カジュアル面談ですべき質問とは?質問例から聞いてはいけないことも解説!

近年、採用活動において「カジュアル面談」を導入する企業が増えています。従来の面接とは異なり、カジュアル面談は候補者との相互理解を深めるための重要なステップとなりました。しかし、「どんな質問をすればいいのか」「面接との違いは何か」と悩む採用担当者も少なくありません。

この記事では、カジュアル面談の目的から具体的な質問例、注意すべきNG項目までまとめて解説していきます。新卒採用と中途採用それぞれに適した質問の仕方もご紹介しますので、ミスマッチを防ぎながら優秀な人材を確保したい採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

カジュアル面談とは?

カジュアル面談とは、企業と候補者が選考とは切り離した場でフランクにやりとりし、相互理解を深めるための面談です。一般的な採用面接との最大の違いは「選考の一環かどうか」という点にあり、カジュアル面談の内容が合否に直接影響することはありません。候補者にとっては、会社の雰囲気や仕事内容を臆せず確認できる貴重な機会です。

出典:「カジュアル面談の実施状況に関する調査」

学情が実施した調査によると、カジュアル面談を「現在実施している」企業は52.4%に達しており、「実施を検討している」を合わせると約75%の企業が前向きに取り組んでいることがわかります。

採用競争が激しくなるなかで、選考前から候補者との接点を持ち、自社の魅力を伝える場としてカジュアル面談は重要な役割を担っています。

関連記事:カジュアル面談とは?採用率を上げるポイントを徹底解説!

関連記事:【2026年最新】新卒採用手法のトレンド7選!企業の特徴別の選び方と注意点について詳しく解説!

選考の際にカジュアル面談をする目的とは?

この章では、企業がカジュアル面談を実施する3つの主な目的を解説しています。

カジュアル面談は「話しやすい場」を設けること自体が目的ではなく、その背後には採用成果につながる明確な意図があります。

入社後のギャップをなくす

カジュアル面談には、企業と候補者の認識のずれを事前に解消するという目的もあります。求人票や企業ホームページだけでは伝わりにくい、実際の働き方や職場の雰囲気について詳しく説明できる機会です。

候補者が抱いている企業イメージと実態が異なる場合、入社後に「こんなはずではなかった」というギャップが生まれがちです。カジュアル面談では、業務内容や労働環境、キャリアパスなどについて率直に情報共有することで、このようなギャップを最小限に抑えることができるでしょう。

また、候補者からの質問に丁寧に答えることで、入社後の不安を軽減することも可能です。透明性の高いコミュニケーションは、候補者の入社意欲を高めるだけでなく、早期離職のリスクを下げることにもつながります。双方が納得した上で次のステップに進めるため、結果として採用の質が向上するのです。

就活生の本音を引き出す

従来の面接では、候補者が「評価される場」と意識し、模範的な回答に終始してしまうケースが少なくありません。これに対し、カジュアル面談はリラックスした環境の中で相互理解を深めることを目的としており、候補者の価値観やキャリア志向といった“本音”を引き出しやすいのが特徴です。

このような本音ベースの対話は、採用後の早期離職やミスマッチ防止にも効果的です。スキルや経験だけでなく、企業のカルチャーや価値観との整合性(カルチャーフィット)を多面的に評価できるため、より精度の高い採用判断につながります。

そのためにも、企業側は質問主体のヒアリング型ではなく、双方向のコミュニケーションを意識することが重要です。採用担当者自身が自社の文化や働き方をオープンに共有することで、候補者も自然体で話しやすくなり、候補者が大切にしている仕事観や将来ビジョンをより深く理解することができるでしょう。

関連記事:採用のミスマッチの原因とは?対策15選と弊害をデータで徹底解説!

自社への志望意欲を高めてもらう

出典:HRzineニュース「カジュアル面談に関する調査」

カジュアル面談は採用ブランディングの場としても機能します。hrzine.jpが実施した調査によると、カジュアル面談に参加したことで「企業理解が進み、志望度が上がった」「どちらかというと志望度が上がった」と回答した20代は合計69.5%にのぼっています。

リラックスした雰囲気のなかで企業文化や仕事のやりがいを語ることで、求人票や会社説明会では伝わりにくい「人」や「空気感」を届けることができます。自社に興味を持ち始めた候補者を選考フローへ誘導する母集団拡大の手段としても、カジュアル面談は高い効果を発揮します。

関連記事:「母集団形成が難しい」を解決!原因&10の対策と成功事例を紹介!

