この記事を読むと理解できること
- 営業職の転職における採用トレンド がわかる
- 営業職の募集で応募がこない原因 がわかる
- 営業職採用を成功させる3つのコツ がわかる
- 営業職の募集で応募がこない時の対策方法 がわかる
- 営業職採用で内定辞退を防ぐ対策 がわかる
- 株式会社Delightの3つの営業職採用手法と施策 がわかる
- 営業職採用に関するよくある質問と回答 がわかる
営業職の採用に頭を悩ませている採用担当者は少なくありません。求人を出しても応募が来ない、面接まで進んでも内定を辞退される、そもそもどの採用手法を選べばいいか分からない、といった声は現場で日常的に聞かれます。
こうした状況の背景には、売り手市場の継続や営業スタイルの変化、賃上げトレンドへの対応遅れなど、複合的な要因が絡んでいます。闇雲に求人数を増やすよりも、現状の採用活動のどこに課題があるかを整理した上で対策を講じることが重要です。
本記事では、営業職の採用が難しい理由をデータとともに整理した上で、応募が来ない原因・採用を成功させるコツ・具体的な対策方法・内定辞退の防ぎ方まで、一連の採用活動をカバーする形で解説します。自社事例もあわせてご紹介しますので、ぜひ採用改善のヒントとしてお役立てください。
営業職の採用は難しい?転職における採用トレンド
採用担当者にとって、営業職は「毎年苦労する職種」の筆頭に挙がりやすいポジションです。その背景には、単なる人手不足だけでは説明できない、市場構造の変化があります。
この章では、営業職をめぐる採用市場の現状と、近年の変化について整理しています。
売り手市場の状態が継続

転職市場全体を見渡しても、営業職の採用が置かれている環境は特に厳しい状況が続いています。求職者が複数の企業から選ぶ立場にある「売り手市場」は、ここ数年で定着した状態といえます。
dodaが発表した転職求人倍率レポート(2026年4月)によると、全体の転職求人倍率は2.38倍を記録しており、求人数は前年同月比で12.6%増と拡大しています。業種別ではコンサルティングやIT・通信が特に高い倍率を維持しており、営業職との兼務が多いこれらの業種が採用市場を引っ張り続けています。
2019年以降おおむね右肩上がりで推移してきた職種別doda転職求人倍率は、コロナ禍の一時的な落ち込みを除くと回復・拡大局面が続いています。特にコンサルティングや人材サービスなど営業色の強い業種の倍率上昇が顕著で、求職者1人あたりの選択肢が増え続けていることが読み取れます。
求められる営業スタイルの変化

出典:新しい時代に求められる営業職 必要とされるスキル、その未来|日本経済新聞 電子版特集
求人数が増えているのと同時に、営業職に求められる役割そのものも変化しています。特にITやSaaS(サブスクリプション型サービス)業界を中心に、営業プロセスの「分業化」が急速に進んでいます。
dodaのデータによると、インサイドセールスとカスタマーサクセスを合算した求人数は、2019年1月と比較して2021年5月時点で約6倍に増加しています。その後も増加傾向は続いており、SaaSビジネスモデルの普及とともに、こうした分業型営業職のニーズは中長期的に拡大していくと見られています。
一方、営業職全体の求人数はほぼ横ばいで推移しており、これは営業組織の機能分化が進んでいる証左といえます。採用側としては、どのような営業スタイルを必要としているのかを求人票で明確に示すことが、適切な人材との出会いにつながります。
提示年収の引き上げと評価の透明性重視

関連記事:営業職採用が難しい本当の理由とは?有効求人倍率と不人気・応募が来ない課題を解決する6つの採用方法
売り手市場の継続と营業スタイルの変化に加え、採用競争に影響を与える第3の要素が「賃金水準の変化」です。求職者側の年収に対する意識は年々高まっており、提示年収の水準と評価の透明性が、応募数や内定承諾率に直結する時代になっています。
dodaが発表した平均年収ランキング2025によると、営業系の平均年収は476万円で、前年の469万円から7万円アップしました。これは2017年以降の9年間で最も高い水準です。2023年から続く全体的な賃上げトレンドは営業職にも波及しており、18職種のうち14職種で平均年収が前年より上昇しています。
