功報酬型が主流(採用決定者の年収×30〜35%前後)

人材紹介を活用する際のポイントは以下の通りです。

  • 採用要件を細かくエージェントに伝え、紹介の精度を高める
  • 複数エージェントと連携することで、より多くの候補者プールにアクセスできる
  • 紹介を受けたら選考スピードを落とさずレスポンスし、他社への流出を防ぐ
  • 成功報酬が発生する構造のため、複数名採用の場合は他手法との費用比較も重要

関連記事:新卒に人材紹介を活用するメリット・デメリットは?他の採用方法と徹底比較!

ヘッドハンティング

特定の人材に直接コンタクトを取り、採用につなげる手法です。役員・マネージャー・高い専門スキルを持つシニア営業人材など、「特定のポジションに必要なキーパーソン」の採用に向いています。

項目内容
メリット特定スキル・経験を持つ人材にアプローチ可能・転職意向のない優秀層にリーチできる
デメリットコストが高い・採用まで時間がかかることも多い
媒体例ヘッドハンティング専門会社(エグゼクティブサーチ)・ビズリーチ等
コスト目安成功報酬型(年収の35〜50%程度)または固定フィー型

ヘッドハンティングを活用する際のポイントは以下の通りです。

  • 採用ポジションの要件定義を具体的に行い、探す人物像を絞り込む
  • アプローチのタイミングや提案内容がマッチングの精度を左右するため、信頼できる会社を選ぶ
  • 採用後のオンボーディングを丁寧に設計し、早期離職を防ぐ対策もセットで考える

営業職に向いている人を見抜く方法は?

「営業職に応募が来た」「面接をしてみた」けれど、入社後にパフォーマンスが出ないという場合、見極めの精度に課題がある可能性があります。本当に活躍できる人材を採用するためには、必要なスキルを把握し、それを引き出す面接設計が不可欠です。

この章では営業人材の見極め方と、面接で使える具体的な質問例を整理しています。

営業職で必要とされるスキル

営業人材を見極めるうえで特に重要とされるのは、以下の3つのスキルです。それぞれの内容と、採用時に確認すべき観点を整理しました。

スキル特徴確認するポイント
コミュニケーション能力顧客・社内関係者と良好な関係を構築し、信頼を獲得する力。傾聴力・共感力・説明力が含まれる面接での話し方・相手の質問を正確に捉えているかどうか
論理的思考力課題を構造的に捉え、提案内容を筋道立てて説明する力「なぜそうしたか」という根拠の説明が明快かどうか
課題解決能力顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、最適なソリューションを提案・実行する力過去に直面した問題をどう分析し、どんな行動をとったかの具体性

この3つを面接で網羅的に確認するために、スキルごとに設計された質問例を紹介します。

営業職面接でマッチする人材を採用するための質問例

面接では「感じが良い」という印象だけで採否を判断するのではなく、行動事実をもとにした見極めが重要です。以下の質問例を参考に、各スキルを深掘りしてみてください。

コミュニケーション能力を見極める質問例

  • 「初対面のお客様と話す際に、信頼関係を築くために意識していることはありますか?」
  • 「顧客や社内関係者とのコミュニケーションで、うまくいかなかった経験を教えてください。その後どう対処しましたか?」
  • 「自分では話すのが得意と思いますか?それとも聞くのが得意ですか?その理由も教えてください」

コミュニケーション能力を見極める際は、話す流暢さだけでなく、相手の意図を正確に理解して応答できているかが重要です。傾聴力や状況に応じた言葉の選び方を観察し、一方的な発信型でないかもチェックしましょう。面接そのものが、コミュニケーション能力を測る実践の場となります。

論理的思考を見極める質問例

  • 「これまでに担当した商材・サービスで、自分なりに提案方法を工夫した事例を教えてください」
  • 「目標を達成できなかった時期に、どのように原因を分析し、次の行動につなげましたか?」
  • 「営業活動の中で『これは非効率だ』と感じた業務を改善した経験があれば教えてください」