【質問例8種】カジュアル面談で聞くこととは?

この章では、カジュアル面談で企業側が活用できる8種類の質問カテゴリと、それぞれの質問例を紹介しています。

カジュアル面談の質問は、「面接のような詰問」ではなく「対話のきっかけ」として機能させることが重要です。以下の質問例は会話のテンプレートではなく、相手の話に応じて自然に使えるよう準備しておくものとして活用してください。

これまでの経験に関する質問

候補者の職務経歴を把握することは、自社のポジションとのマッチ度を見極めるうえで最初のステップです。業務内容・役割・チームでの立ち位置などを対話のなかで自然に引き出すことがポイントです。

「どんなことをやってきたか」だけでなく、「どんな成果を出したか」「何にやりがいを感じていたか」まで掘り下げると、候補者の仕事への向き合い方が見えてきます。経験の深さと広さの両方を把握することで、入社後の活躍イメージが具体化します。

  • 「これまでの職務経歴について、簡単に教えていただけますか?」
  • 「印象に残っているプロジェクトや業務はありますか?」
  • 「チームでのご自身の役割はどのようなものでしたか?」

保有スキル・強みに関する質問

経験の話題から自然に派生させながら、候補者が持つスキルや強みを確認します。自社が募集するポジションで特に重要なスキルがあれば称賛しながら深掘りすることで会話を前向きに展開できます。

資格の有無を確認したい場合も、詰問にならないよう自然なタイミングで聞きましょう。スキルへの称賛を先に伝えることで、候補者は自分が評価されていると感じ、会話がより開放的になります。

  • 「先ほどのご経験で、特に得意になったスキルはどんなことですか?」
  • 「今後もそのスキルを活かしていきたいというお気持ちはありますか?」
  • 「〇〇の資格をお持ちの方だとさらに活躍の場が広がるのですが、いかがでしょうか?」

今後のキャリアプランに関する質問

「これまで」の経歴確認と並んで、「これから」の展望を聞くことがカジュアル面談では重要です。候補者のキャリア観と自社が提供できるキャリアパスがマッチするかどうかを探ることで、長期的な活躍の可能性が見えてきます。

答えにくそうな場合は「大まかな方向性で構いませんよ」とフォローし、圧迫感を与えないようにしましょう。将来像が曖昧な候補者には、「5年後にどんな自分でありたいか」という問いかけが本音を引き出す有効な切り口になります。

  • 「今後はどんなキャリアを描いていきたいとお考えですか?」
  • 「将来的に目指している役割や専門性はありますか?」

仕事への関心・志向に関する質問

候補者がどんな仕事・環境・価値観に関心を持っているかを把握することで、自社との本質的な相性を判断できます。また、応募者の関心に合わせた情報提供ができるため、面談後の印象が格段に上がります。

「企業選びの軸」を聞くことで、候補者が給与・環境・成長機会のどれを重視しているかが見えてきます。候補者の軸と自社の強みが重なる部分に絞って伝えることで、面談の効果が高まります。

  • 「企業を選ぶ際に、特に大切にしている軸はありますか?」
  • 「当社の募集内容で興味を持っていただいた点があれば教えてください。」
  • 「どんな職場環境や仕事のスタイルが自分に合っていると感じますか?」

転職活動の進捗に関する質問

候補者が他社の選考をどこまで進めているかは、自社への入社意欲や選考スピードの調整に直結する重要な情報です。「可能な範囲で」と前置きすることで、答えやすい雰囲気を作ることができます。

他社の内定が迫っている場合はこちらの選考を優先するなど、進捗状況に応じた柔軟な対応を取ることが内定辞退の防止につながります。

  • 「他社さんの求人もご覧になっているかと思いますが、選考の進捗はいかがでしょうか?」
  • 「他に検討されている業界や職種があれば、ぜひ聞かせてください。」

転職先に求める条件に関する質問

候補者が転職先に求める条件(働き方・待遇・チームの雰囲気など)を把握することで、自社がその希望に応えられるかどうかを確認できます。条件が合わない場合は早期にフォローするか、別のポジションを提案するかの判断材料にもなります。

候補者の「譲れない条件」と「あれば嬉しい条件」を区別して聞くと、マッチ度の精度が高まります。条件面の話題は初回で全部聞き出す必要はなく、関係が深まったタイミングで確認するのも一つの手です。

  • 「次の会社選びで特に重視しているポイントはどんなことですか?」
  • 「リモートワークと出社、どちらのスタイルが合っていると感じますか?」
  • 「理想の職場環境や一緒に働きたいチームのイメージはありますか?」

