内定者懇親会の参加率を高める7つの方法!内定辞退防止のポイントも徹底解説!

内定者へのフォロー施策は、採用活動全体の品質を左右する重要な取り組みのひとつです。選考に多くのコストをかけても、内定後の接点が薄ければ最終的に入社につながらないケースも出てきます。学生が複数社から内定を受け取る現在の採用環境では、内定者との関係を継続的に築いていくことが、入社率を高めるうえで欠かせない観点となっています。

内定者が抱く不安や疑問に対して、入社前からしっかりと向き合い、職場のリアルな雰囲気を伝えていくことで、安心して入社日を迎えてもらえる環境を整えられます。その手段のひとつとして多くの企業が取り入れているのが、内定者懇親会です。

この記事では、懇親会の基本から運営方法、参加率を高める具体的な工夫、内定辞退を防ぐポイントまで、採用担当者が押さえておきたい内容を体系的にまとめました。

\スカウト業務の効率化ならAIスカウト「RecUp」にご相談ください/

400社以上のお取り組み実績

国内導入数No.1のAIスカウトサービス

採用のプロAIが連携し、貴社に最適な採用活動をサポート。
人手不足・母集団形成の悩みを根本解決する『攻めの採用支援』を今すぐ体験。

目次

内定者懇親会とは?

採用活動では、内定を出した後の期間における関係構築が今後の入社意欲に直結します。学生は内定を取得してからも他社との比較や自身の将来像についての整理を続けており、この時期に企業からどのようなアプローチがあるかが、最終的な入社判断に少なからず影響します。

内定者懇親会とは、企業が内定者を招いて開催する交流イベントのことです。内定者同士や先輩社員との親睦を深めることを主な目的としており、食事会やグループワーク、座談会など、企業によってさまざまな形式で実施されています。

内定者フォローの一環として位置づけられており、単なる交流の場にとどまらず、企業への理解を深めたり入社前の不安を和らげたりする効果も期待できます。マイナビの調査によると、25卒の学生に対して内定者懇親会を実施した割合は59.6%に上ります。さらに26卒に向けては68.4%の企業が実施を予定しており、年々活用が広がっている施策です。

内定者フォロー施策のなかでも、懇親会は「顔を合わせる機会」を作れる数少ない手段のひとつとして、多くの採用現場で重視されています。

出典:マイナビ新卒採用活動調査(インディード提供資料)

内定者懇親会をする目的は?

採用活動では、選考から内定出しまでに多くの工数がかかります。そのプロセスを経て内定を出した学生に、入社後も活躍してもらうためには、内定後のつながりをどう維持するかという視点が欠かせません。懇親会をなぜ実施するのか目的を整理しておくことが、効果的な設計につながります。

内定者懇親会を実施する主な目的は、大きく3つに整理できます。1つ目は内定辞退の防止です。内定者が抱く不安や迷いを解消し、入社への意欲を維持してもらうための接点として機能します。

2つ目は入社意欲の向上です。社員との交流を通じて職場の雰囲気をリアルに感じてもらうことで、入社後のイメージが具体化し、前向きな姿勢で入社日を迎えやすくなります。

3つ目は、内定者同士のつながりを育てることです。同期になる仲間と事前に顔を合わせておくことで、入社後の馴染みやすさが変わり、早期離職の抑制にもつながります。懇親会はこれらの目的を同時に達成できる、内定者フォローとして優れた手段のひとつといえるでしょう。

内定者懇親会の参加率の平均は?

学生のスケジュールや居住地、開催形式などの条件によって参加率は変わることがありますが、一般的な傾向を把握しておくことは、自社の懇親会設計のベースラインとして役立ちます。平均的な水準を知ることで、自社の施策の改善点が見えやすくなります。

調査によると、内定者懇親会への参加希望率は約80%にのぼり、実際に開催された懇親会への参加率も80〜90%程度と高い水準で推移しています。懇親会を実施している企業の入社率は約90%であるのに対し、実施していない企業では約70%にとどまるという傾向もあります。

この差は、懇親会が単なる交流の場ではなく、入社意思の定着に直接働きかける役割を果たしていることを示しています。参加率を高めるための工夫が、入社率の向上に直結するといっても過言ではありません。

2022年卒の約7割が「懇親会が入社の決め手になった」と回答しているというデータもあり、懇親会の質と参加率の両方を高めることが採用成果を左右する鍵となっています。

内定者懇親会の参加率を高めることが大事な3つの理由!

採用活動のゴールは内定出しではなく、自社への入社です。そのためには、内定者が入社日まで意欲を保ち続けられるような環境づくりが必要になります。

この章では、懇親会の参加率を高めることが採用成果に与える影響を3つの観点から整理しています。

内定辞退を防止するため

出典:マイナビ2026年卒企業新卒採用活動調査

内定者懇親会は、内定辞退を防ぐための施策のなかでも特に効果が高いとされています。下のグラフは、25年卒の内定者に向けた内定辞退防止対策として「実施予定だったもの」と「振り返って効果があったと感じたもの」を比較した調査結果です。

このグラフによると、「内定者懇親会(食事会等)」は効果があったと感じた施策として67.8%に選ばれており、全施策のなかで最も高い数値を記録しています。実施予定として挙げた企業が59.6%であったのに対し、効果を感じた企業はそれを上回る結果となっており、懇親会が内定辞退防止に大きく機能することが読み取れます。

定期的なメール連絡は実施率こそ39.0%と高いものの、効果を感じた割合は19.8%にとどまっているのと比べると、懇親会は実施コストに対して得られる効果が大きい施策といえます。単にコンタクトを取るだけでなく直接顔を合わせて交流する機会を設けることが、内定者の離脱を防ぐうえで最も効果的なアプローチです。

関連記事:内定辞退率の計算方法やトレンド・分析方法を徹底解説!6つの対策もご紹介

入社意欲をアップさせるため

出典:内定者サポートに関する調査2024年8月版

グラフは、入社予定の企業から受けたフォローの種類と、「入社意欲が高まった」と感じた割合を示したものです。

グラフを見ると、「内定式(オンライン含む)」を受けた学生は74.9%に達していますが、「内定者懇親会(対面)」は受けた学生の64.1%が入社意欲が高まったと回答しており、入社意欲向上率という点では対面懇親会が高い効果を発揮しています。

オンラインの内定者懇親会でも28.3%の学生が入社意欲の向上を実感しており、形式を問わず懇親会は入社意欲に直接働きかけることができます。対面での懇親会は社員の人柄や職場の空気感をよりリアルに感じ取れる点で、特に効果が高いといえるでしょう。内定者の意欲を維持するためにも、懇親会の設計と参加率の向上は重要な取り組みです。

