Wantedlyで新卒採用するメリットとは?新卒採用を成功させるための3つのポイントを徹底解説


Wantedly(ウォンテッドリー)は、「想い」や「価値観」でつながることをコンセプトにしたスカウトサービスです。主に若年層の新卒者やベンチャー・スタートアップ企業に人気があります。しかし、Wantedlyをただ使うだけでは効果を出しづらいため、料金体系や運用方法、向き不向きをしっかり理解することが重要です。
この記事では、Wantedlyの特徴や注目される理由、メリットやデメリットを解説し、向いている企業を明らかにします。また、活用のポイントも詳しく解説していきますので、ぜひ参考にして自社にピッタリな採用にお役立てください。
Wantedlyとは?

Wantedlyは、400万人以上のユーザーと40,000社が利用するビジネスSNSで、企業の魅力や理念に共感した人材とのマッチングを重視した採用プラットフォームです。20〜30代の登録ユーザーがメインで、エンジニアやデザイナー、マーケターなど高度な専門性を持つ若手人材が多く、IT系職種に特に強みがあるのが特徴です。また、中途採用だけでなく新卒採用にも強いという特色があります。
Wantedlyでは、募集情報に加え社員インタビューや社内イベントの様子を「ストーリー」機能で発信していきます。これにより、自社の理念・ビジョン・文化や働く環境をリアルに伝えることができ、それに共感した求職者が応募することで、給与や待遇だけではない質の高い就職を実現することができます。
また、Wantedlyの掲載料は月額制で、募集掲載やスカウト、採用広報活動などを一括して行えるため、コストを抑えつつ幅広い採用が可能です。また、オンラインでの応募や面談が中心となり、遠方の学生にも手軽にアプローチできるのが特徴です。
Wantedlyが注目される背景

Wantedlyが注目されている背景には、採用市場の激化や学生の価値観の変化、インターンシップ採用の重要性が大きく影響しています。
近年、採用手法は多様化し、従来の就活ナビサイトだけでは企業のニーズを満たしづらくなっています。特に学生は企業のホームページを重要な情報源と捉えており、給与や条件だけでなく企業の理念や文化への共感を重視する傾向が強まっています。このため、企業は単に求人を掲載するだけでなく、自社の魅力を直接伝えられるプラットフォームを活用する必要があります。
さらに、Z世代の学生はデジタルネイティブであり、「自分らしさ」を大切にするため、仕事内容や社風が合うかどうかを重視します。Wantedlyは、こうした価値観にマッチした情報発信ができ、カジュアル面談でお互いの理解を深められる点が評価されています。
また、インターンシップ採用の重要性も年々増しています。インターンは、企業側は早期に優秀な学生と出会い、学生も実体験を通して企業理解を深められます。特に、1dayインターンよりも長期インターンの方がより企業を理解できるとされています。Wantedlyは「新卒」「学生インターン」枠の設定や「Wantedly Intern」アプリを通じて長期インターンの募集が可能です。
こうした背景により、Wantedlyは理念や文化を重視する「共感採用」のプラットフォームとして、多くの企業から支持されています。
Wantedlyで新卒採用するメリット

Wantedlyの登録者は20~30代が多く、新卒採用で特に用いられることが多いです。ざまざまなものがある昨今のリクルーティングサービスの中で、Wantedlyがここまで注目されているのはなぜなのでしょうか。
ここでは、Wantedlyで新卒採用する企業側のメリットを、大きく3つに分けてご紹介します。
オンライン採用でコストを抑えられる
Wantedlyで新卒採用するメリットのひとつに、オンラインでの採用活動によってコストが抑えられるということが挙げられます。
従来の説明会などのオフラインイベントは、会場費や交通費、人件費などの多くのコストを必要としていました。特にスタートアップや中小企業のように予算やリソースが限られた企業にとって、こういった出費の負担は大きいものです。オンラインを採用することでコストを大幅に削減できるのです。
また、オンラインであれば遠方の学生も気軽に参加できるのもポイントです。これにより母数が多くなるため、より多様な人材にアプローチできるようになります。採用フローもオンライン化すれば、企業側も求職者側も大きなメリットを得ることができるのです。
さらに、Wantedlyは月額定額制での料金体系なので、費用の見通しも立てやすく、計画的に採用活動を進めやすくなっています。募集の掲載数の上限もないため、「使えば使うほど」自社の魅力を多くの人に伝えることができます。
ミスマッチが起こりにくくなる
Wantedlyでは企業の理念やビジョン、社員の声をストーリー機能などで直接発信し、企業文化や働く環境について深く理解できる機会を求職者に提供しています。これにより、給与や待遇などの条件だけでなく、本質的な共感を得た応募者が集まるため、入社後のミスマッチや早期離職のリスクを大幅に減らすことができます。
また、選考前のカジュアル面談も、ミスマッチを防ぐ効果的な仕組みです。カジュアル面談では、応募者と企業がお互いに本音を語り合う場となっており、互いの理解を深めることで長期的な定着につながる採用が可能になります。カジュアル面談は通常の面接とは違い、リラックスした雰囲気の中で実施されるため、学生は自分のキャリア志向や興味を率直に話しやすくなります。
これにより企業は応募者の人柄や価値観をしっかり把握できるとともに、候補者も企業のリアルな雰囲気を感じられ、双方のミスマッチを効果的に防止しています。こうした双方向の深いコミュニケーションが、Wantedlyの大きな強みとなっているのです。
早い段階から優秀な学生にアプローチできる
Wantedlyは大学1年生から利用できることも大きな特徴のひとつです。Wantedlyは約20,000件以上のインターンシップ先があり、学生生活の早い段階から将来のキャリアや働き方について実体験を通じて理解を深めることができます。
また、専用アプリ「Wantedly Intern」を活用すれば、企業からのスカウトを受け取ることもでき、効率的に自分に合ったインターン先と出会える可能性が高まります。特に、知名度が大企業に負けてしまいやすいベンチャー企業やスタートアップ企業は、早期からの接点づくりが新卒採用の成功を左右します。
このように早期からの接点づくりによって、企業は優秀で意欲的な学生と継続的な関係を築きやすく、結果として質の高い採用を実現しやすくなっているのです。
Wantedlyで新卒採用するデメリット