現職での課題・悩みに関する質問

転職を考えたきっかけや現職での不満は、候補者が自社に何を求めているかを把握する重要な手がかりです。ネガティブな内容も出やすいテーマのため、聞き方やフォローには特に配慮が必要です。

「本音ベースで話していただいて大丈夫ですよ」という一言が場の雰囲気を大きく変えます。現職の課題が自社で解消できるものであれば、そのことを具体的に伝えることで候補者の自社への期待値を高める絶好の機会になります。

  • 「今のお仕事で、感じているモヤモヤや課題はありますか?」
  • 「転職を考えはじめたきっかけについて、聞かせていただけますか?」

当社に対する疑問・不明点に関する質問

候補者が自社に対して感じている懸念や不安を聞き出すことは、志望度の低下を防ぐための先手打ちになります。「本音で聞いてほしい」という姿勢を示すことで信頼感が生まれ、より深い対話につながります。

疑問を抱えたまま面談が終わると候補者が選考に進みにくくなるため、このパートは必ず確保するようにしましょう。不安や懸念に丁寧に答えることで、面談後の選考参加率が大きく変わります。

  • 「仮に当社に興味を持っていただいた場合、気になる点や聞いておきたいことはありますか?」
  • 「選考に進む前に、何か確認しておきたいことがあれば何でも聞いてください。」

新卒採用で特に聞きたいカジュアル面談の質問例3選!

この章では、新卒採用のカジュアル面談で特に有効な質問を3つ取り上げ、なぜその質問が重要かを解説しています。

新卒向けのカジュアル面談では、職務経験がない分、学生の価値観・動機・将来への期待感を中心にヒアリングすることが求められます。

就職活動を始めた時期を聞く

就活の開始時期を把握することで、候補者の採用市場における現在地と選考の緊急度を把握できます。早期から動いている学生は複数社の選考が進んでいる可能性が高く、選考スピードを意識した対応が必要です。

一方、活動を始めたばかりの学生であれば、自社の説明に時間をかけて志望度を育てることが重要になります。就活の軸がどの程度固まっているかを自然に確認できるきっかけにもなります。

  • 「就職活動はいつ頃から始めましたか?」
  • 「最初に就活を意識したきっかけは何でしたか?」

インターン経験を聞く

インターン経験の有無や内容を確認することで、候補者が業界や仕事内容についてどれだけの解像度を持っているかを把握できます。特にダイレクトリクルーティングで接触する場合、インターン経験があると企業へのリアルな理解が深まっており、マッチ度の判断がしやすくなります。

また、インターン先と自社を比較する視点を持ち、「なぜ自社に興味を持ったか」に近い情報を自然に引き出すことができます。

  • 「これまでインターンシップに参加されたことはありますか?」
  • 「インターンを通じて、働くことへのイメージはどう変わりましたか?」

社会人になって、やってみたいことを聞く

就活生は「なりたい職種・業界」は言語化できていても、「実際に社会人として何がしたいか」についてはまだふんわりしているケースが多くあります。この質問を通じて、候補者の仕事への期待感や価値観を自然に引き出すことができます。

自社のポジションや仕事内容と候補者の希望がどれだけ重なっているかを会話のなかで確認できるため、自社の強みを的確に伝えるきっかけにもなります。

  • 「社会人になったら、まずどんなことに挑戦してみたいですか?」
  • 「仕事を通じて達成したいこと、将来的に実現したいビジョンはありますか?」

中途採用で特に聞きたいカジュアル面談の質問例3選!

この章では、中途採用のカジュアル面談で特に聞いておくべき質問を3つ取り上げています。

中途採用では、候補者がすでに職業経験を持っているため、「なぜ転職を考えているのか」「何を求めているのか」という動機面の把握が採用成功のカギになります。

カジュアル面談に参加した理由

候補者がこの面談に足を運んだ理由を聞くことで、自社へのリアルな関心度と期待値が把握できます。スカウトを受けてなんとなく来た人と、自社に強い興味があって来た人では、その後の対応の優先度が大きく変わります。

また、候補者が自社のどの部分に引かれたかがわかれば、それに合わせた情報提供ができ、志望度をさらに高めるための伝え方が明確になります。

  • 「今回、面談にお越しいただいた経緯を教えていただけますか?」
  • 「当社のスカウトを受けてみて、どんな点が気になりましたか?」
  • 「今のお仕事はどうされているなかで、転職を考えはじめたのでしょうか?」