内定者の性格や適性を把握し、入社後活躍に活かすため

出典:パーソル総合研究所×CAMP共同調査 就職活動と入社後の実態に関する定量調査

グラフは、入社後に「リアリティ・ショック」を感じた群と感じなかった群とで、入社前の会社や職務への理解度がどう異なるかを示したものです。

グラフが示すように、リアリティ・ショックを感じにくかった群(低群)は、入社前の段階で自分の能力や適正・必要とされるスキル・社風などについての理解度が高群よりも明確に高いという結果が出ています。職業的・組織的な予期的社会化が進んでいるほど、入社後のギャップが小さくなるという傾向です。

内定者懇親会はこの「入社前の理解度を高める機会」として活用できます。社員との対話を通じて職場の実態を肌で感じてもらったり、業務内容や社内文化について自然に情報を伝えたりすることが可能です。入社後のミスマッチを軽減し、早期活躍につながる下地づくりの場として、懇親会を単なる親睦の場にとどめず設計することが大切です。

関連記事:採用のミスマッチの原因とは?対策15選と弊害をデータで徹底解説!

内定者懇親会の進め方

懇親会の効果を最大限に引き出すには、企画・準備・当日の運営・事後フォローという一連の流れを丁寧に設計することが求められます。この章では、懇親会を実施するうえでの具体的な進め方を、企画段階から事後対応まで順に整理しています。

①内定者懇親会の企画内容の検討

懇親会の成否は、企画段階での設計の精度にかかっています。目的や参加者の属性に合わせて開催のタイミング・形式・内容を丁寧に検討することが、当日の満足度と参加率の両方に影響します。各項目の要点を以下でまとめます。

タイミングや頻度

出典:内定者サポートに関する調査2024年8月版

懇親会を開催するタイミングは、内定者のモチベーション維持という観点から考えることが重要です。グラフは、フォローの頻度に対する内定者の感想を示したものです。

グラフによると、月1回以上フォローを受けたグループでは87.0%が「ちょうどよい」と回答しており、全体でも79.0%が適切と感じています。一方、頻度が「それ以下」のグループでは30.6%が「少ない」と感じており、定期的な接点の重要性が読み取れます。

開催の頻度としては、内々定出しの後・内定解禁日・内定式当日・入社直前など、節目ごとに設けるのが一般的です。日程を決める際は、大学のテスト期間や学校行事と重ならないよう配慮することが参加率の維持につながります。

▼試験や学校行事で多い日程

  • 試験日程:7月下旬、1月下旬
  • 大学祭:10月下旬〜11月上旬
  • 卒業式・卒業旅行:3月

実施形式

懇親会の形式は「対面」と「オンライン」の2種類が主流です。対面形式は職場の空気感や社員の人柄を直接感じられる点で効果が高く、特に初回は対面で実施することが推奨されます。

オンライン形式は居住地に関わらず参加しやすいというメリットがあり、遠方の内定者が多い場合や複数回の実施を予定している場合に向いています。状況に応じて対面とオンラインを使い分けるか、もしくは併用することが参加率と満足度の両立につながります。

時間帯

開催時間帯は、内定者のライフスタイルに合わせた設定が参加率を左右します。学生は昼間に授業が入っていることが多いため、夕方から夜にかけての時間帯(17時〜19時開始など)が参加しやすいとされています。

土日・祝日の開催は参加しやすい一方で、アルバイトや旅行などの予定が入りやすい時期でもあります。候補日を複数提示したうえで、日程調整ツールなどを活用して内定者の希望を取りまとめることで、より多くの参加を見込めます。

参加者・人数

懇親会への参加者は「内定者」と「社員」の2グループが基本です。内定者は当該年度に内定を出した学生全員を対象とするのが一般的ですが、人数が多い場合はグループに分けて複数回開催する方法もあります。

社員側は採用担当者のほか、内定者と近い年次の若手社員の参加が効果的です。同世代の社員がいることで内定者は質問しやすくなり、より自然な交流が生まれやすくなります。役職者のみで構成されると緊張感が高まるため、若手社員を中心に参加者を選定することがポイントです。

場所

懇親会の場所は、目的や雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。主な選択肢としては以下があります。

  • 社内(会議室・食堂など):職場の雰囲気を感じてもらいやすい
  • レストラン・食事会場:リラックスした雰囲気で交流しやすい
  • イベント施設・会場:グループワークやゲームに向いている
  • カフェ・インフォーマルな場所:少人数でのカジュアルな交流に最適
  • オンライン(ZoomなどのWeb会議ツール):遠方の内定者も参加可能

イベント内容

懇親会で実施できるイベントの主な例を以下に示します。内容は参加人数や目的に応じて組み合わせることを推奨します。

  • 挨拶・会社説明
  • 自己紹介タイム(内定者・社員)
  • グループワーク・チームビルディングゲーム
  • 座談会・Q&Aセッション
  • 食事会・交流会
  • 社内ツアー・職場見学

各コンテンツの詳しい進め方は後述します。

②開催に向けた事前準備

  • 開催日・場所・形式の決定
  • 予算の設定と会場・備品の手配
  • 社内協力者(参加社員)への連絡・依頼
  • 内定者へのご案内メールの送付
  • 当日の進行スクリプト・資料の作成
  • グループワークや企画に必要な材料の準備
  • アンケートフォームの作成(事後用)

懇親会を円滑に進めるためには、当日だけでなく事前の準備が鍵を握ります。誰が・何を・いつまでに準備するのかを明確にしておくことで、当日のトラブルを未然に防ぐことができます。

事前に準備しておくべきことは、主に以下の通りです。

会場や物の準備

会場は、参加人数に見合った広さとレイアウトを確保することが大切です。食事会であれば料理や飲み物の手配、グループワークを行う場合はホワイトボードや付箋・マーカーなどの備品を事前にそろえておきます。

オンライン開催の場合は、使用するWeb会議ツールの動作確認や招待リンクの準備、画面共有のテストなどを事前に済ませておくことが重要です。当日のトラブルを最小限にするために、事前テストは必ず実施しておきましょう。

社内の協力者への連絡

参加を依頼する社員には、懇親会の目的・日時・内容・期待する役割を事前に共有します。特に若手社員に参加してもらう場合は、業務調整のために余裕を持って依頼することが重要です。