Wantedlyは20代から30代の若年層を中心に多くの登録者がいるため、新卒採用には適したプラットフォームであることは間違いありません。しかし、利用時にはいくつかの注意点も押さえておく必要があります。
まず、求人情報やストーリーの定期的な更新が不可欠です。ストーリー機能を活用して企業の魅力や最新情報を発信できますが、投稿頻度が低いと採用意欲が低い印象を与える恐れがあるため、月に1回程度は継続的に更新することが大切です。また、条件や待遇面だけで応募してくる学生の獲得はやや難しい傾向があるのは理解しておきましょう。
次に、Wantedlyのスカウト機能は一斉送信ができないため、個別でメッセージ作成をしなければならないため、効率が悪く感じる方もいるでしょう。工数はかかりますが、ダイレクトリクルーティングは応募者一人ひとりのプロフィールや経歴に合わせてカスタマイズした文章を送ることで多くの応募を得ることができます。ベースとなるテンプレートを用意し、一部を個別に変えるなどで効率化を考えましょう。
Wantedlyで新卒採用を成功させるための3つのポイント

Wantedlyでは、学生のうちから企業とさまざまな接点を持つことができ、企業に共感した応募者が多いため、長く活躍してくれる人材を集めやすくなります。
そのため、新卒採用に非常に効果的なプラットフォームと言えるでしょう。それでは、新卒採用を成功させるには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。ここで新卒採用を成功させる3つのポイントについてお伝えしていきます。
①積極的に募集ページの更新を行う
Wantedlyの大きな特徴は、「共感」を軸に企業の魅力を伝えられることです。そのため、募集ページや企業ページの定期的な更新が非常に重要です。
新しい情報や社員の声、社内の雰囲気などを継続的に発信することで、学生の興味を引きつけ、関心を長く保つことができます。特に新卒採用では、学生の価値観や業界動向が変わりやすいため、それに応じて内容を柔軟に見直すことも必要です。
更新の頻度が高いほど、検索結果で上位に表示されやすく、より多くの学生に見てもらえるようになります。写真や動画を活用して、視覚的な情報を充実させるのも効果的です。こうした積極的な情報発信は、企業の認知度アップと母集団形成に直結し、新卒採用の成功に大きく寄与します。
②ストーリー機能を使った採用広報活動を行う
Wantedlyのストーリー機能は、求人情報だけでは伝えきれない企業の魅力をリアルタイムで発信できるブログのような機能です。社員のインタビューや社内イベントの様子、プロジェクトの進捗など、多彩なコンテンツで会社の文化や働く環境を具体的に伝えられます。
これにより、学生や求職者は企業の内面に触れやすくなり、共感や親近感が生まれやすくなります。さらに、ストーリーは募集ページと連動できるため、共感した求職者はすぐに求人情報を確認し応募に進むことも可能です。
また、社員が交代で同じテーマのストーリーを投稿することもでき、社内の活気やチームワークの良さも見える化することができます。このように継続的にストーリーを発信し続けることで、企業のイメージアップや応募者の質・数の向上につながることが期待できます。
③ダイレクトスカウトの有効活用をする
求人ページに依存するだけでなく、Wantedlyのダイレクトスカウト機能を積極的に使うことも新卒採用成功の重要なポイントです。
学生のプロフィールや志向、スキルに基づいて対象者を絞り込み、直接メッセージを送ることで採用活動の効率が飛躍的に高まります。特に、人気が高く優秀な学生には早期にアプローチし、関係形成を行うことが成功の鍵となります。また、スカウトメッセージはパーソナルな内容にすることで返信率が大きく上がるため、一人ひとりに対してカスタマイズした文面作成を心がけましょう。
多くの企業でWantedlyのダイレクトスカウトは平均20%の高い返信率を誇り、適切な運用によってさらに効果を上げています。こうした精度の高いアプローチが、質の高い人材獲得につながるのです。
Wantedlyでの新卒採用に向いている企業・向いていない企業