他に見ている業界・企業

候補者が他にどんな業界・企業を検討しているかを把握することで、自社のポジショニングと競合関係が見えてきます。

類似業界を見ているなら軸がはっきりしている候補者であり、全く異なる業界を見ているなら選択基準が別にある可能性があります。候補者の志向と自社の特徴が重なる部分を意識しながら差別化できる情報を提供するための材料になります。

  • 「現在、他にどのような業界や職種の求人をご覧になっていますか?」
  • 「他社さんの選考はどのくらい進んでいますか?可能な範囲で教えてください。」
  • 「どんな軸で業界・企業を絞り込んでいますか?」

現職のやりがいと課題

転職理由はネガティブな要素を含むことが多いですが、「現職のやりがいと課題」という聞き方にすることで、候補者が答えやすい雰囲気を作れます

やりがいを聞くことで候補者の仕事観が見え、課題を聞くことで自社が何を解決できるかが明確になります。「不満を聞き出す」のではなく「次のステージに向けた課題整理を一緒に考える」という姿勢で臨むと、候補者の本音が引き出しやすくなります。

  • 「今のお仕事で、特にやりがいを感じている場面はどんなときですか?」
  • 「今の環境で、もし変えられるとしたら何を変えたいですか?」
  • 「転職を通じて解消したい課題は何でしょうか?」

カジュアル面談で聞くのがNGな質問もチェック!

ここでは、カジュアル面談で聞くのを控えるべき質問についてまとめています。

カジュアル面談でも、聞いてはいけない質問があります。法律で禁止されている質問や、候補者を不快にさせる可能性のある内容は避けなければなりません。

ここでは、カジュアル面談で注意すべきNG質問について具体的に解説します。

結婚・出産などの予定を聞く

結婚や出産の予定、家族構成など、私生活に関わる質問は採用選考において厳禁です。厚生労働省のガイドラインでも、業務適性や能力と無関係な事項を尋ねることは不適切と明記されています。このような質問は就職差別につながるおそれがあり、たとえ悪意がなくても不公平な印象を与えかねません。

特に女性候補者に対して結婚・出産の予定を尋ねる行為は、性別による差別と受け取られる可能性が高く、企業の信頼を大きく損なうリスクがあります。実際、SNSなどで拡散されれば、採用ブランド全体に深刻なダメージを与えることもあります。

もし候補者の方からワークライフバランスや働き方制度について質問があった場合は、企業としての制度内容や具体的な運用事例を説明するにとどめましょう。カジュアル面談であっても、「リラックスした会話」と「不適切な質問」は別物です。公正な採用活動を行うためにも、個人の家族計画や私的領域には一切踏み込まない姿勢を徹底することが重要です。

宗教や信仰に触れる

宗教や信条、支持政党などの思想に関わる質問も、採用選考では禁止されています。これらは個人の内面的な自由に関わる極めて繊細な事項であり、業務遂行能力とは関係がありません。たとえ世間話のつもりで聞いたとしても、候補者に不快感を与える可能性が高いでしょう。

また、本籍地や出生地、家族の職業などを尋ねることも不適切です。これらは本人の能力や適性とは無関係であり、差別的な選考につながる恐れがあります。カジュアルな雰囲気だからといって、プライバシーに踏み込んでよいわけではありません。

候補者との距離を縮めたいという思いから、つい個人的な話題に触れたくなることもあるでしょう。しかし、カジュアル面談でも採用プロセスの一環である以上、公正性と適切性を保つ必要があります。会話が弾んでも、聞くべきではない質問の線引きは明確に意識しておくべきです。

志望動機など面接で聞く内容

カジュアル面談では、志望動機や自己PRといった典型的な面接質問は避けるべきです。これらを聞いてしまうと、カジュアル面談の本来の目的である「相互理解」から離れてしまい、単なる事前面接になってしまいます。候補者も構えてしまい、本音を引き出しにくくなるでしょう。

志望動機を聞くことは、候補者に「選考されている」という意識を強く持たせます。カジュアル面談は評価の場ではなく、対話の場であることを忘れてはいけません。企業への関心度を知りたい場合は、「どんなところに興味を持っていただけましたか」といった、よりソフトな聞き方を心がけましょう。

また、過度に踏み込んだ質問も避けるべきです。「弊社が第一志望ですか」「いつまでに入社できますか」といった質問は、プレッシャーを与えるだけでなく、候補者に不信感を抱かせる可能性があります。

カジュアル面談では、候補者が安心して話せる環境を整えることが最優先です。本選考で聞くべき内容は面接に取っておき、カジュアル面談では対話に徹しましょう。

カジュアル面談の逆質問例と回答例もご紹介!