内定者から質問が来た場合の回答方針や、NGトピックの共有なども事前に行っておくと、当日の対応がスムーズになり統一感のある情報発信につながります。

内定者への連絡【そのまま使える例文】

内定者への案内メールには、日時・場所・服装・持ち物・当日の流れなどの必要事項を明記します。不安を感じさせないよう、親しみやすいトーンで伝えることも意識しましょう。下記に、そのまま活用できるメール例文を記載します。

件名:内定者懇親会のご案内【●●株式会社】

●●さん

この度は内定のご承諾をいただき、誠にありがとうございます。
採用担当の〇〇です。

さて、内定者の皆さまとの交流の場として、下記の通り内定者懇親会を開催いたします。
先輩社員や同期内定者と気軽に交流できる場を予定しております。
どうぞお気軽にご参加ください。

■開催概要
日時:〇年〇月〇日(〇)〇時〜〇時
場所:〇〇(住所:〇〇 最寄り駅:〇〇)
※オンラインの場合はURL別途ご案内
服装:私服で構いません(デニムやスニーカー可)
持ち物:特にありません

■当日の流れ(予定)
〇時〜 受付・集合
〇時〜 挨拶・自己紹介
〇時〜 グループワーク
〇時〜 座談会・食事会
〇時  終了予定

ご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

〇〇株式会社 採用担当 〇〇
TEL:000-0000-0000
MAIL:sample@xxx.co.jp

③内定者懇親会の当日運営・進行

当日は事前に作成した進行スクリプトに沿って進めることが基本ですが、内定者の反応を見ながら柔軟に対応することも大切です。それぞれのコンテンツで押さえておきたいポイントを解説します。

1:挨拶・会社説明

懇親会の冒頭は、採用担当者や役職者からの挨拶で始めます。緊張した雰囲気をほぐすよう、柔らかいトーンで進めることが効果的です。会社説明は改めてフォーマルに行う必要はなく、内定者がまだ知らない情報や職場のリアルな側面を中心に伝えると関心を持ってもらいやすくなります。

▼挨拶・会社説明での注意点

  • 長すぎる説明は集中力を下げるため、15〜20分程度にまとめる
  • 一方的に話すのではなく、簡単な質問を投げかけながらインタラクティブに進める
  • 業績や採用人数よりも、社員の働き方や文化など内定者が知りたい内容を優先する

2:内定者・社員の自己紹介

自己紹介のコーナーは、参加者同士の最初の接点となる重要な場面です。ただ名前と所属を言うだけでなく、テーマを決めて話してもらうと会話のきっかけが生まれやすくなります。

▼効果的な自己紹介の工夫

  • 「趣味や休日の過ごし方」「学生時代に力を入れたこと」などのテーマを設定する
  • 社員は入社経緯や入社前の不安なども交えると内定者の共感を得やすい
  • 全員に均等に時間を与えるよう、タイムキーパーを設けておく

3:グループワークの実施

グループワークは、内定者同士が協力して課題に取り組む場です。初対面でも自然に打ち解けられるよう、難易度が高すぎず全員が参加しやすい内容を選ぶことが大切です。

▼グループワーク実施時の注意点

  • グループ編成は、できるだけ知り合い同士が同じグループにならないよう配慮する
  • 社員もファシリテーターとしてグループに入ると、サポートしながら内定者の特性を観察できる
  • 終了後に各グループの発表や振り返りの時間を設けると達成感が生まれやすい

4:社員・内定者との座談会

座談会は、内定者が自由に質問できるカジュアルな場として設けます。テーブルを少人数に分けて複数の社員が対応するスタイルが、より深い対話につながります。

▼座談会で意識したいこと

  • 内定者が気を使わず話せるよう、役職者よりも若手社員を中心に配置する
  • 「入社前に知っておけばよかったこと」など本音に近い内容も共有できる雰囲気をつくる
  • 質問が出ない場合に備えて、社員があらかじめテーマを用意しておく

5:食事会・交流会

食事会・交流会は懇親会のクローズに向けた場であり、自由な雰囲気での交流が生まれやすいコンテンツです。プログラムが終わって緊張がほぐれた状態で行われるため、より率直なコミュニケーションが期待できます。

▼スムーズな食事会のポイント

  • 料理はアレルギー対応の確認を事前に行い、多様な選択肢を用意する
  • 席はランダムに決めるか、少人数のグループになるよう配慮する
  • 飲み物はアルコールを強制せず、ソフトドリンクも十分に用意する

④フォローと内定者懇談会の反省

懇親会は開催して終わりではなく、事後のフォローが内定者との継続的な関係構築につながります。参加した内定者の感想や気づきを拾い上げ、次回の懇親会やその後の内定者フォロー全体の改善に活かすことが重要です。

お礼メールの送信

懇親会終了後は、当日中または翌営業日中を目安にお礼メールを送ります。参加への感謝とともに、今後のスケジュールや次のコンタクト予定も記載しておくと、内定者が安心感を持ちやすくなります。

アンケートへの協力もあわせてお願いすることで、改善に必要な声を収集しやすくなります。

アンケートを踏まえて改善策を検討する

アンケートには「内容への満足度」「参加しやすかったかどうか」「今後期待する企画」などの設問を設けます。得られた回答を分析し、次回の懇親会の設計に反映していくことが、参加率や満足度の継続的な向上につながります。

近年は採用CX(候補者体験)の重要度が高まっており、懇親会もその一部として捉える視点が求められています。

関連記事:採用CXとは?メリットや成功させるポイントについて徹底解説!

内定者懇親会で参加率を高める企画を7つご紹介!

内定者に「参加したい」と思ってもらうには、企画の内容が大きな鍵を握ります。形式的な会になってしまうと参加のメリットが伝わりにくく、次第に参加率が下がる傾向があります。

この章では、参加意欲を高めやすい7つの企画の特徴と活用ポイントを整理しています。

①カジュアルな食事会の実施

カジュアルな食事会は、内定者懇親会の定番企画のひとつです。飲食を通じてリラックスした雰囲気を作りやすく、初対面の参加者同士でも自然に会話が生まれやすいのが特徴です。特別な準備が少なく運営しやすいため、初回の懇親会として取り入れやすい企画です。

メリットデメリット
カジュアルな食事会・リラックスした雰囲気で交流しやすい/・特別な準備が少なく運営しやすい/・参加へのハードルが低い・会話が表面的になりやすい/・グループによって盛り上がりにムラが出ることがある/・費用負担の配慮が必要

▼おすすめのケース

  • 参加人数が少なく、アットホームな雰囲気で交流したい場合
  • 初回の懇親会として気軽に参加してもらいたい場合
  • 日程や会場の調整が難しく、シンプルな形式で実施したい場合