論理的思考を確認する際は、「結論→理由→具体例→再結論」という流れで説明できているかを観察します。感情や勢いで話すタイプか、事実と根拠をもとに話を組み立てるタイプかを把握することで、商談での説得力を予測できます。

課題解決能力を見極める質問例

  • 「顧客から断られ続けたケースで、どのように状況を分析してアプローチを変えましたか?」
  • 「顧客が抱えている問題を掘り起こすために、どのような工夫をしていましたか?」
  • 「自分のアイデアや提案が採用されて、顧客の課題を解決できたエピソードを教えてください」

課題解決能力を見極めるには、「問題をどう定義したか」「どう行動を変えたか」「その結果はどうだったか」という一連の流れに具体性があるかを確認します。抽象的な回答には「具体的にはどういう状況でしたか?」と掘り下げることで、本人の実力がより鮮明に見えてきます。

関連記事:採用のミスマッチの原因とは?対策15選と弊害をデータで徹底解説!

難しい営業職採用をダイレクトリクルーティングで乗り越えた企業の事例3選!

「実際にダイレクトリクルーティングを使ってどのくらい採用できるのか?」気になる方も多いでしょう。ここでは、RecUpのサポートのもとでダイレクトリクルーティングを活用し、営業職採用に成果を出した3社の事例を紹介します。

この章では実際の活用事例をもとに、成功のポイントを整理しています。

OfferBoxで6名の営業職新卒採用に成功した自動車販売会社の事例

自動車販売(営業)を手がける企業では、2025年4月からOfferBoxを活用したダイレクトリクルーティングを開始しました。導入初年度の25卒では192件の承認を獲得し、内定承諾2名を達成。翌年の26卒では256件の承認を獲得し、内定承諾を6名まで伸ばすことに成功しています。

承認数が着実に積み上がった背景には、候補者一人ひとりのプロフィールを読み込んだうえでパーソナライズされたスカウト文を送付したことがあります。また、自動車販売という業種に興味を持つ学生層をピンポイントで絞り込み、アプローチの精度を高めたことが承認率の向上に貢献しています。

2年目で内定承諾が3倍に伸びた点は、運用の積み重ねによる改善効果を示す好例といえるでしょう。

dodaキャンパスで内定承諾率を4倍に上げたSIer(営業職)の事例

ITシステムの提案・導入を手がけるSIer(営業職)の企業では、2025年7月からdodaキャンパスを導入しました。導入初年度の26卒では204件の承認、内定承諾1名という結果から始まりましたが、翌年の27卒(大学3年9月時点)では229件の承認を獲得し、3〜4名の内定承諾(予定)という水準まで引き上げることに成功しています。

内定承諾率が約4倍に向上した要因として、スカウト文の改善とターゲット設定の見直しが挙げられます。「SIer=文系には難しい」というイメージを払拭するコンテンツをプロフィールページに反映し、営業職として活躍できるキャリアイメージを候補者に丁寧に伝える工夫も実施しました。

早期アプローチのタイミングを早めることで、競合に先んじて接点を作ることにも成功しています。

キャリアチケットで承認率1000人超えを達成したモバイル販売(営業職)の事例

モバイル販売(営業)を手がける企業では、2025年5月からキャリアチケットを活用したダイレクトリクルーティングを開始しました。26卒では244件の承認・内定承諾0名という結果でしたが、27卒(大学3年9月時点)では承認数が1,347件に急増し、3〜4名の内定承諾(予定)を見込んでいます。

承認数が約5.5倍に伸びた要因は、スカウト文の送付対象をより幅広い学生に設定し直したことと、企業プロフィールの見直しにより「モバイル販売の仕事の魅力」を伝えるコンテンツを強化したことにあります。承認数の大幅な増加によって母集団形成が実現し、その中から適切な選考を経て内定承諾につなげる流れが整いつつあります。

一年目に結果が出なくても運用を改善し続けることが、ダイレクトリクルーティング成功のカギです。

関連記事:【リアル数値付き】ダイレクトリクルーティングの事例集5選!自社のメリットや効果的に行う5つのポイントとは?