この章では、候補者からよく寄せられる逆質問のカテゴリと、それに対する企業側の回答例を紹介しています。

逆質問への回答は、候補者の志望度を大きく左右します。「正直に答えてくれる会社だ」という信頼感が生まれると、その後の選考参加率・内定承諾率にも好影響をもたらします。

職場の雰囲気・カルチャーに関する質問

職場の雰囲気は、求人票や企業サイトからはなかなか伝わらない情報です。候補者がこの質問を投げかけてくるのは、入社後の人間関係や働き心地を事前に確認したいというサインです。良い面だけでなく、「こういう点が合う人・合わない人がいる」という率直な情報共有が信頼感を生みます。

回答例①: 「チーム全体的にフラットで、役職に関係なく意見を言い合える雰囲気です。週1回のチームミーティングでも、若手メンバーから積極的に発言しています。」

回答例②: 「スピード感を重視しているカルチャーなので、変化が多い環境が好きな方には向いていると思います。一方で、業務が安定している環境を好む方にとっては慣れるまで時間がかかる部分もあります。」

回答例③: 「部署によって雰囲気は異なるのですが、〇〇チームは特に協力し合って仕事をするタイプが多く、困ったことをすぐ相談できる環境です。」

働き方に関する質問

リモートワーク・残業時間・有給取得率などは、候補者が転職先選びで重視している条件に直結するテーマです。数字で答えられる部分は具体的に、ポリシーの部分は現場の実態を交えて伝えることで説得力が増します。

回答例①: 「現在はフレックス勤務を導入しており、コアタイムは11時〜16時です。週2〜3日のリモートが平均的ですが、職種によって異なります。」

回答例②: 「残業は月平均20時間程度です。プロジェクトの繁忙期には前後することもありますが、管理職が率先してノー残業デーを推進しています。」

回答例③: 「有給の取得率は直近で80%を超えています。チームで調整しながら取るカルチャーが根付いているので、取りやすいほうだと思います。」

活躍している社員に関する質問

「どんな人が活躍しているか」は、候補者が自分の入社後の姿を重ねるための重要な情報です。具体的なエピソードや共通する特徴を伝えることで、候補者自身が「自分は活躍できそうか」をリアルに想像できるようになります。

回答例①: 「自分から仕事の範囲を広げていける人が多いです。与えられた仕事をこなすだけでなく、改善提案や新しい取り組みに積極的な方が評価されています。」

回答例②: 「スキルよりも、周囲を巻き込んで動ける力を重視しています。チームでのコミュニケーションを大切にしながら成果を出せる人が特に活躍している印象です。」

回答例③: 「中途入社でも半年〜1年で主要プロジェクトを任される方が多いです。入社早々に成果を出したいという方には、挑戦しやすい環境だと思います。」

入社前に習得しておくべきスキルに関する質問

この質問は、候補者が選考への前向きな意欲を持っているシグナルです。具体的に答えることで候補者の準備意欲を高め、入社後のオンボーディングのスムーズさにもつながります。

回答例①: 「特定のスキルというよりは、業界や当社の事業についての基本的な理解があると最初のキャッチアップが早くなります。公式サイトのブログや直近のプレスリリースにも目を通しておくと役立ちます。」

回答例②: 「当チームではGitを日常的に使うので、基本的な操作に慣れておくとスムーズです。ただし入社後に研修もありますので、まったく未経験でも問題はありません。」

回答例③: 「コミュニケーションツールとしてSlackを使っています。業務上の操作スキルというよりは、非同期コミュニケーションへの慣れがあると仕事がしやすいと思います。」

募集ポジションの背景・目的に関する質問

なぜこのポジションを募集しているかを正直に伝えることは、候補者の期待値を適切に設定するうえでも重要です。事業拡大・欠員補充・新規プロジェクト立ち上げなど、それぞれの背景に合わせて伝え方を工夫しましょう。

回答例①: 「事業が急成長しており、現チームだけでは対応しきれない業務量になってきたため、増員を進めています。即戦力を求めているというよりも、一緒に組織を育てていける方を求めています。」

回答例②: 「前任者の異動に伴う欠員補充がきっかけですが、このポジション自体の業務スコープを広げていく予定もあるため、中長期的に活躍できる方を探しています。」

回答例③: 「新しいプロダクトラインの立ち上げに向けて、専門知識を持った方に加わっていただきたいというのが背景です。まだ形になっていない部分も多く、自分でゼロから作る経験ができるポジションです。」

カジュアル面談の基本的な進め方は?