こうした市場の動きを受けて、求職者は転職先を選ぶ際により慎重に年収・評価制度を見極めるようになっています。「頑張れば稼げる」という抽象的なアピールよりも、インセンティブの発生条件や評価基準を具体的な数字で示すことが求められています。
営業職の募集で応募がこない原因

求人を出しているのに応募が集まらない状況は、多くの採用担当者が直面する悩みのひとつです。原因は一つとは限らず、複数の要素が重なって起きていることがほとんどです。
この章では、求人を出しても応募が集まらない企業に共通する5つの原因について整理しています。
①営業の手法やプロセスが具体的にイメージできない
応募を検討している求職者が最初に確認するのは、「自分がその仕事をしている姿をイメージできるか」という点です。しかし、多くの求人票では業務内容の記載が抽象的で、実際の働き方が伝わっていないケースが少なくありません。
「法人営業全般をお任せします」という一文だけでは、新規開拓なのかルート営業なのか、テレアポがあるのかどうかも分かりません。求職者は不明点が多い求人には応募をためらいます。
具体的にイメージできない情報の例:
- 担当エリア・顧客規模・業界
- 新規開拓とルート営業の比率
- 1日の業務フローやアポイント件数の目安
- 営業ツールやCRMの使用有無
- 分業型(インサイドセールス)か一気通貫型かの区別
②他社の賃上げ・年収アップの波に遅れている
先述の通り、2023年以降の賃上げトレンドにより、転職市場での年収の期待値は着実に上がっています。自社の給与水準が市場から1〜2歩遅れた状態では、求職者の比較検討で弾かれてしまいます。
dodaの調査では、営業系の平均年収は476万円(2025年)と前年比7万円増を記録しました。にもかかわらず、採用サイトや求人票に記載されている給与レンジが数年前から更新されていない企業が多く見られます。競合他社との年収差を意識せずにいることが、応募数低迷の一因になっています。
給与水準が遅れている場合の影響例:
- スカウトメールへの返信率が著しく下がる
- 選考が進んでも年収提示で辞退される
- 口コミサイトに低評価が蓄積される
- 採用ブランドの低下が中長期的に続く
③求人方法が合っていない
どれだけ魅力的な職場でも、求職者の目に触れる機会がなければ応募にはつながりません。採用チャネルの選択ミスが、応募が来ない根本原因になっているケースが多々あります。
たとえば、若手ポテンシャル層を狙いたいのに大手求人サイトだけに掲載している、即戦力の中途を採りたいのにリファラルだけに頼っているといった状況です。営業職の採用はターゲット層と媒体の相性が特に重要で、手法が合っていないと費用対効果が著しく下がります。
起きがちなミスマッチの例:
- 若年層ターゲットなのにIndeedのみ掲載
- 経験者採用なのにポテンシャル訴求の文面のまま
- ダイレクトリクルーティングを導入したが文面が画一的
- エージェントに丸投げして自社の魅力が伝わっていない
④企業や働き方の魅力が伝わっていない
求職者は求人票だけでなく、企業のホームページや採用サイト、口コミサイトも参考にして応募判断をします。それらのコンテンツが古かったり、魅力が伝わる情報がなかったりすると、興味を持ってもらえた段階で離脱されてしまいます。
「アットホームな職場」「やる気を重視」といった曖昧な表現は、逆に候補者の不安を招きます。実際に活躍している社員の声や、成果を出した営業パーソンのキャリアパス事例など、リアルな情報の発信が求められます。
魅力が伝わっていない場合の典型例:
- 採用サイトの写真やコンテンツが2〜3年前のまま
- 社員インタビューや1日の業務フロー紹介がない
- 口コミサイトでの評価が低いのに放置されている
- 求人票に「詳細は面接にて」という記載が多い
⑤選考スピードが遅い
応募から選考・連絡までにかかる時間は、内定承諾率に直結する要素です。優秀な営業人材ほど複数社と並行して選考を進めていることが多く、連絡が遅れるだけで他社に流れてしまいます。
応募後1週間以上書類選考結果が届かない、面接日程の調整に数日かかる、合否通知が遅いといった状況は、それだけで候補者の熱量を下げます。スピード感のある対応は、企業への信頼にもつながります。
選考スピードが原因で起きること:
- 「まだ連絡が来ない=興味を持たれていない」と判断される
- 他社から先に内定が出て辞退につながる
- 候補者のSNSや口コミに「対応が遅い」と記載される
- 優秀層が第1志望の企業に集中してしまう
営業職採用を成功させる3つのコツ

採用活動の見直しを進める中で、応募数を増やすことと同時に大切なのが「採用の質」を高めることです。母集団を増やしても、入社後の早期離職やミスマッチが続けば採用コストは膨らむ一方です。
この章では、採用の質を高め、入社後の定着にもつながる3つのアプローチを整理しています。
①成果を上げている営業社員をもとに採用基準を明確化する
採用がうまくいかない企業の多くは、「どんな人を採りたいか」が曖昧なまま求人を出しています。活躍している自社の営業社員を丁寧に分析し、採用基準を具体的な行動特性・思考特性のレベルまで落とし込むことが、採用精度を高める出発点です。
採用基準の明確化に役立てられるツールとして、以下のようなものが活用されています。
| ツール名 | 特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| ミツカリ(Mitsukari) | 社員のパーソナリティデータと候補者を比較・マッチング。文化的フィットを可視化 | 組織カルチャーを重視する中小〜中堅企業 |
| SPI3(リクルート) | 知的能力・性格・職務適性の3軸で総合評価。実績データが豊富 | 採用人数が多い大手〜中堅企業 |
| 適性検査カオナビ | タレントマネジメントとセットで活躍人材の特性を分析できる | 既存社員のデータ活用を強化したい企業 |
特定のツールに限らず、面接官全員が同じ評価軸で判断できる採用基準シートを作成するだけでも、選考の精度と一貫性は大きく向上します。
②候補者を惹きつける意識で面接を行う
面接は選考の場であると同時に、候補者が「この会社で働きたい」と感じる機会でもあります。面接を「会社の評価の場」としてだけ捉えていると、優秀な候補者ほど他社に流れていきます。面接も一種の営業活動であるという意識を持つことが重要です。
候補者は面接中に「この会社は自分に合っているか」「ここで成長できるか」を見極めています。面接官の態度や話し方、会社の情報の伝え方が、そのまま企業イメージに直結します。
面接で候補者を惹きつけるためのポイント:
- 「選考の場」だけでなく「会社説明+相互理解の場」として設計する
- 面接の最後に「あなたの〇〇な点が印象的でした」など評価したポイントをフィードバックする
- 給与・働き方・評価制度への不安を候補者が聞く前に先回りして解消する
- 現場の営業マネージャーや同期入社社員を同席させ、よりリアルな情報を伝える
- 選考結果や次のステップを面接当日中に伝えることで誠実さを示す
③経験にとらわれずポテンシャル人材にも目を向ける
「即戦力の営業経験者のみ」という採用方針は、限られた母集団の中での競争を激化させます。営業経験者の採用競争が厳しい現在、未経験層やポテンシャル人材を視野に入れることで、母集団の幅を大きく広げることができます。
また、職種経験はなくても、コミュニケーション能力や課題解決思考を持った人材は、教育体制を整えることで早期に戦力化できます。採用側の間口を広げると同時に、育成の仕組みを整備することがセットで求められます。
ポテンシャル採用で抑えておきたいポイント:
- 営業職と親和性の高い職種(アパレル店長、飲食店マネジメント層、ホテルフロント、ウェディングプランナーなど)を狙い撃ちする
- 求人票の必須条件を「自分でも応募していいかも」と感じてもらえる水準に調整する
- 「入社後の教育体制」「OJTの流れ」「サポート体制」を求人票・採用サイトで丁寧に伝える
- 選考でロールプレイや適性検査を活用し、経験ではなく素質を見極める
営業職の募集で応募がこない時の対策方法
採用課題の原因が整理できたら、次は具体的な改善アクションに移る段階です。求人の見せ方・掲載方法・給与設計・情報発信など、取り組みやすいものから着手できる対策は多数あります。
この章では、現状の採用活動を見直す上で実践しやすい対策を、採用方法・露出・求人票・給与・採用サイトの観点から整理しています。
採用方法を見直す
