
新卒採用の現場では、優秀な人材をいかに効率的に見つけ出すかが大きな課題となっています。候補者リストの形成に苦労したり、応募者の質にばらつきが生じたり、内定辞退が相次いだりと、採用担当者が直面する悩みは尽きません。
こうした状況を打開する手段として、近年注目を集めているのが「iroots(アイルーツ)」というダイレクトリクルーティングサービスです。
本記事では、irootsにかかる料金の実態や独自の機能、導入によって得られる効果と注意すべき点について、採用現場で実際に役立つ視点から詳しく解説していきます。自社の採用戦略を見直し、最適な手法を選択するための判断材料としてご活用ください。
ダイレクトリクルーティングについて詳しく知りたい方は、下記記事もおすすめです。
▶関連記事:【自社事例あり】ダイレクトリクルーティングの導入事例まとめ!メリットや効果的に行う5つのポイントとは?
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iroots(アイルーツ)の料金プランとは?

株式会社エン・ジャパンが運営するirootsは、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティング型のプラットフォームとして展開されています。登録している学生に企業側から直接アプローチできる仕組みが大きな特徴です。
費用については完全非公開の体系を採用しており、企業ごとの採用ニーズや規模に応じた個別見積もり方式となっています。そのため、導入を検討する際には事前の情報収集と綿密な計画が必要になります。
利用料金は非公開
irootsでは、料金に関する具体的な数字が公式サイトや配布資料に一切記載されていません。
これは各企業の事業規模や採用計画、必要とするスカウト送信数などによって、最適なプランが大きく異なるためです。
導入を希望する企業は、まず公式サイトから資料請求を行います。その後、エン・ジャパンの担当者との個別面談を通じて、自社の採用課題やニーズをヒアリングしてもらい、それに基づいた提案を受ける流れです。
価格を公開しない背景には、画一的なパッケージ販売ではなく、一社一社の状況に合わせたカスタマイズを重視する運営方針があると考えられます。また、後述する厳格な審査制度とも関連しており、料金説明は審査プロセスの中で行われる仕組みです。
そのため、導入を検討する場合は、採用活動のスケジュールに余裕を持って進めることが重要となります。
年間300通およそ100万円
公式な発表ではないものの、採用業界の関係者や実際に導入した企業の情報によると年間300通のスカウト送信権限で約100万円程度という情報が、一部の採用業界関係者や利用企業によって参考値として語られています。
ただし、これは公式発表ではなく実際の利用料金は個別見積りとなるのと、企業の採用規模や求める機能の内容によって大きく変動する可能性があるため、詳細はエン・ジャパンへの確認が必須です。
この費用には、プラットフォームへのアクセス権限、学生データベースの閲覧機能、スカウト送信機能、各種サポートサービスなどが含まれると推測されます。より多くのスカウトを送信したい場合や、追加のサポート機能を希望する場合には、さらに費用が上乗せされることもあるでしょう。
逆に、少数精鋭での採用を予定している企業であれば、より少ないスカウト数での契約も可能という場合もあるため確認が必要です。
正確な見積もりを得るには、自社の採用目標人数、求める人材像、予算枠などを明確に整理したうえで、担当者と直接相談することが最も確実な方法となります。
新卒採用向けスカウトサービスirootsを詳しく紹介!

