
新卒採用は企業の将来を左右する重要な活動です。単に募集をかけて面接をするだけでは、優秀な人材の確保は難しくなっています。近年は学生の志向が多様化しており、企業側もただ求人を出すだけでなく、戦略的に採用活動を進める必要があるのです。
本記事では、新卒採用戦略の基本から、実際に効果を上げるための具体的な手法まで、体系的に解説していきます。これから採用活動を始める企業や、既存の採用活動を見直したい企業にとって、役立つ情報をまとめました。
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新卒採用に戦略が必要な理由とは?

新卒採用戦略とは、企業が将来に向けて必要な人材を効率的に獲得するための計画や方針のことを指します。単に求人を出して応募者を集めるだけではなく、どのような学生を採用したいのか、どのチャネルで接触するのか、そして選考から内定までのプロセスをどのように設計するかまでを含めた総合的な戦略です。
ここでは、新卒採用における戦略の必要性や立て方、実践のポイントについて詳しく解説していきます。これから採用活動を行う企業や、既存の採用プロセスを改善したい企業にとって、参考になる内容をまとめています。
優秀な人材の確保が難しい
少子高齢化により、新卒採用市場における学生の母数は年々減少しています。一方で、企業側の採用意欲は高まり続けており、優秀な学生の獲得競争は激化の一途をたどっています。この売り手市場の状況下では、企業側が受け身の姿勢でいるだけでは、求める人材と出会うことすら難しくなっています。
特に中小企業やベンチャー企業にとって、知名度や待遇面で大手企業に劣る場合、従来の採用手法だけでは応募者を集めること自体が課題となります。求人広告を出すだけでなく、自社の魅力を積極的に発信し、学生との接点を増やす工夫が必要です。
優秀な学生ほど複数の企業から内定を獲得し、慎重に比較検討を行う傾向があります。そのため、選考プロセスの各段階で自社の強みを伝え、志望度を高めていく仕組みが求められます。リクルートの調査によれば、2024年10月時点での内定辞退率は69.3%と前年より5.2ポイント上昇しており、内定を出した後のフォローも重要性を増しています。
こうした状況に対応するには、自社のターゲットとなる人材を明確に定義し、その層にどうアプローチするかを戦略的に設計することが不可欠です。闇雲に採用活動を行うのではなく、限られたリソースを最大限に活用できる戦略を立てることが求められています。
新卒の採用トレンドの変化
新卒採用のスケジュールは、年々早期化の傾向が強まっています。リクルートの就職白書2025によると、2025年卒学生のうち61.6%が卒業年次前年の9月までに就職活動を開始しており、前年より4.7ポイント増加しました。これは、インターンシップを起点とした早期接触が一般化していることを示しています。
2022年の三省合意改訂により、5日以上かつ就業体験を含むインターンシップに限り、採用選考に情報を活用できるルールが整備されました。この変更により、インターンシップは単なる職場体験から「選考プロセスの一部」へと性質が変化しています。企業側は、インターンを採用の入口と位置づけ、プログラム設計からフォローアップまで一貫した戦略を立てることが求められています。
採用手法の多様化も顕著です。従来の就職ナビサイトだけでなく、ダイレクトリクルーティングやSNS採用、リファラル採用など、企業が能動的に学生にアプローチする手法が定着しつつあります。ナビサイトへの掲載だけでは、他社に埋もれてしまい自社の魅力を十分に伝えられないケースが増えているためです。
選考方法についても、対面面接とWeb面接を組み合わせたハイブリッド型が主流となっています。就職白書2025によれば、卒業年次前年2月までにWeb面接を開始した企業は49.2%に達し、前年より13.8ポイント増加しました。地理的な制約を超えて優秀な人材にアプローチできる一方、オンライン上で自社の魅力を伝える工夫も必要になっています。
新卒採用が早期化している理由とは?企業がすべき対策と注意点を解説!