この章では、カジュアル面談を当日スムーズに進めるための基本ステップを解説しています。

カジュアル面談には決まったフォーマットはありませんが、おおまかな流れを共有しておくことで、担当者ごとの質にばらつきが生じにくくなります。

① 自己紹介と軽い雑談で場を和ませる

冒頭の数分間は、候補者の緊張をほぐすことだけに集中することが最優先です。担当者の名前・役職・担当業務を伝えるのはもちろん、趣味や好きな食べ物など仕事に関係のない話題も盛り込むと、一気に打ち解けやすくなります。

「〇〇さんは今日どちらからお越しですか?」「今日は暑かったですね」といった何気ない一言が、その後の対話の質を左右します。

「今日は選考ではなく、気軽にお話しできればと思っています」という一言を冒頭に添えることも忘れずに。候補者の多くは「本当は面接なのでは」という不安を持って来ているため、この一言があるだけで発言のハードルが大きく下がります。

共通点を見つけた瞬間に場の空気が変わることも多いため、候補者のプロフィールや出身地・大学などを事前にチェックしておくと話題のフックが見つかりやすくなります。

② スカウト・お声がけの背景を伝える

なぜこの候補者に声をかけたのかを、具体的な言葉で丁寧に伝えることが信頼の出発点です。「〇〇のご経験が弊社のポジションに非常に近いと感じました」「プロフィールを拝見して、特に〇〇の部分に可能性を感じました」というように、プロフィールのどの部分に響いたかを明示することで、候補者は「ちゃんと自分を見てくれている」という安心感と自己効力感を得られます。

「とりあえず送っているスカウト」と「本当に自分のために送られたスカウト」の差は、候補者には敏感に伝わります。この声かけの背景を丁寧に共有することで、その後のヒアリングでも候補者が率直に話してくれる可能性が高まります。

声かけ理由が曖昧だと候補者の警戒心が高まるため、事前に担当者間でどう説明するかをすり合わせておくことが大切です。

③ 面談の趣旨やゴールを共有する

面談の冒頭で、今日の目的と進め方をシンプルに伝えましょう。「本日は選考ではなく、お互いを知るためのカジュアルな場です。選考への影響もありませんので、率直にお話しいただけると嬉しいです」という言葉を伝えるだけで、候補者の発言のオープン度が大きく変わります。

また、「今日のゴールはお互いのマッチ度を確認すること」と明示することで、候補者も「何のためにここにいるのか」が明確になり、能動的に対話に参加してくれるようになります。

面談の時間の目安(「だいたい〇分くらいお時間をいただいています」)や大まかな流れ(「まずご経験を聞かせていただいて、その後こちらから会社の話をさせてください」)も添えると、候補者が安心して臨めます。時間管理や構成を意識することで、漏れなく必要な情報を交換できます。

④ 候補者の現状や意向をヒアリングする

面談の中核となるパートです。これまでの経験・保有スキル・キャリアの展望・転職への動機・転職先に求める条件など、複数のテーマを自然な会話の流れで引き出していきます。企業側が話す時間よりも候補者が話す時間を多く確保することが、このパートの最大のポイントです。

質問は事前に準備しておきますが、すべてを順番に消化しようとすると「面接」のような空気になってしまいます。候補者の回答に反応しながら「それはどんな経緯で?」「もう少し聞かせてもらえますか?」と自然に深掘りする対話スタイルを意識しましょう。

候補者の話を傾聴し、本音を引き出すことがこのパートの成否を分けるため、担当者は「聞き手」に徹する姿勢が重要です。

⑤ 自社の魅力や特徴を伝える

候補者のヒアリング内容を踏まえたうえで、その人の関心や課題に合わせた情報を選んで伝えることがポイントです。「会社説明会と同じ内容を話す」のではなく、「この候補者に響くことは何か」を考えながら伝える情報を絞り込みましょう。

候補者が「成長環境を求めている」とわかったなら研修制度や昇格事例を、「チームの雰囲気を重視している」と感じたなら職場の空気感や一緒に働くメンバーの話を届けるように設計します。

また、強みだけでなく、課題や弱みも率直に共有することで信頼感が生まれ、候補者の志望度向上につながります。「良いことしか言わない会社」という印象を与えないためにも、誠実な情報開示を心がけましょう。

カジュアル面談を成功に導く7つのポイント!