irootsは単なる学生データベースではなく、企業と学生の深いマッチングを実現するために設計された多機能なプラットフォームです。
一般的な就職情報サイトとは一線を画す独自の仕組みを数多く備えています。ここからは、irootsが持つ具体的な機能やサービス内容について、採用活動での活用方法を交えながら詳しく解説していきます。
総合職エンジニア職に特化
irootsは主に総合職やエンジニア職を中心にマッチングを展開しています。
総合職のカテゴリーには、将来的に経営幹部候補として活躍が期待される、ポテンシャルの高い学生が多く登録しているのが特徴です。これらの学生は、論理的思考力やコミュニケーション能力、リーダーシップ素養などを備えているケースが多く見られます。
一方、エンジニア職では、プログラミングスキルなどの技術力だけでなく、問題を発見し解決する能力や、チームで協働する姿勢を重視する学生が集まっています。
職種を絞り込むことで、それぞれの分野に強い関心を持つ学生層を効率的に集めることができ、企業側も自社の募集職種に合った人材を探しやすいでしょう。もちろん、場合によってはその他の職種についても対応可能な場合があります。
学生にとっても、自分のキャリア志向に合致した企業からアプローチを受けられるため、双方にとって満足度の高いマッチングが実現しやすい環境が整っています。
このように対象を明確に限定することで、サービス全体の専門性が高まり、企業と学生の両方から信頼を得られるプラットフォームとなっているのです。
6000字のプロフィールが読める
一般的な就職サイトでは、学生が入力できる自己PR欄は数百字程度に制限されていることがほとんどです。
しかし、irootsでは最大6000字という圧倒的な情報量のプロフィールを学生が作成する仕組みになっています。
この長文プロフィールには、
- 学生時代に最も力を入れて取り組んだ活動の詳細
- その過程での困難や課題、どのように乗り越えたのか
- 失敗経験から何を学び取ったのか
- 将来描いているキャリアビジョン
など、多岐にわたる情報が盛り込まれています。
採用担当者は、この詳細な記述を読み込むことで、エントリーシートや履歴書だけでは決して見えてこない学生の思考パターン、価値観、人間性を深く理解することが可能です。
また、6000字もの文章を書き上げるには相当な時間と労力、そして深い自己分析が必要となるため、真剣に就職活動と向き合い、自分のキャリアについて真摯に考えている学生だけが自然と集まる仕組みにもなっています。
企業側は、この豊富な情報を手がかりとして、自社の企業文化や価値観、求める人物像との相性を事前にじっくりと判断し、より的確で効果的なアプローチ戦略を設計することができるでしょう。
従来では届かない情報まで入手可能
irootsを通じて企業が得られる情報は、通常の選考プロセスや面接では引き出すことが難しい深い内容にまで及びます。
学生が自分の言葉で自発的に記述した内容には、日々の意思決定において何を大切にしているのかや、人生における大きな転機となった出来事やそこから得た気づきなど、本質的な情報が含まれています。
こうした深い部分の情報は、限られた面接時間の中で質問を重ねても、なかなか十分に聞き出すことができません。しかし、文章として詳しく確認できる環境があれば、学生の内面を多角的に理解する大きな手がかりとなります。
さらに、企業側が誘導的に質問して得た回答ではなく、学生自身の言葉で自由に語られた内容であるため、より本音に近く、ありのままの姿を知ることができます。
これらの情報は、単なるスキルや表面的な経験以上に、入社後にどのように成長し、組織にどのような形で貢献していくかを予測するための重要な判断材料となるのです。
選ばれた企業のみが利用できる
irootsの大きな特徴として、すべての企業に対して無条件で門戸が開かれているわけではないという点です。このサービスを利用するためには、エン・ジャパンが実施する厳格な審査をクリアし、承認を得る必要があります。
審査では、企業の事業内容の健全性、財務状況の安定性、今後の成長見通し、職場環境の質、学生に対して提供できる成長機会や教育体制などが総合的に評価されます。
こうした審査制度を設けることで、学生側は安心して信頼できる企業からのスカウトを受けることができ、企業側も一定水準以上の質を保った他社とともに採用活動を展開できる点がメリットです。
審査を通過したという事実そのものが、企業の信頼性や魅力を示す客観的な指標となり、知名度が低い企業であっても学生からの信頼を獲得しやすくなります。これは採用ブランディングの観点からも非常に有効な要素と言えるでしょう。
下記記事では、irootsの企業からの評判や導入ポイントについて詳しくまとめています。
▶関連記事:irootsの企業から見た評判を解説!他のスカウトサービスとの比較や導入する3つのメリットとは?
irootsを採用活動で導入するメリットとは?