新卒の就活方法の多様化
学生の就職活動のスタイルも大きく変化しています。かつては就職ナビサイトが情報収集の中心でしたが、現在はSNS、オウンドメディア、口コミサイトなど、多様なチャネルを組み合わせて情報を集める学生が増えています。
企業選びの軸も「給与」や「安定性」だけでなく、「価値観の一致」や「成長環境」を重視する学生が増えています。マイナビの調査では、「楽しく働きたい」と回答した学生が37.4%に達し、ワークライフバランスを重視する声も高まっています。
加えて、就職活動の早期化に伴い、学生は複数の選考プロセスを同時進行させることが一般的になっています。そのため、選考スケジュールの柔軟性や、学生とのコミュニケーションの質が、採用成否を左右する要素となっています。
こうした多様化する就活スタイルに対応するには、従来の一律的な採用手法ではなく、ターゲット学生に合わせた柔軟な戦略設計が不可欠です。学生がどのようなチャネルで情報を収集し、どのような価値観を持っているのかを理解した上で、最適なアプローチ方法を選択することが求められています。
新卒採用戦略を立てるメリットを解説!

新卒採用戦略をしっかり立てることは、単なる採用活動の効率化だけでなく、企業全体の成長やブランド価値向上にもつながります。戦略を持たずに採用活動を行うと、採用コストの増加や優秀な学生の獲得失敗といったリスクが高まります。
そのため、戦略的に計画を立て、採用活動全体を見える化することが重要です。本章では、戦略を立てることで得られる具体的なメリットを解説しましょう。
効果的に採用を進めることができる
新卒採用戦略を立てる最大のメリットは、採用活動を効率的かつ効果的に進められる点です。戦略がない場合、応募者との接触タイミングや選考プロセスが場当たり的になり、採用活動の全体像が見えづらくなります。その結果、面接日程の調整や応募者対応に追われ、本来の採用目的が達成できないこともあるでしょう。
戦略を立てることで、どの学生にいつアプローチするか、どのチャネルを使うか、選考フローをどう設計するかが明確になりますし、採用チーム内で役割分担をしやすくなり、面接官や人事担当者の負担も軽減されます。
さらに、効率的な採用は学生の体験価値向上にもつながり、応募者の満足度や企業の評判も高まります。結果として、優秀な人材を確実に採用できる可能性が格段に上がるのです。
選考の早期化に対応できる
近年は、学生の選考開始時期が早まっており、企業も迅速な対応が求められています。戦略なしに採用活動を行うと、応募から面接、内定までのプロセスが遅れ、優秀な学生を競合に奪われるリスクが高まります。
新卒採用戦略を立てることで、選考の早期化に柔軟に対応でき、必要な人材を確保するチャンスが増えます。戦略を持つことで、スケジュールや担当者の配置、面接の流れを前もって設計できるため、応募者の動きに即応できるのです。
加えて、インターンシップや説明会、オンライン面談など多様な手法を組み合わせることで、学生にとっても効率的な選考に参加してもらいやすいというメリットもあります。企業側の採用活動のスピードが上がり、学生と企業の双方にメリットが生まれるのです。
新卒採用戦略の効果的な立て方をステップでご紹介!

新卒採用戦略を成功させるには、単に「こう採用する」と決めるだけでは不十分です。まず自社の現状や採用目標を整理し、採用チャネルや選考プロセスを設計する必要があります。また、学生の志向や市場の動向を踏まえた戦略設計が不可欠です。
本章では、新卒採用戦略を立てる際の具体的なプロセスを順を追って解説します。
STEP1: 現状分析と課題設定
戦略立案の第一歩は、自社の採用活動における現状を客観的に把握することです。過去の採用データを分析し、応募者数、選考通過率、内定承諾率、採用コストなどの定量的な指標を確認します。こうした数値を整理することで、どの段階で課題が発生しているのか、どのチャネルが効果的だったのかといった事実が見えてきます。
学生からのアンケートや面接官のフィードバックなど、定性的な情報も重要です。「選考プロセスのどこで魅力を感じたか」「どのような点が入社の決め手となったか」といった声を集めることで、自社の強みや改善すべきポイントが明確になります。
次に、競合他社の採用動向や、業界全体のトレンドを把握することも必要です。同じ業界の企業がどのような採用手法を取っているのか、どのようなメッセージを発信しているのかを調査することで、自社のポジショニングを明確にできます。
社内の育成体制や各部署の人材ニーズも確認する必要があります。中長期的な事業計画を踏まえ、どのような人材をどの部署に配置するのかを明確にすることで、採用すべき人物像が具体的になります。また、採用目的として、組織強化や生産性向上といった経営上の目標とも紐づけることで、採用活動の意義が社内で共有されやすくなります。