この章では、カジュアル面談の質を高めるために採用担当者が意識すべき7つのポイントを解説しています。

カジュアル面談は「形式がない」からこそ、担当者のスキルと準備が成果を大きく左右します。

事前にしっかり準備を整えておく

面接や面談は、どういった質問をするのか、どういった点について深く掘り下げていくのかといった準備が大切です。カジュアル面談においても、実際の面談前の準備が面談当日の質を決めます。

  • 候補者のプロフィール・職歴・スカウトに返信した理由を事前に確認する
  • 今日の面談で確認したいこと・伝えたいことをリスト化しておく
  • 予想される逆質問と回答案を担当者間で共有しておく
  • 会社概要・採用背景・業務内容・選考フローなどの資料をあらかじめ用意する
  • 面談担当者の情報(名前・役職・担当業務)を候補者に事前に伝えておく

資料を事前に候補者と共有しておくと、当日は基本情報の説明を省いてより深い対話に時間を充てられます。

対話を意識し、話しやすい空気をつくる

カジュアル面談は「対話」の場です。企業側が一方的に話し続けたり、質問を矢継ぎ早に浴びせたりすると、候補者はまるで面接を受けているような緊張感を覚えてしまいます。担当者は「話を引き出す聞き手」として振る舞うことが基本です。

候補者が話しやすい聞き方のコツとして、以下の姿勢が効果的です。

  • 相手の話にうなずき、「なるほど、それは〇〇だったんですね」と言葉で受け止める
  • 話を遮らず、候補者が話し終えてから次の質問に移る
  • 答えにくそうな様子なら「大まかな方向性で構いませんよ」とフォローを入れる
  • 「はい・いいえ」で終わらないオープン質問を使う

採用候補者体験(採用CX)の観点でも、面談の雰囲気は候補者が企業を評価する重要なタッチポイントになっています。

関連記事:採用CXとは?メリットや成功させるポイントについて徹底解説!

リラックスできる環境や服装にする

面談の場所・雰囲気・担当者の服装も、候補者のリラックス度に直結します。会議室の硬い雰囲気よりも、カフェスペースやオープンエリアの方が本音が出やすいケースも多くあります。オンライン面談の場合は背景や照明に気を配ることも効果的です。

服装については、採用担当者がスーツで候補者がカジュアルだと、雰囲気がミスマッチになることがあります。ポジションや企業文化に合ったオフィスカジュアル程度が、自然体に見えて候補者も話しやすくなります。

話すのは企業6割、求職者4割くらいが理想

カジュアル面談でよくある失敗が「企業側が話しすぎる」ことです。候補者の話を聞く前から自社アピールを続けると、「都合のいいことしか言わない」という印象を与えてしまいます。逆に「採用できれば誰でもいい」という印象を生むリスクもあります。

面談全体の時間配分は、企業側が6割・候補者が4割程度を目安にするとバランスがとれます。企業からの情報提供は、候補者のヒアリング内容に応じて絞り込み、「この人に響く情報」だけを届けることが大切です。質問攻めも候補者にとって負担になるため、重要な質問を厳選して自然な会話の流れで聞くことを意識しましょう。

具体性と正確性を意識して回答する

逆質問への回答や自社情報の説明では、抽象的な表現を避け、具体的な数字・事例・エピソードを使うことが信頼性を高めます。

「残業は少ない方です」より「月平均20時間程度です」の方が候補者にとってはるかに判断しやすい情報です。また、担当者間で回答に矛盾が生じないよう、伝える情報をあらかじめすり合わせておくことも重要です。

自社の課題や弱みも率直に共有する

強みだけを伝えようとすると、候補者に「この会社は都合のいいことしか言わない」という印象を与えてしまいます。

カジュアル面談では、課題や弱みも率直に共有することで信頼関係が生まれます。「こういう環境が向いている人と、向いていない人がいます」という伝え方は、候補者にとって誠実な姿勢に映ります。

次のアクションにつながる情報提供を行う

面談の最後に次のステップを明確にすることで、候補者の志望度が高いまま温度感を維持できます。面談後に何もアクションがないと、候補者の気持ちが薄れてしまうリスクがあります。

面談終了前に行いたいこと・伝えたいことの例を以下に整理します。

  • 「本日お話しして、ぜひ一度選考にお進みいただきたいと思いました」と率直に伝える
  • 選考ステップのスケジュールや次回の面談イメージを具体的に説明する
  • 「ご不明な点があればいつでもご連絡ください」と連絡窓口を伝える
  • 検討中の場合は「いつ頃ご判断いただけそうですか?」と期日を確認する
  • 面談後にフォローメール(お礼・補足情報)を送付する

カジュアル面談の質問に関するよくあるFAQ

この章では、カジュアル面談の質問まわりでよく寄せられる疑問にまとめて回答しています。

導入・運用の場面でよくつまずくポイントを確認しておきましょう。

Q:カジュアル面談の質問は、新卒と中途でどのように違いますか?