応募が来ない状況が続いているなら、そもそもの採用チャネルが自社のターゲット層に届いていない可能性があります。一つの媒体に頼り続けるのではなく、複数の手法を組み合わせることが、今の採用市場では基本的な戦略になっています。
営業職採用に効果的な主な採用手法は以下の通りです。
| 採用手法 | 料金の目安 | 特徴・向いている企業 |
|---|---|---|
| ダイレクトリクルーティング | 月額制(数万〜数十万円)または成果報酬 | 企業側からスカウト。ターゲットを絞った採用に有効。中小〜大手幅広く対応 |
| 営業特化エージェント(SQiL Career Agent、hape Agentなど) | 採用決定時に年収の30〜35%程度 | 営業職専門のエージェントが候補者を厳選。即戦力採用を急ぐ企業に向く |
| リファラル採用(社員紹介) | インセンティブ費用のみ(数万〜数十万円) | ミスマッチが少なく定着率が高い。社員の人脈を活用できる企業に向く |
| 求人サイト(Re就活、ビズリーチ、dodaダイレクトなど) | 掲載費用(数十万〜) | 多数の求職者にリーチできる。認知度の高い企業が強みを出しやすい |
| SNS採用 | 運用コスト(主に人件費・コンテンツ制作費) | 潜在層にアプローチ可能。ブランド醸成と並行して取り組む企業に向く |
関連記事:【2026年最新】第二新卒に強いおすすめのスカウト媒体一覧!選び方から運用のコツまで徹底解説
プランの変更やオプションで露出を増やす
掲載媒体を変えなくても、プランやオプションの見直しだけで応募数が改善するケースは少なくありません。求人票がどれだけ充実していても、求職者の目に触れなければ意味がありません。まずは露出量の拡大を検討することが先決です。
露出を増やすために取り組みやすいポイントを整理すると、以下のようなアクションが有効です。
- 掲載プランをスタンダードから上位に変更し、検索結果の上位表示を狙う
- 「急募」「スカウト返信率アップ」などのオプションを活用する
- 求人票の更新頻度を上げ、掲載日を新しく保つ(媒体によって検索順位に影響する)
- 希望職種・勤務地のキーワードを網羅的に設定し、検索にヒットしやすくする
- 複数のプラットフォームに並行掲載し、接触機会を増やす
詳しく魅力的な求人票を作成する
求人票は候補者が最初に目にする「第一印象」であり、応募する・しないの判断に直結します。各項目を丁寧に書くだけで応募数が改善するケースは多く、書き方の質を上げることは最もコストがかからない対策のひとつです。
求人タイトル
求人タイトルは検索結果の一覧に表示される最重要項目です。
ポイント:
- 職種名だけでなく、商材・特徴・働き方の特長をコンパクトに盛り込む
- 求職者が検索するワードを意識して設定する
- 会社名より先に職種内容が分かる構成にする
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 営業スタッフ募集 | 【週3リモート可】ITツールの法人営業/未経験歓迎 |
| 正社員営業職採用 | 【年収450万〜・残業月20h以下】SaaS企業のインサイドセールス |
職種名
職種名はコンパクトかつ実態を反映したものにします。
ポイント:
- 「営業」だけでなく「法人営業」「インサイドセールス」「ルート営業」など具体的に記載する
- 新規開拓・ルートなど営業スタイルが分かる言葉を添える
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 営業 | 法人営業(中小企業向け・ルート8割) |
| セールス | インサイドセールス(SaaS・非対面営業) |
仕事内容
求職者が「自分がやっている姿」を想像できる書き方を心がけます。
ポイント:
- 担当顧客・商材・営業手法をセットで書く
- 1日の流れや業務比率を時系列で示す
- 営業組織の分業体制について記載することで、在宅勤務が可能になる業務があることも伝えられる。インサイドセールスやカスタマーサクセスを分離している場合は特に有効なアピールポイントになる
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 法人への営業活動全般をお任せします | 中小製造業の経営者・購買担当へのルート提案営業。既存顧客8割・新規2割。週1〜2回の訪問に加えオンライン商談対応あり |