STEP2: 採用ターゲット・ペルソナ設定
現状分析が完了したら、次は「誰を採用するのか」を明確に定義します。採用目標では、どの部署で何名の採用を行うのか、入社後に期待する役割やポジションを具体的に設定します。目標を具体化することで、採用活動全体の指針がブレずに進められるようになります。
同時に、人材要件の整理も重要です。どのような能力や価値観を持つ学生が企業に合うのか、育成の可能性を踏まえて判断します。単に学歴やスキルで判断するのではなく、ポテンシャルやカルチャーフィットも重要な評価軸として設定することが大切です。
より効果的なターゲット設定のためには、ペルソナ設計が有効です。年齢、専攻、価値観、情報収集の方法、キャリアに対する考え方など、具体的な人物像を描くことで、「どのチャネルで接点を持つべきか」「どんな言葉が響くか」まで設計が可能になります。
さらに、採用目標と人材要件を社内で共有することで、面接官や担当者の基準を統一し、選考の質を高めることができます。評価基準を言語化し、面接時のチェックポイントを明確にすることで、主観的な判断を減らし、一貫性のある選考が実現します。
STEP3: ブランディングと採用チャネル選定
採用チャネルの選定は、戦略の成否に直結する重要な工程です。チャネルには、合同説明会、大学訪問、インターンシップ、ダイレクトリクルーティング、SNS採用など、様々な選択肢があります。それぞれのチャネルの特性やコスト、ターゲット層へのリーチ力を考慮して選ぶことが重要です。
早期から優秀な学生と接点を持ちたい場合は、ダイレクトリクルーティングやSNS採用が効果的です。一方、学生との接触時間を長く取り、相互理解を深めたい場合は、インターンシップや説明会が有効になり、リファラル採用を活用すれば既存社員の紹介を通じて価値観の合う学生と出会える可能性が高まります。
複数のチャネルを組み合わせることで、ターゲット学生に効率的にアプローチできます。また、選定したチャネルごとに具体的なスケジュールや担当者を割り振ることで、採用活動を計画的に進められるでしょう。
同時に、採用ブランディングも重要な要素です。自社の魅力を最大限に引き出し、競合他社との差別化を図るための活動として、企業の強みや文化を効果的に伝えることが求められます。社員インタビューやストーリーテリング、バリューの言語化など、内側からの発信に力を入れることで、単なる企業情報ではなく「その企業で働く意義」を伝えることができます。
STEP4: 選考プロセスの設定
選考プロセスは、学生が企業を判断する重要なタッチポイントです。単に合否を決める場ではなく、企業理解を深め、信頼関係を築く機会として捉える視点が欠かせません。双方向性を重視した面談設計や、学生の自己理解を促す問いかけを取り入れることで、選考そのものが学びの場となります。
選考プロセスを設計する際は、書類選考、面接回数、面接官の配置などを決定します。採用人数から逆算し、各段階で必要な応募者数を把握することで、効率的な選考が可能になります。また、選考基準を明確にし、評価ポイントとフィードバックの透明性を高めることで、学生からの信頼を得やすくなります。
選考スピードも重要な要素です。学生は複数の企業の選考を同時並行で進めているため、合否連絡の遅れは志望度の低下や辞退につながる可能性があります。書類選考の結果を24時間以内に通知する、面接を同日に複数回実施するなど、スピード感のある対応が求められます。
STEP5: 効果測定と改善
採用戦略を効果的に運用するためには、計画実行後の検証と改善が不可欠です。採用活動におけるKPIとして、応募者数、書類選考通過率、面接通過率、内定承諾率、採用コストなどを設定し、定期的に分析します。データを可視化することで、どの施策が効果的であり、どの部分に改善が必要かを客観的に判断できます。
改善サイクルを回すことで、採用活動の精度を徐々に高めることも可能です。例えば、SNS投稿やイベント内容を見直して応募率を向上させたり、面接官の評価基準を統一することで選考精度を向上させたりすることができます。また、内定辞退の理由を分析し、フォロー体制を強化することで、承諾率を改善できます。
効果測定では、定量データだけでなく定性情報も活用することが重要です。学生アンケートで選考体験や志望度の推移を把握したり、面接官のフィードバックから選考の質を評価したりすることで、数値には現れない課題も見つけられます。内定辞退者へのヒアリングを行うことで、改善のヒントが得られることもあります。
新卒採用戦略とトレンド手法10選!