②内定者同士・先輩社員との交流会の実施

先輩社員を交えた交流会は、内定者が職場のリアルな姿を知る貴重な機会になります。採用担当者が伝える情報とは異なる視点から職場の雰囲気を感じ取れるため、入社後のイメージが具体化しやすくなります。同世代の先輩が率直に語る経験談は、入社意欲の向上に直接つながりやすいといえます。

メリットデメリット
先輩社員との交流会・社員の人柄や職場の雰囲気を直接感じられる/・内定者の不安や疑問を気軽に解消できる/・入社意欲の向上につながりやすい・社員の協力が必要で調整に工数がかかる/・社員によって伝える情報に差が生じる場合がある

▼おすすめのケース

  • 内定者が入社後の人間関係に不安を感じている場合
  • 同年代の先輩社員と話せる機会を求めている内定者が多い場合
  • 内定者の入社意欲をより高めたい段階での実施

③チームワークを深めるグループワーク

グループワークは、内定者同士が協力して課題に取り組むことで、自然と打ち解けやすい企画です。ゲーム感覚で参加できる内容であれば、初対面でも緊張せずに関係を築くきっかけになります。内定者の個性や協調性が表れやすく、採用担当者にとっても入社後の配属を考えるうえで参考になる機会です。

メリットデメリット
グループワーク・内定者同士のつながりが生まれやすい/・参加者の個性や特性を把握しやすい/・場が自然に盛り上がりやすい・企画・準備に時間がかかる/・参加者によって得意不得意が出やすい/・内容によってはオンラインでは実施しにくい

▼おすすめのケース

  • 内定者同士の交流を深めることを優先したい場合
  • 内定者の特性や協調性を自然な形で観察したい場合
  • 複数人が集まる懇親会で場を盛り上げたい場合

④社内イベント・社内行事への参加

社内運動会や社員懇親会など、既存の社内イベントに内定者を招待する方法です。日常的な社内の雰囲気を体感してもらえるため、入社後のリアリティ・ショックを軽減するという観点でも効果的な取り組みです。

メリットデメリット
社内行事への参加・職場のカルチャーをリアルに感じられる/・社員との自然なかかわりが生まれやすい/・追加の企画準備が不要・行事の開催時期に依存する/・内定者が萎縮しないよう配慮が必要/・参加できない内定者が出やすい

▼おすすめのケース

  • 社内文化の強みをアピールしたい企業
  • 内定者に入社後のリアルなイメージを持ってほしい場合
  • 社内イベントのスケジュールが懇親会の適切な時期と重なっている場合

⑤職場理解を深めるオフィスツアー

オフィスや現場を内定者に見てもらうツアー形式の企画です。実際に働く空間を目で確認することで、入社後の働くイメージが具体化し、安心感につながりやすくなります。職場環境の透明性を高める取り組みとして、企業への信頼感を生むきっかけにもなります。

メリットデメリット
オフィスツアー・職場環境を具体的にイメージできる/・社員のデスクや設備を見せることで透明性が高まる/・入社後のギャップを軽減できる・情報管理の観点から見せられないエリアが生じる場合がある/・業務中の社員への影響に配慮が必要/・オンラインでは実施しにくい

▼おすすめのケース

  • 職場環境の良さを直接伝えたい企業
  • 内定者が「どんな場所で働くか」を気にしている場合
  • 食事会や座談会と組み合わせて当日のプログラムを充実させたい場合

⑥オンラインでのカジュアル交流会

ZoomやGoogle Meetなどのオンラインツールを活用したカジュアルな交流会です。遠方の内定者も参加できるため、幅広い参加者を対象にした懇親会の手段として有効です。対面開催と組み合わせることで、フォローの頻度を落とさず継続的に接点を保てます。

メリットデメリット
オンライン交流会・居住地を問わず参加しやすい/・交通費や会場費などコストを削減できる/・気軽に参加しやすく頻度を上げやすい・対面に比べて雰囲気が伝わりにくい/・通信トラブルが起きる可能性がある/・一体感を生みにくい場合がある

▼おすすめのケース

  • 全国から内定者が集まる企業
  • 対面開催と組み合わせてフォローの頻度を高めたい場合
  • コストを抑えつつ定期的に接点を持ちたい場合

⑦入社意欲を高める内定者向け会社説明会

内定者限定の会社説明会は、選考中には伝えきれなかった詳細な情報を届ける場として設けられます。業務内容や社内制度の説明にとどまらず、社員によるリアルな仕事紹介なども含めると内定者の理解が深まります。入社前から自社への期待感を高めてもらえる機会として、エンゲージメント形成にも寄与します。

メリットデメリット
内定者向け会社説明会・入社前に職種・業務・社内制度への理解が深まる/・入社後のギャップや不安が軽減される/・積極的な参加姿勢が生まれやすい・準備に工数がかかる/・一方通行の情報提供になりやすい/・内容が形式的になると効果が薄れる

▼おすすめのケース

  • 業務内容が複雑で入社前に理解を深めてほしい企業
  • 内定者のモチベーション維持を目的とした接点づくりとして活用したい場合
  • 制度や働き方の魅力を積極的にアピールしたい企業

内定者懇談会におすすめのグループワーク10選!

グループワークは、参加者同士の緊張をほぐし、自然な交流のきっかけをつくる企画として懇親会でよく活用されています。この章では、人数・形式・難易度ごとに異なる特徴を持つ10種類のグループワークを紹介します。それぞれの形式への適性を先に確認しておくことで、自社の懇親会に合った企画を選びやすくなります。

グループワーク実施時間の目安実施難易度少人数向け大人数向けオンライン向き対面向き
クイズ大会30〜60分
ジェスチャーゲーム20〜40分
絵しりとり15〜30分
Good&New10〜20分
ノーカタカナクイズ20〜30分
レゴチャレンジ30〜60分×
サイレント自己紹介15〜30分
ドミノチャレンジ30〜60分××
NASAゲーム45〜90分
宝探し(謎解き・ウォークラリー)60〜120分×

クイズ大会

会社に関するトリビアや一般知識、時事ネタなどを出題するクイズ形式のゲームです。チーム対抗戦にすると盛り上がりやすく、競争意識が自然なコミュニケーションのきっかけになります。会社への理解を深めながら盛り上がれる点が懇親会向きの企画です。

やり方:チームを3〜5人程度に分け、司会者がクイズを出題。チームで相談しながら回答し、正解数を競います。

必要なもの

  • クイズの問題リスト(事前作成)
  • 回答用ホワイトボードまたはメモ用紙
メリットデメリット
クイズ大会・盛り上がりやすく一体感が生まれる/・会社や仕事への理解も深まる・問題作成に時間がかかる/・知識の偏りが出やすい