応募資格
間口を広げながらも、本当に必要な要件を明確にします。
ポイント:
- MUST条件とWANT条件を分けて記載する
- 「未経験歓迎」の場合は対象を具体的に書く
- 「要普通自動車免許」などは見落とされないよう明示する
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 営業経験者歓迎(未経験可) | 【必須】社会人経験2年以上 【歓迎】接客・販売・窓口業務経験者(業界不問) |
給与・年収
数字の根拠と上振れの可能性を明示することで、候補者の期待と不安を同時に解消できます。
ポイント:
- 「月給〇〇万円〜」ではなく、モデル年収例を複数パターン示す
- 基本給・各種手当・インセンティブの内訳を明記する
- 評価制度とインセンティブの基準を透明化することで、「頑張れば稼げる」という言葉に具体的な信頼感が生まれる
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 月給25万円〜+歩合 | 月給25万円+インセンティブ(目標達成時に月3万〜10万円)。入社1年・28歳のモデル年収は420万円 |
休日休暇
候補者がワークライフバランスを見極めるために最も注目する項目のひとつです。
ポイント:
- 年間休日数を明記する
- 有給の取得実績・平均取得日数を記載する
- 「土日祝休み」「完全週休2日制」など分かりやすい表現にする
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 休日あり(詳細は面接にて) | 土日祝休み・年間休日124日。有給取得平均12日(2024年度実績) |
賃上げトレンドに合わせて給与・待遇を見直す
前述の通り、営業系の平均年収は2025年時点で476万円と、前年から7万円アップしています。この賃上げの波は、社会全体に広がっており、給与水準を更新していない企業は相対的に見劣りし、スカウト返信率や応募率の低下に直結します。
自社の給与レンジが市場平均と乖離していないかを定期的に確認し、必要に応じて見直しを行うことが重要です。その際、単に金額を引き上げるだけでなく、評価の仕組みを整えることも同時に進めると効果的です。
具体的な見直しの進め方:
- dodaやマイナビ、リクルートが発表している職種別平均年収データと比較する
- 競合他社の求人票を定期的にチェックし、提示年収・インセンティブ設計を確認する
- 基本給の引き上げが難しい場合は、インセンティブ・手当の充実で実質年収を補う
- 評価制度の基準・昇給のタイミングを明文化し、候補者が中長期のキャリアをイメージしやすくする
企業サイト・採用サイト・口コミサイトを最新の情報に保つ
候補者は応募を検討する際、求人票だけでなく複数のサイトを横断的に確認します。それぞれのサイトで発信する情報が古かったり、内容にギャップがあったりすると、信頼を失い応募離脱につながります。
| サイト種別 | 役割と押さえるべきポイント |
|---|---|
| 企業サイト(コーポレート) | 会社の信頼性・事業内容・規模感を確認する場。社長メッセージ・実績・受賞歴などを最新状態に保つ |
| 採用サイト | 仕事内容・社員インタビュー・職場環境のビジュアルを発信する場。写真・コンテンツは1年以内を目安に更新する |
| 口コミサイト(OpenWork、Googleなど) | 候補者が「本当のこと」を確認する場。企業からの返信があるかどうかも評価される |
営業職採用で内定辞退を防ぐには
- 採用CXを意識してスピード対応を心がける
- 面談・面接を通じて応募者との相互理解を深める
- 社員との対話機会を設けてリアルな情報を伝える
- 職場見学で働くイメージを具体化してもらう
- 内定者フォローの場を設けて入社への不安を軽減する
採用活動の成果は、内定承諾まで至って初めて意味を持ちます。せっかく選考を通じて関係を築いた候補者に辞退されてしまうのは、企業にとっても候補者にとっても残念な結果です。
この章では、内定を出した後の辞退を防ぐために企業が実践できる手法を整理しています。
関連記事:内定辞退を防止した成功事例5選!辞退率を劇的に下げる効果的な対策を紹介!