近年の新卒採用では、従来の説明会や合同企業説明会だけでなく、さまざまな新しい手法が注目されています。学生の志向が多様化し、採用競争も激化しているため、企業はターゲット層に合わせて複数の手法を組み合わせることが求められているのです。
本章では、代表的なトレンド手法を紹介し、それぞれの特徴や活用ポイントを解説します。
①ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業が学生に直接アプローチして採用活動を行う手法です。従来の合同説明会や求人広告とは異なり、企業側がターゲットとなる学生を選定し、個別にスカウトやメッセージを送ることができるため、効率的に優秀な人材に接触できます。
この手法は、応募者の質を高めるだけでなく、選考スピードの短縮や採用コストの削減にもつながるのが大きなメリットです。特に「RecUp」は、ダイレクトリクルーティングを支援するスカウトツールとして注目されています。
RecUpでは、学生のプロフィールや志向、興味関心に基づいて最適な候補者にスカウトを送ることが可能です。採用担当者の工数を大幅に削減できる点も魅力です。手作業で大量の学生に個別対応する必要がなく、戦略的に接触するタイミングや内容を最適化できるのです。
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②SNS採用
SNS採用とは、TwitterやInstagram、LINE、Facebookなどのソーシャルメディアを活用して学生に直接アプローチする採用手法です。近年、学生の情報収集方法が多様化する中で、従来の合同説明会や求人サイトだけではターゲット学生へのリーチが不十分となっており、SNSを活用した採用手法が注目されています。
SNS採用の最大の特徴は、企業の雰囲気や文化、働き方、社員の声などをリアルに発信できる点です。文章だけでなく、写真や動画、ストーリーズ形式の投稿を通して、企業の魅力を具体的に伝えられるのです。
SNS採用はターゲティング精度の向上にも寄与します。ハッシュタグや広告配信機能を活用することで、特定の興味・関心を持つ学生層に効率的にリーチでき、無駄な応募を減らせます。コスト面でも柔軟性が高く、少額の広告費でも効果的にアプローチできる点も大きな利点です。
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③リファラル採用
リファラル採用は、社員の紹介を通じて学生を採用する手法です。社員が信頼する知人や後輩を推薦するため、応募者の質が高く、入社後の定着率も高まる傾向があります。紹介制度を活用することで、企業は自社文化に合った人材を効率的に確保できるのが大きなメリットです。
リファラル採用を成功させるには、社員に紹介インセンティブを提供したり、紹介フローをわかりやすく整備することが重要です。さらに、紹介された学生には丁寧なフォローや面談の機会を設けることで、紹介の信頼性が高まり、より優秀な候補者の応募につながります。
この手法は、企業の採用ブランド向上にも効果的です。学生にとっては社員の声を直接聞ける貴重な機会となり、企業の雰囲気や価値観を理解しやすくなりますし、紹介された学生は企業への興味関心が高いため、選考過程の離脱率が低く、内定承諾率の向上も期待できます。
リファラル採用に関する詳しい内容について、メリットやデメリット等も解説している記事がございますので、こちらも参考にしてみてください。
④ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングは、SNSやオンラインコミュニティを活用して学生に接触し、企業の魅力を伝えながら採用活動を行う手法です。ターゲットとなる学生層に直接リーチできるため、従来の広告型手法よりも高いマッチング精度を実現できます。
SNS上で発信するコンテンツには、企業の社風や社員の声、働き方の実例などを盛り込み、学生に具体的なイメージを提供することが重要です。
また、ソーシャルリクルーティングは双方向コミュニケーションが可能で、学生からのコメントや質問に素早く対応できる点が特徴です。このやり取りを通じて学生の価値観や興味関心を把握でき、採用戦略に反映させることができます。