A:中途採用では職務経験が前提になるため、「これまでの経験」「スキル」「転職理由」「現職の課題」を中心にヒアリングするのが基本です。

一方、新卒向けでは職務経験がないため、「就活の軸」「インターン経験」「将来やってみたいこと」「企業に求めること」など、価値観や期待感を掘り下げる質問が中心になります。どちらも「本音を引き出す対話」という根本は同じですが、引き出すべき情報と切り口が異なります。

Q:オファー面談とカジュアル面談は違いますか?

A:はい、目的が異なります

カジュアル面談は選考前に相互理解を深めることを目的としており、合否には影響しません。一方、オファー面談は内定を出した後に実施されるもので、条件提示・懸念点の解消・入社意思の確認が主な目的です。どちらも「候補者と丁寧に向き合う場」という点は共通していますが、実施タイミングと議題が異なります。

Q:カジュアル面談で質問の数はどれくらいが適切ですか?

A:面談時間が30〜60分が一般的なので、企業側からの質問は多くても5〜8問が目安です。

質問の「数」よりも「深さ」を意識し、一つの質問から自然に会話が広がるよう心がけましょう。あらかじめリストを作っておくことは重要ですが、全部の質問を消化しようとすると面接になってしまうため、柔軟に取捨選択することが大切です。

Q:オンラインカジュアル面談での質問のコツは?

A:オンラインでは対面に比べて沈黙が気まずくなりやすく、会話のテンポが乱れやすいため、進行を少し明確にすることが効果的です。

「では次に〇〇についてお聞きしてもよいですか?」と一言添えることで、候補者も話のテーマを切り替えやすくなります。また、カメラをオンにしてもらい、表情や反応を確認しながら対話することで、場の雰囲気をつくりやすくなります。

Q:カジュアル面談後に質問のフィードバックは必要ですか?

A:候補者へのフィードバックという意味では、合否を伝えるものではないため必須ではありません

ただし、面談後のフォローとしてお礼と補足情報を記載したメールを送ることは非常に効果的です。「先ほどの〇〇についての回答ですが、補足させてください」という形で、逆質問への追加情報を丁寧に届けることで、候補者の志望度をさらに高めることができます。

カジュアル面談は誰と会うかが重要|AIスカウトRecUpで最適化

カジュアル面談は、質問の準備や進め方の工夫だけでなく、「そもそも誰と面談するか」という母集団の質が採用成果を大きく左右します。ミスマッチな候補者とのカジュアル面談をいくら丁寧に行っても、採用につながる確率は低いままです。

より自社にフィットした候補者と接触するためには、スカウトの精度を高めることが先決です。AIスカウトサービス「RecUp(リクアップ)」は、候補者のプロフィールを分析し、一人ひとりにカスタマイズされたスカウトメールを自動生成・送信することで返信率を高め、カジュアル面談につながる接触数を最大化します。

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参考出典

学情「カジュアル面談の実施状況に関する調査」
https://netshop.impress.co.jp/node/14115

hrzine「カジュアル面談参加後の企業理解・志望度変化に関する調査」
https://hrzine.jp/news/detail/5066

この記事を書いた人

株式会社Delight
RecUp事業部 カスタマーサクセス部門責任者

新卒から求人広告事業に従事し、企業の採用課題に向き合う中で、実践的な支援スキルを培う。その後、自社開発のAIを活用した採用支援ツール「RecUp」の営業責任者として、プロダクトを活用した採用戦略の設計・実行支援に従事。並行して自社の採用活動にも深く関与し、事業成長フェーズにおける人材要件定義、母集団形成、採用面接など、実務から戦略まで幅広い領域を担当。現在はカスタマーサクセス部門の責任者として、100社以上の採用支援実績をもとに、採用活動の最適化を支援している。実務と戦略の両視点を持つ実践型の採用コンサルタントとして、現場に寄り添いながらも成果に直結する支援に定評がある。

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