ジェスチャーゲーム

お題に対して言葉を使わずジェスチャーだけで伝えるゲームです。視覚的に盛り上がりやすく、笑いが生まれることで場の緊張がほぐれやすいのが特徴です。準備がほぼ不要なため、アイスブレイクとして手軽に取り入れられます。

やり方:チームを2〜4人に分け、1人がお題カードを見てジェスチャーし、残りのメンバーが当てます。制限時間内に何問正解できるかを競います。

必要なもの

  • お題カード(食べ物・スポーツ・職業などジャンル分けしておくと便利)
  • タイマー
メリットデメリット
ジェスチャーゲーム・笑いが起きやすく打ち解けやすい/・準備が簡単で手軽に実施できる・オンラインでは伝わりにくい場合がある/・大人数では進行が難しくなる

絵しりとり

言葉ではなく絵を描くことでしりとりをつないでいくゲームです。絵の上手下手に関わらず笑いが生まれやすく、内定者の個性が出やすい企画です。言語能力に関わらず全員が対等に参加できる点が、多様な参加者が集まる懇親会に向いています。

やり方:チームで順番に絵を描いてしりとりをつなぎ、最後にどんなしりとりになったかを全体で確認します。1人あたりの描画時間を30秒程度に設定するとテンポよく進みます。

必要なもの

  • ホワイトボードまたは紙とペン(オンラインの場合はお絵かきツール)
メリットデメリット
絵しりとり・絵の巧拙に関わらず全員が参加しやすい/・個性が出て会話のきっかけになる・絵だけでは意図が伝わらないことがある/・絵を描くことに苦手意識を持つ人もいる

Good&New

最近あった「よかったこと(Good)」と「新しい発見(New)」を1人ずつ順番に共有するワークです。短時間で全員が話す場を作れるため、自己紹介の代わりとしても機能します。準備ゼロで始められ、ポジティブな雰囲気が生まれやすい点が初回のアイスブレイクに最適です。

やり方:参加者が輪になり(オンラインでも可)、1人1〜2分程度で「最近よかったこと」または「新しく気づいたこと」を話します。他のメンバーは聞き終わったら拍手やリアクションをします。

必要なもの

  • 特になし(進行役のタイムキーパーがいると便利)
メリットデメリット
Good&New・準備ゼロで実施できる/・全員の声が聞けてポジティブな雰囲気になる・話すネタを思いつかない人には難しい場合がある/・人数が多いと時間がかかりやすい

ノーカタカナクイズ

お題のものをカタカナ語を使わずに説明するゲームです。「スマートフォン」を「持ち運べる小型の情報端末」と表現するなど、語彙力と発想力が試されます。ユニークな言い回しが飛び出すたびに笑いが生まれ、自然と会話が弾む企画です。

やり方:司会者がお題を提示し、回答者はカタカナを一切使わずにお題を説明します。チームで協力して答えを当てる形式や、個人戦での実施も可能です。

必要なもの

  • お題カード(身近なアイテムや食べ物がおすすめ)
メリットデメリット
ノーカタカナクイズ・笑いが生まれやすく場が盛り上がる/・コミュニケーション力が自然に試される・言語感覚に差が出やすい/・制限が多く思考に詰まる参加者も出る

レゴチャレンジ

レゴブロックを使い、チームでテーマに沿った作品を制作するワークです。手を動かしながら対話する形式のため、言葉だけでは引き出しにくい協調性や創造性が表れやすくなります。「理想の職場」などのテーマを設定すると、企業への理解を深める場としても機能します。

やり方:チームに一定量のレゴブロックを渡し、テーマに沿った作品を制限時間内に作ります。完成後は全体で発表して共有します。

必要なもの

  • レゴブロック(チームの人数分)
メリットデメリット
レゴチャレンジ・非言語コミュニケーションが促進される/・創造力や協調性が自然に発揮される・レゴの準備に費用がかかる/・オンラインでは実施できない

サイレント自己紹介

声を出さずに、ジェスチャーや筆記のみで誕生日順や血液型グループごとに並び替えを行うゲームです。言葉に頼らないコミュニケーションのおもしろさが、新鮮な交流のきっかけになります。言語が苦手な参加者でも平等に楽しめる点が、多様な個性が集まる懇親会向きの企画です。

やり方:参加者は声を出さずに誕生日や血液型などの情報を共有し、指定の順番に並び直します。全員が並べたら声を出して答え合わせをします。

必要なもの

  • ホワイトボードまたはメモ用紙とペン(対面の場合)
メリットデメリット
サイレント自己紹介・ユニークな体験が共通の話題になる/・言葉が苦手な人でも参加しやすい・オンラインでは実施しにくい/・声が出せないという制約に戸惑う人もいる

ドミノチャレンジ

紙コップや積み木などをドミノのように並べ、チームで協力して倒れる連鎖を完成させるチャレンジです。達成感が大きく、チームの一体感が生まれやすい企画です。時間内にどこまで作れるかを競う形式にすると、チーム全体で盛り上がれます。

やり方:チームに一定数の紙コップや積み木を渡し、制限時間内に連鎖するドミノを設計・設置します。完成したら実際に倒してチームごとの成功数を競います。

必要なもの

  • 紙コップまたは積み木(多量に必要)
  • ストップウォッチ
メリットデメリット
ドミノチャレンジ・チームの協力が強く求められ一体感が生まれる/・達成感が大きくポジティブな記憶として残りやすい・準備・片付けに時間がかかる/・オンラインでは実施できない

NASAゲーム(コンセンサスゲーム)

月面で遭難した状況を設定し、持っているアイテムに優先順位をつけていくコンセンサスゲームです。個人の意見をチームで議論してまとめるプロセスを通じて、参加者の思考や価値観が自然に表れます。

やり方:まず個人でアイテムの優先順位を決めます。次にチームで議論して合意を形成し、最後にNASAの正解と比較して個人とチームの差を確認します。

必要なもの

  • NASAゲームのシート(アイテムリストと採点表)
  • ペン
メリットデメリット
NASAゲーム・論理的思考や合意形成のプロセスが体験できる/・参加者の価値観や強みが見えやすい・時間が長めで進行管理が必要/・議論が活発すぎると収拾がつきにくい場合がある

宝探し(謎解き・ウォークラリー)

社内や会場を舞台に、ヒントをたどりながら宝(ゴール)を目指すゲームです。職場の各所を巡るコンテンツにすることで、自然にオフィスへの親しみが生まれます。チームで協力して謎を解く体験が、内定者同士の連帯感を育てる効果的な機会になります。

やり方:チームにスタートのヒントカードを渡し、謎を解きながら次の場所へ移動します。全員でゴールを目指す協力型か、チームごとの順位を競う形式で実施します。

必要なもの

  • 謎解きヒントカード(事前作成が必要)
  • ゴール地点に置く景品や証明物
メリットデメリット
宝探し・謎解き・自然に職場や会場を巡れるので場所への親しみが生まれる/・達成感が高く強い記憶として残りやすい・謎解きの作成にかなりの準備工数がかかる/・広い会場がない環境では実施が難しい

内定者懇談会の参加率を高めるための注意点は?