採用CXを意識してスピード対応を心がける
CX(候補者体験)とは、求職者が応募から入社までの過程で感じる体験の総称です。選考中のすべての接点が企業に対する印象を形成しており、対応が遅いだけで「自分は優先されていない」と感じさせてしまいます。
特に営業職は複数企業と並行して選考を進めるケースが多く、スピード感のある企業が優秀な人材を押さえやすい傾向にあります。
採用CXを高めるスピード対応のポイント:
- 応募後24時間以内に最初の連絡を入れる
- 面接日程をメール1往復以内で確定させる
- 面接前日に電話またはメールでリマインド連絡をする
- 面接回数は原則2回以内に絞り込む
- 合否通知は面接翌日〜2営業日以内を目安にする
- 提出書類の種類を最小限にとどめ、候補者の手間を減らす
関連記事:【採用担当者向け】内定者フォローツールおすすめ14選!選び方や活用事例も紹介!
面談・面接を通じて応募者との相互理解を深める
内定辞退の大きな原因のひとつは、「思っていた会社と違った」というギャップです。選考の各段階で双方向のコミュニケーションを大切にし、候補者が自分で「この会社が合っている」と判断できる情報を提供することが、辞退防止に直結します。
選考の序盤にカジュアル面談を設けることも有効です。職務内容・文化・チームの雰囲気などをフラットに伝えることで、候補者側の不安を早期に解消できます。
関連記事:カジュアル面談ですべき質問とは?質問例から聞いてはいけないことも解説!
社員との対話機会を設けてリアルな情報を伝える
面接官やリクルーターとのやりとりだけでは、職場のリアルは伝わりにくいものです。実際に働いている社員と話す機会を設けることで、候補者は入社後のイメージを持ちやすくなり、不安の解消にもつながります。
特に、同年代の社員や入社1〜2年目の社員との対話は、候補者が自分の将来像を重ね合わせやすいため効果的です。座談会形式やランチ同席など、フォーマルでない形で設定すると本音で話しやすい雰囲気が生まれます。
職場見学で働くイメージを具体化してもらう
どれだけ言葉で説明しても、実際のオフィスや営業現場の雰囲気はなかなか伝わりません。選考中に職場見学の機会を設けることは、内定後の辞退率を下げる上で非常に有効な施策のひとつです。
フロアの雰囲気・社員同士のコミュニケーションのスタイル・設備や環境を実際に目で見ることで、候補者の安心感は大きく高まります。「ここで働ける」という確信が生まれると、他社の内定があっても自社を選んでもらいやすくなります。
内定者フォローの場を設けて入社への不安を軽減する
内定を出した後も候補者の気持ちは揺れ続けます。特に在職中の転職者は「今の会社を辞めて本当に大丈夫か」という不安を抱えていることが多く、内定通知を出して終わりではなく、入社日までのフォロー体制が辞退率を左右します。
入社前に不安を解消するための対応例として、以下が効果的です。
- 内定通知後1週間以内に担当者から個別連絡を入れる
- 入社前に「何でも聞ける」懇親会や個別面談を設ける
- 会社からのメッセージや情報提供を定期的に送る(入社手続き・研修スケジュールなど)
- 同期になる予定の内定者同士の交流機会をつくる
株式会社Delightの3つの営業職採用手法と施策

株式会社Delightでは、100社以上の採用支援実績をもとに、自社の採用活動にも複数のチャネルを組み合わせた戦略的なアプローチを実践しています。その結果、スカウト送信数を最大4倍、返信・承認数を2〜3倍に拡大した実績を持っており、採用の量と質を同時に改善することに成功しています。
ここでは、Delightが実際に取り組んでいる3つの採用手法と、各手法で意識しているポイントをご紹介します。
①ダイレクトリクルーティング