irootsを採用活動の一環として取り入れることで、企業は多様な恩恵を受けることができます。特に、優秀な人材へのリーチ拡大、選考プロセスの効率化、企業イメージの向上といった複数の側面において、顕著な効果を発揮する可能性があります。
ここでは、導入によって得られる主なメリットについて、具体的な活用シーンを交えながら詳しく見ていきましょう。
優良企業として認知される
irootsは利用できる企業を厳選しているため、このプラットフォームからスカウトが届くという事実自体が、学生にとって企業の信頼性や魅力を示す重要なシグナルとなります。
特に一般消費者向けのサービスを展開していないBtoB企業や、知名度がまだ十分でない成長企業にとっては、学生からの認知と信頼を獲得する貴重な機会となるでしょう。
大手企業と同じプラットフォーム上でアプローチできることで、採用力における格差を縮めることが可能になります。
さらに、審査を通過した優良企業であるというステータスは、学生が企業研究や比較検討を行う際の大きな安心材料となり、スカウトメッセージへの反応率や選考への参加率の向上にもつながります。
このように、irootsは単なる採用チャネルとしてだけでなく、企業ブランディングを強化するツールとしての役割も果たすのです。採用市場における自社のポジションを高めたい企業にとって、大きな価値があると言えるでしょう。
詳しく学生を検索できる
irootsが提供する検索機能は非常に高度で、専攻分野や学歴といった基本的な属性情報だけでなく、興味を持っている業界、大切にしている価値観、過去に経験した活動の内容、思考の特性など、実に多様な切り口で学生を絞り込むことができます。
例えば、「海外での長期活動経験があり、新規事業の立ち上げに強い関心を持ち、論理的思考力を重視する文系学生」といった非常に具体的で複合的な条件設定が可能です。
この強力な検索機能により、数千人規模の登録者データベースの中から、自社が本当に求めている人材像に合致する学生だけを効率的に抽出できます。
無駄なアプローチを減らし、確度の高い候補者にリソースを集中させることができるため、採用活動全体の生産性が大きく向上するでしょう。
また、検索結果として得られた学生のプロフィール情報をもとにスカウト文面を個別に調整すれば、一人ひとりの興味関心や価値観に響くメッセージを送ることができ、メッセージの開封率や返信率の向上も期待できます。
自己分析ができている学生が多い
6000字にも及ぶ長文のプロフィールを作成する過程において、学生は必然的に深い自己分析と内省を進めることになります。
そのため、irootsに登録している学生の多くは、自分の強みや弱み、興味関心の方向性、将来実現したいキャリアビジョンが明確になっているケースが多いのです。
こうした自己理解が進んでいる学生は、面接の場においても自分の考えや経験を論理的かつ具体的に説明する能力が高く、企業側としても評価や判断がしやすくなります。キャリアに対する考え方がはっきりしている分、企業とのマッチング精度も高まり、入社後のミスマッチや想定外の早期離職といったリスク低減に効果的です。
さらに、自己理解が深い学生は入社後も主体的にキャリアを築いていく姿勢を持っていることが多く、成長意欲や自律性といった面でも期待が持てます。採用活動の各段階がスムーズに進みやすく、結果として採用の質と効率が同時に向上するという好循環が生まれるのです。
採用コストが削減される
irootsを活用することで、求める人材像に合致した学生だけに絞ってアプローチできるため、無駄な接触やミスマッチを大幅に減らすことができます。
従来の採用手法では、合同企業説明会への出展費用、大規模な広告宣伝投資、人材紹介会社への高額な成果報酬など、多額のコストがかかっていました。しかし、ダイレクトリクルーティングの手法を取り入れることで、費用対効果を大きく改善できる可能性があります。
さらに、事前に詳細なプロフィール情報を確認できるため、書類選考の工数を削減でき、初期面接での見極めもスムーズです。
これにより、採用担当者の業務負担が軽減され、より重要な業務にリソースを集中させることができます。マッチング精度が高まることで入社後のミスマッチによる早期退職が減少すれば、再度の採用コストや新人教育に投じたリソースの損失も防げるでしょう。
初期投資として一定の費用は必要になりますが、採用活動全体の効率化と質の向上を考慮すれば、長期的には大きなコスト削減効果が期待できるのです。
irootsを導入した際のデメリットを解説!