参加率は企画の魅力だけでなく、運営上の配慮によっても大きく変わります。よかれと思った施策が、かえって参加のハードルを上げてしまうケースもあります。

この章では、参加率を意図せず下げてしまいやすい落とし穴と、その対処法を整理しています。

実施日程が大学の試験期間と重ならないよう調整する

内定者のほとんどは大学在籍中であるため、学業の忙しさが参加の妨げになることがあります。特にテスト期間(7月下旬・1月下旬)や卒業論文の追い込み時期、学校行事が集中する時期には、どれほど魅力的な企画を用意しても参加しにくい状況が生まれます。

日程の候補を複数提示し、日程調整ツールを活用して参加者が最も集まりやすい日を選ぶ方法が効果的です。大学のカレンダーを事前に確認したり、内定者に学校行事の時期をヒアリングしたりすることで、参加率の高い日程を見つけやすくなります。

選択肢を絞ったうえで「この3日程のなかでご都合はいかがですか」と確認する方が、「都合のいい日を教えてください」と問うより調整がスムーズに進みます。日程選びへの丁寧な配慮自体が、内定者への好印象につながる点も押さえておきたいポイントです。

早期案内で内定者懇親会の参加率を高める

懇親会の案内が直前になると、内定者はすでに別の予定を入れてしまっている可能性が高まります。少なくとも2〜3週間前には案内を送り、参加を前向きに検討してもらえる時間を確保することが大切です。

案内メールには「どんな先輩社員が来るか」「どんなことができるか」という情報も盛り込むと、期待感が高まり参加意欲につながります。出欠確認の締め切りを明確に設けることで、当日の準備も円滑に進めやすくなります。

オンライン開催を併用して参加ハードルを下げる

遠方に住む内定者や交通手段の確保が難しい参加者にとって、対面のみの開催は参加のハードルが高くなります。オンラインでの参加オプションを用意することで、居住地を問わず多くの内定者が参加しやすい環境を整えることができます。

対面とオンラインのハイブリッド開催は運営上の難易度が上がる面もありますが、参加率の向上という観点では有効な手段です。オンライン参加者も孤立しないよう、専任の担当者がチャットや画面越しのコミュニケーションをフォローするなどの工夫が求められます。

当日の流れ・服装を事前に共有して不安を解消する

「どんな服装で行けばいいか」「何をするのか」がわからないと、内定者は参加をためらうことがあります。事前に当日のスケジュールや服装の目安を丁寧に伝えることで、「行ってみようかな」という気持ちを後押しできます。

案内メールや案内文には、当日の流れ(大まかなタイムスケジュール)・服装の例・持ち物の有無・参加社員の顔ぶれなどを記載しておくと安心感につながります。質問への窓口も明示しておくと、疑問を持ったまま不参加になることを防ぎやすくなります。

服装や髪型の制限を設けず参加しやすくする

内定者懇親会はあくまでも入社前のカジュアルな場であるため、服装や髪型について必要以上に制限を設けることは参加ハードルを上げるだけです。「私服でOK」「スーツ不要」と明示することで、参加への心理的な壁を取り除き、よりリラックスした状態で交流に臨んでもらえます

「私服でOK」と伝えた場合でも、内定者によっては「どのくらいカジュアルでいいのか」を迷うケースがあります。「カジュアル(デニムやスニーカー可)」などと具体的なイメージを添えると、より参加しやすくなります。

交通費を企業側が負担して参加率を向上させる

懇親会への参加において、交通費の負担が参加をためらう要因のひとつになることがあります。特に遠方に住む内定者にとっては、往復の交通費が無視できない金額になる場合もあります。

交通費を企業側が全額または一部負担することで、参加への経済的なハードルが下がり、参加率の向上が期待できます。費用負担の方針はできるだけ案内メールの段階で明示しておくと、内定者が前向きに参加を検討しやすくなります。当日の精算方法や上限額なども事前に伝えておくと、当日の混乱を防ぐことができます。

内定者懇親会で内定辞退防止につなげるための7つのポイント!

内定辞退を防ぐには、懇親会の内容の充実とともに、実施の設計や進め方に一定のポイントを押さえることが求められます。単に集まる場を作るだけでなく、内定者の気持ちや行動につながる工夫が重要です。

この章では、内定辞退につながりにくい懇親会にするための7つのポイントを整理しています。

①内定者懇親会のゴールを設定・共有する

懇親会を開催するにあたって、「この懇親会を通じて何を達成したいか」を社内で明確にしておくことが出発点となります。「内定者の不安を解消する」「仲間意識を育てる」「入社意欲を高める」など、目的によって企画の内容や社員の関わり方が変わってきます。

ゴールが曖昧なまま進めると、何となく集まるだけで終わる結果になりやすくなります。目的を社内の担当者や参加社員と共有し、全員が同じ方向を向いた状態で懇親会に臨むことで、メッセージの一貫性と質の高い場が生まれます。

ゴールの設定は「この日の懇親会で内定者に持って帰ってほしいもの」を一文で表現するイメージが効果的です。「仲間がいると実感して帰ってほしい」など具体的に言語化しておくことで、社員も自分の役割を理解して動きやすくなります。

②当日の進行スケジュールを具体的に設計する

進行スクリプトが曖昧だと、場の雰囲気が間延びしたり予定通りに進まないことで内定者に「段取りが悪い」という印象を与えてしまうことがあります。時間配分を含めた進行スケジュールを事前に具体的に設計し、担当者が役割分担を明確にしておくことが重要です。

各コンテンツの開始・終了時刻、担当者、必要な備品、移行のタイミングなどを一覧表にまとめておくと、当日の進行が格段に安定します。特にグループワークや座談会のように状況に応じて時間が変動しやすいコンテンツについては、前後に余裕を持たせた設計が効果的です。

③社員の参加人数を増やして交流機会を広げる

懇親会において、社員1人に対して内定者が多すぎると、十分に話せないまま終わってしまう内定者が出やすくなります。内定者が社員と直接話せる時間と機会を確保するためには、参加社員の数を内定者に対して一定割合以上に保つことが大切です。