さらに、ターゲット層に合わせた広告配信や投稿の工夫により、より多くの応募者を効率的に集めることが可能です。戦略的に運用することで、企業ブランドの向上と質の高い採用活動の両立を実現できます。
⑤ハイブリッド型採用
ハイブリッド型採用は、オンラインとオフラインを組み合わせた採用手法です。2024年以降の新卒採用では、この手法が主流となりつつあります。企業情報はオンラインで提供し、最終面接は対面で行うことで、地理的な制約なく幅広い学生にアプローチしながら、候補者の人物像を深く理解できるというメリットがあります。
オンライン選考のメリットは、学生の移動負担を減らし、遠方の学生とも気軽に接点を持てる点です。説明会や1次面接をWebで実施することで、全国各地の学生が参加しやすくなります。一方で、最終面接や内定者懇親会など、重要な接点は対面で行うことで、企業の雰囲気を肌で感じてもらい、入社への期待感を高めることができます。
ハイブリッド型採用を効果的に運用するには、各フェーズでオンラインとオフラインのどちらが適切かを見極めることが大切です。例えば、初期の説明会や書類選考後の面談はオンラインで効率的に実施し、選考が進んだ段階でオフィス見学や社員との座談会を対面で設定するといった使い分けが有効です。
オンライン選考特有の課題にも注意が必要です。画面越しのコミュニケーションでは、細かな表情や雰囲気が伝わりにくいため、面接官のスキル向上や、質問内容の工夫が求められます。ハイブリッド型採用は、企業と候補者双方にとってメリットが大きく、今後も主流であり続けるでしょう。
⑥採用ミートアップ
採用ミートアップは、学生と企業がカジュアルな場で交流できるイベント型の採用手法です。説明会や座学型の面接と異なり、少人数制で行われることが多く、学生が自由に質問できるため、企業側も学生の性格や価値観を直接把握することができます。
ミートアップは単なる交流会に留まらず、企業の魅力を自然に伝える場として活用できます。座談会やワークショップ形式を取り入れることで、学生が主体的に参加でき、企業に対する理解度や興味を高められるというわけです。
この手法のメリットは、学生との信頼関係を早期に構築できる点です。学生はリラックスした環境で企業と接することで、質問や疑問を遠慮なく伝えられ、企業に対する親近感が増します。
企業側も、短時間の面接だけでは把握しきれない学生の思考や人柄を理解できるため、ミスマッチを防ぐ効果があります。採用ミートアップは、戦略的に組み込むことで新卒採用の質と効率を両立できる重要な手法です。
⑦カジュアル面談
カジュアル面談は、選考とは別に学生と企業がリラックスした環境で話す場を設ける採用手法です。正式な面接の緊張感を避けることで、学生は企業について率直に質問でき、企業側も学生の価値観や志向を自然に把握できます。
面談では、業務内容や職場環境、キャリアパスについて自由に話すことができ、学生の疑問や不安を解消することが可能です。また、学生の考え方や適性を把握することで、戦略的な選考フローに組み込むことができます。
カジュアル面談は、新卒採用戦略の中で学生との接触回数を増やし、早期からの関係性構築を可能にする重要な施策です。リラックスした場での交流は、学生に企業の魅力を伝えやすく、入社後の定着率向上にも寄与することでしょう。
⑧インターンシップ連動
インターンシップは、学生が企業の仕事を実際に体験し、企業は学生の能力を評価できる、双方にとってメリットの多い取り組みです。2022年の三省合意改訂により、5日以上かつ就業体験を含むインターンシップに限り、採用選考に情報を活用できるルールが整備されたことで、インターンシップは単なる職場体験から「選考プロセスの一部」へと性質が変化しています。
学生にとって、インターンシップは仕事内容や社風を深く理解し、将来のキャリアを考えるきっかけになります。実際の業務を体験することで、入社後のイメージが具体化し、企業との相性を判断する材料が得られます。企業にとっても、優秀な学生を発掘し入社前から育成できる貴重な機会です。選考だけでは見えにくい、学生の実務能力や適性、コミュニケーションスタイルなどを実際の業務を通じて評価できます。
選考解禁前に優秀な学生と接点を持つことで、競合他社との差別化を図ることもできます。インターンシップを通じて自社の魅力を伝え、志望度を高めておくことで、本選考でも有利に進められます。特に早期化が進む新卒採用市場では、インターンシップを戦略的に活用することが、採用成功の鍵を握ると言えるでしょう。