関連記事:AIスカウトサービスの成功事例を紹介!特徴から導入のメリットまで徹底解説!

営業職の採用に関するよくある質問と回答

この章では、営業職採用に関してよく寄せられる疑問と、その回答を整理しています。

営業職採用が難しい・うまくいかないのは、不人気な職種だからでしょうか?

不人気というよりも、「有効求人倍率が高い売り手市場」と「ネガティブなイメージ」の両方が重なっているためです。

パーソル総合研究所の調査では2025年時点で希望職種4位に位置しており、転職市場でも一定の人気があります。ただし「ノルマがきつい」「クレームが多い」といったイメージを持つ層も多いため、自社の実態を丁寧に発信する採用広報が重要です。求人票の工夫や採用手法の見直しで改善できるケースがほとんどです。

未経験者を営業職に採用する際に気をつけるポイントは?

未経験者を採用する場合は、「入社後にどう育てるか」の設計をセットで行うことが重要です。

採用時点での基礎スキルだけでなく、コミュニケーション適性・課題解決への意欲・素直さや成長志向といったポテンシャルを重視した選考基準を設けましょう。入社後はOJTや1on1による早期フォロー体制を整え、試用期間中にギャップを早期に解消できる仕組みを作ることで、定着率の向上につながります。

採用コストを抑えながら営業職を採用する方法には何がありますか?

コストを抑えやすい手法として、リファラル採用(社員紹介)・SNS採用・Indeed等の無料掲載の活用が挙げられます。

ダイレクトリクルーティングは定額制サービスを選ぶことで、複数名採用した場合でも人材紹介の成功報酬より割安になるケースが多くあります。一方で「安さ」だけで選ぶと採用の質が下がりミスマッチによる再採用コストが発生することもあるため、コストと採用精度のバランスを見ながら複数手法を組み合わせることが重要です。

新卒・中途の営業職を採用するコツをそれぞれ知りたいです。

新卒採用と中途採用では、候補者の志向・情報収集行動・採用スピードが異なるため、アプローチを使い分けることが効果的です。以下の表にそれぞれのポイントをまとめました。

項目新卒採用中途採用
訴求ポイント成長機会・研修制度・キャリアパス・職場の雰囲気待遇・評価制度・裁量の大きさ・即戦力として活躍できる環境
主な採用手法ダイレクトリクルーティング(OfferBox・dodaキャンパス等)・SNS採用・リファラルダイレクトリクルーティング(dodaダイレクト等)・人材紹介・Indeed
スピード感長期戦になりやすい(インターン〜内定まで半年以上も)スピードが重要(返答が遅いと辞退につながりやすい)
フォローの重点内定後の辞退防止・入社前イベントでの不安解消入社時のオンボーディング・即戦力として動ける環境整備
注意点早期接触(3年生秋〜)で競合に先んじることが重要複数内定を持つ候補者が多いため、自社の魅力を素早く伝える必要がある

難しい営業職採用を成功させるならRecUp!

この記事では、営業職の募集に応募がこない理由や、応募を増やすための具体的な方法について解説しました。営業職は求人市場の動向や求人広告の内容などさまざまな要因が絡み合って応募数の確保が難しくなっています。

そのような中、注目を集めているのが、スカウトメールです。求職者一人ひとりに合わせた内容を送ることで、よりマッチングした人材を確保しやすくなるでしょう。

そのようなスカウトメールの中でおすすめなのが、AIを活用したスカウトサービス「RecUp」です。RecUpなら、ターゲット選定からスカウトメールの作成・配信まで自動化でき、採用担当者の負担を減らしながら応募率アップが期待できます。営業職の採用でお悩みの企業は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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参考出典

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年6月分)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001695527.pdf

doda「【転職求人倍率】2026年3月の転職求人倍率は2.39倍(前月差-0.01ポイント)」 https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

パーソル総合研究所「新卒就活の変化に関する定量調査」
https://rc.persol-group.co.jp/wp-content/uploads/thinktank/data/job-hunting.pdf

SalesZine「日本労働調査組合による営業職の離職意向に関する調査」
https://saleszine.jp/news/detail/2620

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