理想的な比率の目安は内定者2〜3人に対して社員1人程度です。特に若手社員の参加を増やすことで近い目線での対話が生まれやすく、内定者の親近感や安心感が高まります。社員側にも懇親会の意義を丁寧に伝え、前向きに参加してもらえるよう働きかけることも重要です。

④内定者の性格や特徴を考慮してグループ編成を行う

グループワークや座談会のグループ編成は、ランダムにするだけでなく、内定者の性格や特徴を考慮した工夫が有効です。内向的な内定者が多いグループには積極的に話しかける社員を配置するなど、グループの雰囲気をあらかじめコントロールする視点を持つことで、誰もが参加しやすい場が生まれます。

事前に提出してもらった自己紹介シートや選考時の情報をもとにグループ編成をカスタマイズするとより効果的です。また、知り合い同士が同じグループにならないよう配慮することで、新しいつながりが生まれやすくなります。

⑤リラックスできるカジュアルな雰囲気をつくる

懇親会での内定者の心理的安全性を高めることは、率直な質問や本音の対話が生まれる前提条件です。採用側がフォーマルな姿勢で臨みすぎると、内定者は緊張したまま場が終わってしまうことがあります。

服装のカジュアル化・スタッフの柔らかい言葉遣い・アイスブレイクの充実など、リラックスできる環境を意図的につくることが、内定者の満足度と懇親会の効果を高めます。内定者が「この会社で働いてみたい」と感じるのは、情報提供の内容だけでなく、その場の雰囲気から受けるイメージによるところも大きいからです。

⑥想定される質問への回答を事前に準備する

座談会や自由交流の場では、内定者からさまざまな質問が飛び出します。業務内容や残業時間、評価制度など、答えにくい質問が来た場合にも対応できるよう、よく出る質問とその回答を社員全員で事前に統一しておくことが重要です。

社員によって答えが異なると、内定者は混乱したり「会社の実態が見えない」という不安を感じることがあります。特にデリケートな質問(離職率・残業・給与など)についての回答方針を社内で共有しておくと、懇親会全体に対する内定者の信頼感が高まります。

⑦入社までの流れや今後のスケジュールを共有する

懇親会のタイミングで、入社日までのスケジュール感を伝えておくことは、内定者の安心感に直接つながります。次に連絡が来るタイミング・研修の予定・必要な手続きの時期など、入社に向けたロードマップを共有することで、内定者は「次のステップ」が明確になり入社への意識が高まります。

「いつまでに何があるのかわからない」という状態は、内定者の不安や迷いを生みやすくなります。今後の流れを可視化することで心理的な不確実性を減らし、入社に向けた前向きな姿勢を引き出すことができます。

関連記事:採用課題とは?よくある課題一覧と解決策!見つけ方や8つの実践・解決事例も必見!

内定者懇親会をオンラインで実施する5つのメリット!

オンライン開催は対面と比べて「リアルさに欠ける」と思われがちですが、活用の仕方によっては対面にはないメリットを発揮することができます。この章では、内定者懇親会をオンラインで行うことで得られる5つのメリットを整理しています。

参加率が高まりやすい

オンライン開催の最大のメリットは、居住地に関わらず参加できる点です。自宅から参加できるため交通費の負担もなく、移動にかかる時間的なコストも不要になります。地理的な制約がなくなることで遠方の内定者も無理なく参加できる環境が整い、全体の参加率向上につながりやすくなります。

対面では出席が難しかった内定者がオンラインで参加できることで、内定者全員との接点を確保しやすくなるというのも大きな利点です。特に採用エリアが広い企業ほど、オンライン開催の効果は高く出る傾向があります。

開催コストを抑えられる

対面形式の懇親会は、会場費・飲食費・交通費・備品費など、さまざまなコストが発生します。オンラインであれば会場の手配が不要となり、運営コストを大幅に削減することが可能です。

浮いたコストを参加者へのプレゼント送付や次回の懇親会の充実に充てることもでき、限られた予算のなかで内定者フォローの質を高める選択肢として有効です。複数回の懇親会を計画している場合は、1回あたりのコストを下げることで継続的な実施がしやすくなります。

スケジュール調整がしやすい

移動時間が不要なぶん、内定者の参加可能な時間帯の幅が広がります。夜間の1〜2時間程度の開催でも十分な交流ができるため、平日夜などの隙間時間を活用して実施しやすく、スケジュール調整の柔軟性が高まります

企業側にとっても、会場の予約や手配にかかる工数が省けるため短い準備期間でも実施できます。内定者フォローの頻度を上げたい場合にも、オンラインはすぐに動ける手段として活用しやすいといえます。

全国の内定者同士が交流できる

全国各地から採用している企業では、対面の懇親会に参加できる内定者が地域によって偏りやすいという課題があります。オンライン開催であれば、地域を超えて内定者同士が顔を合わせ、交流できる機会を平等に提供することが可能です。

同期となる仲間と事前につながっておくことは、入社後の心理的安全性の向上にもつながります。全員が顔を知っている状態で入社日を迎えられることが、早期の馴染みやすさに直結します。

気軽な雰囲気で参加しやすい

自宅から参加できるオンライン形式は、「スーツを着なくていい」「会場の雰囲気にプレッシャーを感じない」など、心理的なハードルが下がりやすいのが特徴です。リラックスした状態で参加できることで、本来の自分を出しやすくなり、より自然な交流が生まれやすくなります。

緊張しやすい内定者にとっても、自分のペースで参加できるオンラインは親しみやすい形式です。対面の懇親会への橋渡しとして、まずオンラインで顔を合わせてから対面に移行するという段階的な設計も効果的な方法です。

内定者懇親会をオンラインで実施する場合の注意点は?

オンライン懇親会は便利な反面、対面とは異なる配慮が求められる場面も多くあります。この章では、オンライン開催時に起きやすい課題と、それぞれの対策を表にまとめています。

注意すべきポイント対策
通信環境のトラブルが起きやすい事前に接続テストの機会を設け、バックアップ用の連絡手段(メール・電話)を用意しておく
表情や雰囲気が伝わりにくいビデオオンを推奨し、リアクションボタンや絵文字を積極的に活用するよう促す
参加者の集中力が続きにくいプログラムを短い単位で区切り、クイズなどインタラクティブなコンテンツを挟む
交流が表面的になりやすいブレイクアウトルームで少人数に分け、テーマを決めた対話の場を設ける
一体感が生まれにくいアイスブレイクやゲームを取り入れ、全員が声を出す機会を意図的につくる
参加姿勢のムラが生じやすい進行役が積極的に名前を呼んで発言を促し、受動的な参加が続かないよう工夫する

内定者懳会に関するよくある質問と回答

内定者懇親会の準備・運営にあたって、担当者が実際に疑問を持ちやすいポイントをQ&A形式でまとめました。よくある質問を通じて、実務の不安を解消する参考にしてください。

内定者懇親会で「定番だが、あえて避けるべき内容」はありますか?