Delightでは、自社開発のAIスカウトサービス「RecUp」を活用したダイレクトリクルーティングを中心に、WantedlyなどのSNS型求人媒体も組み合わせて母集団形成を行っています。候補者ごとに最適化されたスカウト文面を自動生成・送信することで、対応工数を抑えながらアプローチ数を大幅に増やすことができています。
運用において特に意識しているのは、スカウト文面の精度です。画一的なテンプレートを送るのではなく、候補者の職歴やキャリアの傾向に応じて文面を変えることで返信率の向上につながっています。また、プロフィールを細かく確認した上でスカウトを送ることで、選考に進んだ際のミスマッチ発生率も下げられています。
関連記事:AIスカウトサービス「RecUp(リクアップ)」とは?サービスの特徴と導入事例を徹底解説!
関連記事:【自社事例あり】ダイレクトリクルーティングの成功事例10選!求人の特徴や方法・注意点の完全版!
②エージェント
エージェント経由の採用では、担当者との関係構築を最も重要視しています。エージェントに「どんな人材を求めているか」を抽象的に伝えるのではなく、活躍している社員の特性・チームの雰囲気・文化的フィットのポイントまで具体的に共有することで、マッチング精度が大きく改善しました。
また、面接後のフィードバックを丁寧かつ迅速に返すことで、エージェントとの信頼関係が高まり、紹介の優先度が上がるという好循環が生まれています。エージェントを「外注先」ではなく「採用パートナー」として位置づけて情報を積極的に共有することが、質の高い候補者紹介につながっています。
③SNS採用
SNS採用では、インスタグラムやX(旧Twitter)を活用し、社員の日常や社内の雰囲気をリアルに発信しています。求人票や採用サイトには載りにくい「働いている人の顔」や「カルチャー」を見せることで、価値観が合う候補者との接点が自然に生まれています。
特に意識しているのはコンテンツの継続性です。単発の発信ではなく、週単位で計画的に投稿することで、フォロワーが少しずつ増え、いざ採用が必要になったときに潜在層へのリーチが広がっている状態をつくっています。SNS採用は即効性よりもブランド醸成に強みがあり、その分ミスマッチが起きにくいことも実感しています。
関連記事:【業界別】YouTube採用の成功事例24選!成功させるためのポイントを徹底解説!
関連記事:Instagram(インスタ)を使った企業アカウントの成功事例20選!メリットから運用成功のコツまで徹底解説!
営業職採用に関するよくある質問と回答
- 求人を出しても応募がない場合、まずどこから手をつければ良いですか?
- 営業未経験の人材(ポテンシャル層)を採用しても、本当に戦力になりますか?
- 「アットホームな職場」「やる気重視」以外の魅力が思いつきません。どう書けばいいですか?
- 営業経験者の即戦力を採用したいのですが、大手企業に競り負けてしまいます。どうすればよいでしょうか?
- スカウトメールを送っても返信がこないのはどうすればよいでしょうか?
- 採用コスト(予算)があまりないのですが、効果的な方法はありますか?
この章では、営業職採用の現場でよく寄せられる疑問を整理しています。応募が来ない・辞退が続く・コストが足りないなど、状況別の対処法をQ&A形式でまとめました。
求人を出しても応募がない場合、まずどこから手をつければ良いですか?
まず確認すべきは「求人票の内容」と「掲載チャネルのターゲット適性」の2点です。
業務内容が抽象的だったり、提示年収が市場と乖離していたりすると、どれだけ掲載し続けても応募につながりません。求人票を営業職に特化した視点で書き直し、併せて採用チャネルを見直すことが最初のステップです。
営業未経験の人材(ポテンシャル層)を採用しても、本当に戦力になりますか?