⑨ウェビナー・オンライン説明会
ウェビナーやオンライン説明会は、会場の制約を受けずに多くの学生に自社の情報を届けられる手法です。従来の対面説明会では、会場のキャパシティや地理的な制約により、参加できる学生数に限りがありました。しかし、オンライン開催であれば、全国各地の学生が気軽に参加でき、母集団形成に大きく貢献します。
オンライン説明会のメリットは、録画機能を活用できる点にもあります。時間や場所の制約を超えて情報を届けられるため、より多くの学生との接点を作ることが可能です。
オンライン説明会では、チャット機能を使った質疑応答やアンケート機能を活用することで、学生の反応をリアルタイムで把握できます。匿名での質問が可能なため、対面では聞きにくい質問も寄せられやすく、学生の本音を引き出しやすいという利点もあります。
一方で、対面と比べて学生の集中力が途切れやすく、途中退出率が高くなる面もあるため、30分から1時間程度の短時間に内容を凝縮し、飽きさせない工夫が必要です。動画や画面共有を効果的に使い、一方的な説明にならないよう、クイズやアンケートを挟むなどの工夫も有効です。
⑩採用ピッチ資料の活用
採用ピッチ資料は、求職者に自社の魅力を短くまとめたプレゼン資料です。従来の説明会資料より、求職者が知りたい採用情報を効率よく伝えられる点が特徴です。事業内容だけでなく、企業文化や働き方、キャリアパスなど、多角的な情報をコンパクトにまとめ、Web上で公開することも可能です。
採用ピッチ資料の強みは、自社の課題や悩みも含めて共有できる点にあります。完璧な企業像を描くだけでなく、現在直面している課題や、今後の成長に向けた取り組みを正直に伝えることで、求職者との信頼関係を築くことができます。
採用ピッチ資料は、様々な場面で活用できます。説明会での使用はもちろん、採用サイトやSNSで公開することで、幅広い層に情報を届けられます。社員がリファラル採用で知人に会社を紹介する際にも、資料を共有することで説明がスムーズになります。一度作成すれば繰り返し使えるため、採用活動の効率化にもつながります。
自社に合った新卒採用戦略を見つけるためのポイントとは?

自社に最適な新卒採用戦略を構築するには、単にトレンド手法を取り入れるだけでは不十分です。業界特性や企業規模、競合環境を考慮したうえで、ターゲット学生に最も効果的にアプローチできる戦略や、効果を検証しながら改善を繰り返すことで、より精度の高い活動に進化させることができます。
本章では、自社に合った戦略を見つけるための具体的なポイントを解説します。
業界特性と企業規模に応じて最適化する
採用戦略は、業界特性や企業規模に応じて柔軟に設計することが重要です。たとえば、大手企業であれば知名度を活かした合同説明会やSNSでのブランディングが有効ですが、中小企業では個別面談やダイレクトリクルーティングなど、学生との接点を増やす施策が効果的です。
業界ごとに学生の志向や求められるスキルも異なるため、戦略設計には市場調査や競合分析が欠かせませんし、企業の成長フェーズに応じて採用手法を最適化する必要もあるでしょう。
成長中の企業では即戦力候補を早期に確保することが優先される一方、安定期の企業ではカルチャーフィットや長期的な育成を重視した採用が適しています。業界特性・企業規模・成長ステージを踏まえた最適化が、自社に合った戦略構築の第一歩となります。
採用手法や内容で競合と差別化する
新卒採用市場では、多くの企業が同じターゲット層を狙っており、差別化が成功の鍵となります。
競合との差別化を図るためには、まず自社の強みや特徴を明確にすることが不可欠です。単に給与や福利厚生の条件を提示するだけではなく、社員の働き方や企業文化、研修制度、キャリアパスなど、学生が具体的にイメージできる要素を戦略的に打ち出すことが重要です。
差別化の手段として採用イベントやコンテンツの工夫も効果的です。例えば、社員と直接話せるミートアップやカジュアル面談を取り入れることで、学生が企業のリアルな雰囲気を体感でき、他社では得られない体験として記憶に残りやすくなります。
差別化を成功させるためには、ターゲットとなる学生の志向や価値観を理解し、それに合わせたメッセージ設計が不可欠です。単なる情報提供ではなく、学生に「この企業で働きたい」と思わせる体験や価値を提供することが差別化の本質です。