定番の企画でも実施の仕方によっては、内定者にとって参加しにくい印象を与えることがあります。

特に「一芸披露」や「学生時代のエピソード強制シェア」など、参加者に圧力や緊張を強いる内容は、懇親会の本来の目的である安心感の醸成とは逆効果になることもあります。

アルコールを強制するような雰囲気も避けるべきで、ソフトドリンクを十分に用意した飲酒を促さない雰囲気づくりが求められます。また、回数を重ねる場合、同じ会社説明を繰り返すと「また同じ話だ」と感じられてしまうため、内容に変化をつけることが大切です。

オンラインと対面、どちらが内定者フォローに向いていますか?

どちらが優れているということはなく、目的やタイミングに応じて使い分けるのが最も効果的です。

初回の懇親会や会社の雰囲気を感じてもらいたい場面では対面の方が有効で、定期的なフォローやコストを抑えた継続的な接点づくりにはオンラインが向いています。

両形式を組み合わせたハイブリッド運営が、参加率と満足度の両立という観点からも望ましい形です。内定者の居住地や参加しやすさも考慮しながら、その都度適した形式を選択していくことが大切です。

オンラインで内定者懇親会を開催するメリットにはどのようなものがありますか?

参加率の向上・コスト削減・スケジュール調整のしやすさ・全国の内定者が交流できる点・気軽な雰囲気での参加しやすさなどが主なメリットとして挙げられます。

居住地を問わず参加できるため参加率を高めやすく、移動コストの削減によって内定者の金銭的な負担も軽減されます。オンラインの方が緊張せず本音を話せるという内定者もおり、交流の質という面でも一定の効果があります。

オンラインで内定者懇親会をする場合、注意すべきことは何ですか?

通信トラブルへの備え・表情や雰囲気の伝わりにくさへの対応・集中力の維持・ブレイクアウトルームを活用した少人数交流の設計が主な注意点です。

ビデオはオンを推奨し、一方的に話す時間を減らしてインタラクティブなコンテンツを取り入れることで、参加者の集中力を保ちやすくなります。また、進行役が積極的に参加者の名前を呼ぶなど、全員が発言しやすい雰囲気をつくる工夫が重要です。

内定者同士のつながりを深めるには、社員がどんな役割をすればいいですか?

社員は「情報の提供者」としてだけでなく、「場のつなぎ手」としての役割を担うことが大切です。グループワークや食事会では、内定者同士の会話が生まれやすいよう話題を振ったり、共通の話題を見つけて橋渡ししたりすることが効果的です。社員自身が入社前の不安やエピソードを積極的に語ることで、「自分と同じ経験をした先輩がいる」と内定者が感じやすくなり、親近感が生まれます。

懇親会で「社員の負担」を軽くしながら、内定者との接点を増やすにはどうすればいいですか?

社員の参加負担を減らすためには、懇親会での役割を明確にし、全員が「何をすればよいか」を事前に把握できるようにすることが重要です。

事前にFAQシートや会話のテーマリストを配布しておくと、社員が当日迷わずに動けるようになります。懇親会以外の接点として、オンラインでの短時間交流(30分程度のカジュアルな通話)や社内報の共有などを組み合わせることで、社員に大きな負担をかけずに継続的な接点を保つことができます。

内定者フォローに時間をかけるために|スカウト業務の効率化はRecUpで実現

内定者懇親会は、単なる「顔合わせの場」を超えた内定者フォローの要となる取り組みです。参加率を高め、丁寧な場の設計を積み重ねることで、内定辞退の防止や入社後のスムーズな立ち上がりへとつながっていきます。

しかし、内定者フォローに力を入れるには、その前段となる採用活動を効率的に進めることが欠かせません。スカウト送付や候補者管理に多くの工数を取られている状況では、内定後のフォローに十分なリソースを割くことが難しくなります。

そこで活用したいのが、RecUpです。RecUpは、求職者の登録データをもとに高精度なマッチングを行い、スカウト業務の工数を大幅に削減できるダイレクトリクルーティングツールです。候補者のスクリーニングからスカウト送付までの流れを効率化することで、採用担当者が内定者フォローに集中できる時間を確保できます。

採用の質を落とさずにオペレーションをスリム化し、内定者と向き合う時間を生み出したい方は、ぜひRecUpの活用をご検討ください。

関連記事:RecUpの特徴・活用事例はこちら

\スカウト業務の効率化ならAIスカウト「RecUp」にご相談ください/

400社以上のお取り組み実績

国内導入数No.1のAIスカウトサービス

採用のプロAIが連携し、貴社に最適な採用活動をサポート。
人手不足・母集団形成の悩みを根本解決する『攻めの採用支援』を今すぐ体験。

参考出典

マイナビ新卒採用活動調査(インディード提供資料)
https://www.indeedrecruit-partners.co.jp/wp-content/uploads/2025/06/20250609_VtsLfF_01.pdf

マイナビ2026年卒企業新卒採用活動調査
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2025/07/2026-saiyojyokatsudo.pdf

内定者サポートに関する調査2024年8月版(キャリアタス)
https://www.career-tasu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/08/naiteisyasupport202408.pdf

パーソル総合研究所×CAMP共同調査 就職活動と入社後の実態に関する定量調査
https://rc.persol-group.co.jp/wp-content/uploads/thinktank/data/reality-shock.pdf

この記事を書いた人

株式会社Delight
RecUp事業部 カスタマーサクセス部門責任者

新卒から求人広告事業に従事し、企業の採用課題に向き合う中で、実践的な支援スキルを培う。その後、自社開発のAIを活用した採用支援ツール「RecUp」の営業責任者として、プロダクトを活用した採用戦略の設計・実行支援に従事。並行して自社の採用活動にも深く関与し、事業成長フェーズにおける人材要件定義、母集団形成、採用面接など、実務から戦略まで幅広い領域を担当。現在はカスタマーサクセス部門の責任者として、100社以上の採用支援実績をもとに、採用活動の最適化を支援している。実務と戦略の両視点を持つ実践型の採用コンサルタントとして、現場に寄り添いながらも成果に直結する支援に定評がある。

採用のお悩み徹底解決します!
目次