業種・業界の経験より、コミュニケーション能力・課題解決意欲・素直さの方が、営業での成果に大きく影響します。
特にアパレルや飲食のマネジメント経験者などは、接客・調整・数字管理を経験しており、営業との親和性が高いです。教育・OJT体制を整えることが前提ですが、ポテンシャル採用で早期戦力化している企業は多くあります。
「アットホームな職場」「やる気重視」以外の魅力が思いつきません。どう書けばいいですか?
自社を客観的に見るために、現在活躍している営業社員に「なぜこの会社を選んだか」「続けている理由は何か」を聞いてみてください。
そこから出てくる言葉が、求職者にとって本当に刺さる魅力です。担当領域の広さ・裁量の大きさ・顧客との関係性の深さ・会社の成長フェーズなど、数字や具体的なエピソードと組み合わせることで説得力が生まれます。
営業経験者の即戦力を採用したいのですが、大手企業に競り負けてしまいます。どうすればよいでしょうか?
大手が勝てる土俵(知名度・給与・安定性)ではなく、自社ならではの強みで勝負することが重要です。
「決裁スピードが早い」「担当領域が広くキャリアを積みやすい」「社長に近い位置で仕事できる」「成果がインセンティブに直結しやすい」といった中小・成長企業ならではの魅力を、具体的な事例とともに伝えましょう。ダイレクトリクルーティングで個別にアプローチすることも有効です。
スカウトメールを送っても返信がこないのはどうすればよいでしょうか?
返信率が低い場合、多くは「文面が画一的すぎる」「件名に魅力がない」「候補者の経歴と一致していない」のいずれかが原因です。候補者のプロフィールに言及した個別感のある文面を書くことと、件名に「あなたの〇〇な経験を活かせるポジションです」のように相手の関心を引く言葉を入れることが効果的です。
関連記事:スカウトメール返信率を上げるコツは?|平均相場と「既読スルー」を防ぐ8つの施策
関連記事:【2026年最新】スカウトメールの返信率の平均は?返信率を上げるコツも徹底解説!
採用コスト(予算)があまりないのですが、効果的な方法はありますか?
予算が限られる場合、費用対効果の高い手法として「リファラル採用(社員紹介)」と「SNS採用」が挙げられます。
リファラルはインセンティブ費用のみで質の高い候補者にアクセスでき、SNSは継続的な発信を積み重ねることで中長期的に採用コストを下げられます。また、ダイレクトリクルーティングは成功報酬型が多く、エージェントより採用単価を抑えやすい傾向があります。
関連記事:【2026最新】中途採用コストはいくら?削減方法や平均相場から劇的な改善手法まで完全解説!
営業職採用が難しい・募集してもこない場合は「RecUp」!

営業職の採用には、求人倍率の高さ、優秀人材の希少性、企業側のノウハウ不足といった多くの課題が存在します。しかし、それらの課題も、戦略的な採用施策と最新ツールの導入によって解決することが可能です。
なかでも注目されているのが、AIを活用したスカウトサービス「RecUp(リクアップ)」です。RecUpは、営業職に特化したスカウトを可能にしており、精度の高い候補者リストの生成と、応募意欲を高めるスカウトメールの自動送信を実現します。営業職採用において最も重要とされる「スピード」と「精度」を両立できるのが、RecUpの強みです。
営業職採用に苦戦している企業様は、ぜひRecUpの導入をご検討ください。また、以下の記事では、RecUpの主な機能や導入メリット、他社ツールとの違いなどを徹底比較しています。
【2025年最新】AIスカウトサービス15選を徹底比較!メリットや選ぶ際のポイントを解説
参考出典
doda 転職求人倍率レポート(2026年4月)
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収)【最新版】|doda
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/
新しい時代に求められる営業職 必要とされるスキル、その未来|日本経済新聞 電子版特集
https://ps.nikkei.com/persolcareer2108/2.html