多くの利点がある一方で、irootsの導入にあたって理解しておくべき課題や注意点も存在します。
これらの点を事前にしっかりと把握しておくことで、導入後のギャップを最小限に抑え、サービスをより効果的に活用できるでしょう。ここでは、採用担当者が知っておくべきデメリットについて詳しく解説します。
審査が厳しく導入しづらい
irootsを利用開始するためには、エン・ジャパンによる厳格な審査をクリアすることが必須条件です。
この審査プロセスでは、企業の事業内容の健全性、財務基盤の安定性、成長性の見通し、採用体制の充実度、学生に提供できる教育機会やキャリア成長の環境などが総合的にチェックされます。
設立からの年数が浅いスタートアップ企業や、これまでの採用実績が限定的な中小規模の企業の場合、審査基準を満たすことができず、利用を断られてしまう可能性も十分にあります。
また、審査には一定の期間が必要となるため、急ぎで採用活動を開始したいと考えている企業にとっては、スケジュール面での大きな制約となるため注意が必要です。
審査に通過できなかった場合、代替となる別の採用手法を改めて検討し、準備を進める必要が生じ、全体の採用計画に遅れが出てしまうことも考えられます。
このように、irootsは質を重視する方針のため、すべての企業が気軽に利用できるサービスではないという点を十分に理解しておくべきです。
ネガティブな対応が避けられない
どれだけ時間をかけて学生のプロフィールを精読し、慎重に選んでスカウトメッセージを送ったとしても、すべての学生から好意的な反応が得られるわけではありません。
スカウトを完全に無視されてしまうこともありますし、返信があったとしても自社への関心度が低く、選考に進む意思がないケースもあります。
詳細なプロフィール情報を読み込んで選定した学生であっても、実際に面接で会ってみると想定していた印象と大きく異なることもあるでしょう。
また、学生側がすでに他社の選考を並行して進めていたり、内定を獲得して就職活動を終了していたりする場合もあり、タイミングの問題で良い結果に結びつかないこともあります。
こうしたネガティブな反応や期待外れの結果に直面すると、採用担当者が落胆したり、サービスそのものへの不満や不信感を抱いたりする可能性もでてきます。
ただし、これらの課題は採用活動において普遍的に起こり得るものであり、iroots特有の問題ではないことを理解しておくべきです。重要なのは、こうした状況を想定したうえで、継続的な改善努力と粘り強い取り組みを続けていく姿勢です。
irootsを導入すると成果が出やすい企業とは?

irootsは非常に優れた機能を持つサービスですが、すべての企業に対して同じように効果を発揮するとは限りません。特定の条件や状況を満たしている企業において、より高い成果を生み出しやすい傾向があります。
ここでは、どのような企業がirootsを効果的に活用できるのか、具体的な特徴について解説します。
欲しい人材が細かく決まっている
採用したい人物像が具体的かつ明確に設定されている企業ほど、irootsが持つ多様な機能を最大限に活かすことができます。
例えば「グローバルな視点を持ち、論理的思考力に優れ、リーダーシップ経験がある理系学生」といった詳細なペルソナが定義されていれば、irootsの高度な検索条件を駆使して該当する学生を効率的に見つけ出せます。
反対に、「優秀であればどのような学生でも歓迎」といった曖昧で抽象的な採用基準しか持っていない企業では、irootsの強みを十分に引き出すことができません。
求める人材像が明確であればあるほど、スカウトメッセージの内容も学生一人ひとりに合わせてパーソナライズしやすくなり、結果として学生からの反応率も大きく高まります。
少数精鋭での採用を目指している企業や、採用基準が明確に定義されている企業にとって、irootsは特に適したサービスと言えるでしょう。
競合が多く人材の取り合いになっている
人気の高い業界や専門性が求められる職種など、優秀な学生の獲得をめぐって激しい競争が繰り広げられている分野では、従来型の採用手法だけでは限界があります。
IT業界やコンサルティング業界、金融業界など、高い能力と専門性を持つ学生が複数の企業から同時に奪い合われるような状況では、他社との明確な差別化が必要不可欠です。
irootsを活用すれば、大手企業と同じプラットフォーム上で競争できるだけでなく、詳細なプロフィール情報をもとに、大手企業が見落としてしまいがちな優秀層を発掘できる可能性も広がります。
審査制という特性を活かして「選ばれた優良企業」としてアプローチできるため、知名度や規模で劣る企業であっても学生の興味を引きやすくなります。人材獲得をめぐる競争環境が厳しい業界や職種であればあるほど、質にこだわった採用サービスの価値は高まるのです。
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irootsは厳選された優秀な学生との質の高いマッチングを実現する非常に優れたサービスです。求める人材像が明確に定義されており、競合他社との差別化を図りたいと考えている企業にとって、irootsは非常に適したサービスと言えるでしょう。
しかし、利用には審査を通過する必要があることや、利用料金の検討が必要な点も事実として存在します。
スカウト業務の大幅な自動化によってさらに効率化したいなら、AIによりスカウトメールを効率化する「RecUp(リクアップ)」の活用も有力な選択肢の一つとなります。
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採用活動の質を維持しながら効率性を追求したい企業にとって、RecUpは強力なパートナーとなるはずです。詳しくは、ぜひ公式サイトをご確認ください。
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