採用戦略の効果検証は継続性とスピードを重視する
採用戦略を効果的に運用するには、実施後の効果検証が不可欠です。KPIとして、応募者数、書類選考通過率、面接通過率、内定承諾率、採用コストなどを設定し、定期的に分析することで、どの施策が効果的で、どの部分に改善が必要かを客観的に判断できます。
効果検証では、短期的な指標と中長期的な指標の両方を見ることが重要です。応募者数や選考通過率といった短期指標だけでなく、入社後の定着率や活躍度といった中長期指標も追跡することで、採用戦略の真の効果を測ることができます。
改善サイクルを素早く回すことも大切です。月次や四半期ごとに定期的にデータを振り返り、課題が見つかればすぐに対策を講じることで、次の採用シーズンに向けた改善が進みます。
学生アンケートで選考体験や志望度の推移を把握したり、内定辞退者へのヒアリングを行ったりすることで、数値には現れない課題も見つけられます。継続的な検証と素早い改善を繰り返すことで、常に市場や学生の動向に合わせた最適な採用活動が実現でき、長期的な採用成功につなげることができます。
AI活用でコストや工数を削減する
近年、新卒採用においてはAIを活用する企業が増えています。AIは、応募者の書類選考やスクリーニング、面接日程調整、スカウト送信など、多くの業務を効率化することが可能です。
AIは応募者データの分析やマッチング精度の向上にも活用可能です。例えば、履歴書やエントリーシートの情報、過去の選考結果、学生の行動データを分析することで、自社に最適な候補者を効率的に抽出できます。
AIはスカウトメールやメッセージの最適なタイミングを自動で判断し、開封率や応募率の向上にも寄与するほか、面接の合否予測や候補者のカルチャーフィット分析などにも応用でき、戦略的な意思決定を支援可能。AIを取り入れた採用戦略は、効率性と質の両立を実現するための強力なツールとなります。
新卒採用はポテンシャルや価値観を重視で取り組む
新卒採用では、即戦力としてのスキルよりも、将来的な成長の可能性や企業文化との適合性を重視することが重要です。学生は社会人経験がないため、業務スキルを求めること自体が現実的ではありません。それよりも、学習意欲や課題解決力、コミュニケーション能力といったポテンシャルに注目し、入社後の育成を前提とした採用を行うべきです。
価値観の一致も重要な評価軸です。企業のビジョンやミッションに共感し、同じ方向を向いて働ける人材を採用することで、入社後のモチベーション維持や定着率向上につながります。逆に、スキルが高くても価値観が合わない場合、早期離職のリスクが高まります。
選考の中で、社員との接点を増やすことも効果的です。座談会やオフィス見学を通じて、学生が社員の働き方や雰囲気を直接感じることで、入社後のイメージが具体化します。ポテンシャルと価値観を軸にした採用を行うことで、長期的に活躍できる人材を獲得し、組織の成長につなげることができます。
候補者とのコミュニケーションを大事にする
新卒採用では、候補者との丁寧なコミュニケーションが成否を分けます。選考は一方的に評価する場ではなく、相互理解を深める対話の場であるという認識を持つことが重要です。学生は複数の企業を比較検討しているため、コミュニケーションの質が志望度に直結します。
コミュニケーションで大切なのは、タイミングとパーソナライゼーションです。選考の各段階で適切なタイミングで連絡を取り、学生の疑問や不安に丁寧に対応することで、信頼関係が築かれます。合否連絡が遅れたり、機械的なメッセージしか送らなかったりすると、学生は企業に対して不信感を抱き、志望度が低下します。
学生一人ひとりに合わせた対応も重要です。画一的なメッセージではなく、面接での会話内容を踏まえたフォローアップや、学生の関心に合わせた情報提供を行うことで、「この企業は自分のことを見てくれている」という実感を持ってもらえます。
内定者フォローでは、定期的な連絡に加えて、内定者同士や社員との交流機会を設けることが効果的です。内定者インターンや懇親会を開催し、実際の業務や社員との接点を増やすことで、入社への期待感を高められるでしょう。
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新卒採用に成功した企業の事例3選!