ここまでお伝えした通り、Wantedlyの活用方法は従来の採用方法とは異なります。そのため、それぞれの企業によって向き・不向きがあります。採用活動が年々厳しくなっていく中、最適な人材を効率よく採用するためには、より自社に合った求人方法を選ぶ必要があります。
ここでは、Wantedlyが向いている企業と向いていない企業の特徴を詳しくお伝えしていきます。
向いている企業
Wantedlyは、大手企業と比べて給与や待遇での競争が難しい場合でも、「成長機会」や「仕事のやりがい」を重視する若手の優秀な人材と結びつきやすくなるため、スタートアップやベンチャー企業、中小規模の会社で、新卒採用規模が1~20名程度の少人数の場合に効果を発揮しやすい特徴があります。自社のカルチャーや理念に共感する人材を求めている企業は特にやる気に満ちた若手を採用しやすくなるでしょう。
また、オンラインで採用ができるため、全国から人材を募集したい場合にもおすすめです。Wantedlyはオフラインでの採用コストを抑えることができるのも強みです。コンパクトに採用を行いたい企業や、効率的に母集団形成や採用広報を行いたい場合にも適しています。
向いていない企業
反対に、Wantedlyはスカウトメールを一斉送信できないこともあり、大規模な一括大量採用を行いたい企業は採用効率が悪くなってしまう可能性があります。また、企業の理念やストーリーを重視するプラットフォームのため、新卒採用において「給与水準」や「福利厚生」といった条件で勝負したい企業は不利になる可能性があります。加えて、運用にリソースが割けず、なかなか更新ができない企業も効果が薄れてしまう恐れがあります。
Wantedlyはカジュアル面談やインターンなど長期にわたる学生とのやり取りを通じて優良な人材を採用していく方法をとります。そのため、「即戦力の人材を今すぐに採用したい」という場合にも不向きな可能性があります。スキルを備えた人材の雇用ももちろん可能ですが、「一緒に成長していく」「育てていく」という企業の方が、Wantedlyでの採用は成功しやすいでしょう。
Wantedlyでの新卒採用の成功事例

Wantedlyを活用して新卒採用に成功した企業の事例はたくさんあります。ここでは、2社の成功事例について取り上げます。
ある企業は、Wantedlyを活用して新卒エンジニア採用の内定承諾率を大幅に改善しました。過去には内定辞退が多く、学生一人ひとりに合わせた選考体験の設計が不足していたことが課題でしたが、個別の志向性を考慮したスカウト型採用に取り組むことで改善。特に「どういうエンジニアになりたいか」という学生の志向性を踏まえたパーソナルなメッセージ送信が効果的で、2020年と2021年には優秀な新卒エンジニアを複数名採用する成果につながりました。
また、あるIT企業では、大手求人媒体では応募者が条件ベースで検索してしまい、企業が重視する理念やカルチャーに共感する人材の応募が少ないという課題がありました。Wantedlyのスカウトメールなどで個人にカスタマイズした募集を行ったところ、応募者の質が大きく向上し、自社の理念に共感した高品質な応募者が増加。これにより新卒採用の成果が飛躍的に改善され、採用活動の質が上がったと実感しています。Wantedlyの「ヒト」重視の採用により、企業と求職者のマッチングが強化された好例です。
このように、Wantedlyは企業の理念やストーリーを理解した採用が可能となり、スタートアップ企業もベンチャー企業も優秀で自社に合った人材を採用しやすくなります。Wantedly公式ホームページには、ほかにも様々な事例が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
AIスカウトならRecUp

Wantedlyは新卒採用において、理念やカルチャーの共感を軸にした「共感採用」を可能にする魅力的なプラットフォームです。志望意欲の高い学生と効率的にマッチングし、多くのベンチャーやスタートアップ企業が新卒採用に成功しています。
そんなWantedlyは、費用を抑えつつオンラインで幅広い母集形成ができる一方、こまめな更新や個人にカスタマイズしたスカウトメールの活用が重要になります。しかし、「そこまでリソースを割けない」という企業も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、AIスカウトサービス「RecUp(リクアップ)」です。RecUpは、求職者のプロフィールに合わせてスカウトメールの文面を自動で作成するサービスです。AIを活用することで、人事担当者の負担を軽減しつつ、より効率的に優秀な人材を発掘・スカウトできます。詳しいサービス内容は下記サイトよりご確認ください。
今すぐ無料で相談する監修者プロフィール

- 福田 光樹
-
株式会社Delight
RecUp事業部 カスタマーサクセス部門責任者
新卒から求人広告事業に従事し、企業の採用課題に向き合う中で、実践的な支援スキルを培う。その後、自社開発のAIを活用した採用支援ツール「RecUp」の営業責任者として、プロダクトを活用した採用戦略の設計・実行支援に従事。並行して自社の採用活動にも深く関与し、事業成長フェーズにおける人材要件定義、母集団形成、採用面接など、実務から戦略まで幅広い領域を担当。現在はカスタマーサクセス部門の責任者として、100社以上の採用支援実績をもとに、採用活動の最適化を支援している。実務と戦略の両視点を持つ実践型の採用コンサルタントとして、現場に寄り添いながらも成果に直結する支援に定評がある。
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