実際に新卒採用で成果を上げている企業の事例を見ることで、具体的な施策のイメージが湧きやすくなります。
ここでは、異なるアプローチで採用成功を実現した3社の事例をご紹介します。それぞれの企業が抱えていた課題と、それに対してどのような施策を講じたのか、そしてどのような成果が得られたのかを見ていきましょう。
候補者との接点を増やすことで質を向上!株式会社オーレンジ様の事例

株式会社オーレンジ様は、新卒採用において学生との接点不足に課題を感じていました。説明会への参加者は集まるものの、その後の選考につながらず、内定承諾までたどり着く学生が少ない状況でした。
そこで同社は、候補者との接点を増やすための施策を実施しました。具体的には、カジュアル面談やオフィス見学の機会を増やし、選考前の段階で社員と気軽に話せる場を設けました。また、SNSを活用した情報発信を強化し、社員のリアルな声や日常を伝えることで、学生の興味関心を引き出す工夫をしました。
これらの施策により、学生との相互理解が深まり、選考への応募数が増加しました。また、接点を多く持った学生ほど志望度が高く、内定承諾率も向上する結果となりました。候補者との丁寧なコミュニケーションを重ねることで、採用の質と量の両面で成果を上げることができた事例です。
候補者との接点を増やすことで質を向上!株式会社オーレンジ様の採用成功事例
AIスカウト送信で優秀な人材を獲得!東栄ホームサービス株式会社様の事例

東栄ホームサービス株式会社様は、採用リソースが限られる中で、効率的に優秀な人材にアプローチする方法を模索していました。従来の求人広告では、応募者の質にばらつきがあり、求める人材との出会いが難しい状況でした。
同社はAIスカウトツールを導入し、候補者の選定からスカウト送信までを自動化しました。AIが求人内容とマッチする学生を抽出し、最適なタイミングでスカウトを送信する仕組みにより、人事担当者の負担を大幅に削減しながら、精度の高いアプローチが可能になりました。
その結果、スカウト返信率が向上し、選考につながる学生の数が増加しました。また、AIが抽出した候補者は、企業の求める要件とのマッチ度が高く、選考の歩留まりも改善されました。限られたリソースで効率的に採用活動を進めたい企業にとって、AI活用は有効な選択肢と言えます。
AIスカウト送信で優秀な人材を獲得!東栄ホームサービス株式会社様の採用成功事例
毎日のスカウト送付で学生との接点アップ!株式会社イトーヨーカ堂様の事例

株式会社イトーヨーカ堂様は、大手企業でありながら、学生との接点が不足していることに課題を感じていました。知名度はあるものの、説明会やナビサイトだけでは、自社に興味を持ってもらえる学生の数に限界がありました。
同社は、ダイレクトリクルーティングを活用し、毎日継続的にスカウトを送付する施策を実施しました。学生のプロフィールをしっかりと読み込み、一人ひとりに合わせたメッセージを作成することで、スカウトの開封率と返信率を高めました。また、スカウトを送った学生に対して、丁寧なフォローアップを行い、選考への誘導を図りました。
この継続的なアプローチにより、学生との接点が大幅に増加し、説明会への参加者数や応募者数が向上しました。また、スカウト経由で応募した学生は、企業への理解が深く、志望度も高い傾向が見られました。地道な取り組みを継続することで、採用成果を着実に積み上げた事例です。
毎日のスカウト送付で学生との接点アップ!株式会社イトーヨーカ堂様の採用成功事例
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新卒採用戦略を成功させるためには、自社の強みを明確にし、学生に効果的にアプローチする方法を選ぶことが不可欠です。近年は多様な採用手法が存在するため、単一の方法に依存するのではなく、ダイレクトリクルーティング、SNS採用、リファラル採用などを組み合わせ、戦略的に活用することが求められます。
「RecUp」は、ダイレクトリクルーティングを強力にサポートするサービスです。学生のプロフィールや志向に基づいて精度の高いスカウト配信が可能で、応募者の質を高めながら採用効率を向上させます。
RecUpを活用することで、採用担当者の工数を削減しつつ、ターゲット層へのアプローチ最適化も可能です。新卒採用でスカウトを活用するなら、戦略的かつ効率的な「RecUp」の導入が、企業の採用成功に直結するでしょう。
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『rayout株式会社』は、広告会社とコンサルティング会社の強みを融合させたハイブリッド型のクリエイティブPM集団です。
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さらに、制作物のレビュー・進行・データ共有を効率化する自社開発ツール「CheckBack」を、当社が進行する制作において無償提供。業務負荷を大きく軽減し、高品質なアウトプットを実現します。
